2021年03月17日

オリンピッグは大問題だ

渡辺直美を豚に譬えることが問題だって?
そうじゃない。
「会議の場での発言を外に漏らすこと」が大問題だ。

「いまから面白いことを言いなさい」という場では、
なんでも面白いと思うなら言うべきだ。
それが滑っても詰まらなくても次の打席を打つのだ。
1000本ノックして当たるまでやるのさ。
失敗や流出を恐れて萎縮しては、
伸び伸びした発言などできるわけがない。
失敗しても死ぬことはない安全だと思える場だからこそ、
安心して妄想の羽を最大限に伸ばせるのだ。

ブレストなんだから、
「この場でのベストを残すだけで、大量に企画の死骸をつくるぞ」
というつもりで臨む覚悟の打ち合わせのはずである。
その神聖なルールを破り、
流出させたやつは、ものづくりの根本を履き違えている。

僕はなんども言うが、プライベートでは差別思想や偏屈であってもいいんだよ。
作品として外に出る公式発言や、
公の場の行動が差別的でなければそれだけでいいはずだ。

そして作品とは、プライベートと公との中間距離で生まれるものである。
ある意味自分の切り売りで、それをいかに公に出せるかの形をあとで整えるのだ。
だから自由にプライベートを晒さないといけない、企画会議とは過酷な場なのだ。

企画会議なんて黒歴史ノートとおなじだぞ。
晒さないから自由にできるのに。
晒すのはそのあとに、公に出す形にきちんと整えたものだけだぞ。

その神聖さを理解せず流出させた、
クリエイティブの裏切り者はだれだ。


僕は佐々木宏は昔から嫌いだし、オリンピッグはくだらない。
だがそれとこれとは別問題だ。
ヴォルテール風に言うならば、
「私はあなたの意見に反対だが、
あなたが自由な発想をして、それが漏れない場は、
命を賭けても守る」べきだ。
それが会議室に入る基本だろ。


(追記)「檻inピッグ」だったのか。
そんなクソダジャレ気づくかいな。ますますひどい。
posted by おおおかとしひこ at 22:57| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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