2021年03月19日

【自キ】マシュマロL1完成形のレシピ

先日あげたDurock L1のマシュマロ化のレシピをさらに進化させた。
課題であった、スピードスイッチ化、静音化に成功。

軽め、柔らかめ、短め、滑らか、直進性、静音、
改造が容易で安価、
のすべての欲しいものを備えた、
現在最もエンドゲームに近いレシピ。


前回のマシュマロ化のボトムハウジング改造
http://oookaworks.seesaa.net/article/480503678.html

に加えて、今回はトップハウジングをいじる。


【用意するもの】

・コニシボンド くつピタ
(シリル化ウレタン樹脂100%。本来は革靴などの補修用。
固まったらゴム状の柔らかいものになる。
透明なのがgoodで、光の民も満足でしょ。
そんなに量を使わないため、小口のこれが扱いやすい。
ポリカーボネートに貼り付く接着剤があんまりないんだよね)

・爪楊枝、無駄液を拭うためのティッシュ


【レシピ】

1. トップハウジングの、ステムの両肩が当たる部分に、
 くつピタを塗布。

 チューブ口からちょろっと出た部分を爪楊枝の先で取り、
 その粘液を目的の場所に塗るイメージで。
 これが固まり、ステムが上に当たるときのクッションになる。
 なので、
 上から見てステムの通り道にはみ出さないこと、
 クッションの厚みは0.5mmくらいをイメージして、液体量を調節すること、
 などを注意する。
 トップハウジング一個あたり2箇所やるのだが、
 都度ティッシュで爪楊枝の先を丁寧に拭ってからやった方が、
 液量をコントロールしやすく確実。

 また、この接着剤は空気中の水分と反応して固まる。
 なので使用後はチューブ内の空気を抜いてから蓋を閉めると長持ちするらしい。

 集中して作業できるのは10個が限度なので、
 休み休みやった方がいい。


2. 透明液体を透明ハウジングの立体的な凹部に塗るので、立体感が狂うのに注意。

 変に何かに固定するより、手で持ってやったほうがいい。
 動きで立体感を得た方がいいみたい。 
 濃い目のカッターマットを背景にした方が立体感が掴みやすい。
 ルーペがあった方が楽になるかも?

3. 以上。硬化は一時間程度。



ベースのL1スイッチはもともと、

・軽めのバネ(ボトム50g。アクチュエーションで体感25gくらい)
・トラベリングディスタンス3.8mmと少しだけ短い
・滑りが良いファクトリールブ+ポリカーボネート+POMの組み合わせ
・直進性の高いDurockボディ(アルパカに比べればぶれるけど)
・透明でオシャレ、光の民にもよい

の性質がある。
前回これのマシュマロ化をすることで、

・底打ちの衝撃をふわっとした柔らかいマシュマロのようにする
 (制動始まりまでが短くなり、制動距離が1.5mm程度になる)
・結果的に底打ちの音は鳴らなくなる

が出来ている。
さらにトップハウジングにくつピタで、

・戻りの音も鳴らなくなる、つまり完全なサイレント化
・樹脂の厚みの分始動位置が下がり、アクチュエーションまで近くなる。
 0.5mm程度として、
 アクチュエーション1.5mm/制動はじまり2mm/フルトラベリング3.2mm
 程度のスピードスイッチになった

効果がある。


あれ、もうこれエンドゲームじゃね?
バネ交換も必要ないしな。


ファクトリールブなのだが、
さらに205でルブってみたら、異次元の触感になった。

柔らかいぬるぬるでふわふわなのにまっすぐ押せる、
パンタグラフみたいな感覚。
柔らかいペンや筆のような感触を想起させる。
しかも透明を保ったまま完全静音だ。


名前をマシュマロL1としておこう。

Ink Yellowステム+Alpacaハウジングのイエパカよりも、
スムーズで軽くて静かです。
負けてるのは直進性だけかな。

あとイエパカには、ボトムのナイロンの摩擦力?のせいで、
底にグッと押し込むとエラストマー樹脂がはみ出る現象がまれにある。
その度にスイッチを開けて再押し込みしないといけないので、
結構かまってちゃんだった。


これでエンドゲームスイッチでは、
と思っているがどうだろう?

現在文字部30キーをそれにして、
親指2キーを15gのchocバネに交換して使ってみている。
これから耐久試験に入ります。
posted by おおおかとしひこ at 09:27| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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