なぜ日本は太平洋戦争に負けたのか?
偉い人「(作戦を)また一からつくり上げるのは困難」
これは80年前の言葉ではない。
佐々木宏の辞任を受けた、昨日今日の橋本会長の言葉だ。
え、企画考えるだけなら三日もあればできるけど?
なんで一から作り上げることが困難なん?
「作る」とは、各方面の根回しとかってことか?
司馬遼太郎は生涯のテーマ「なぜ日本は太平洋戦争に負けたのか?」
を追求して、ついにそれを書かずに作家生命を終えてしまったという。
資料魔で有名だった司馬遼ですら諦めた、
彼の人生最大の謎。
僕は太平洋戦争はリアルタイムじゃないが、
今この状況が、たぶん80年前にあったのだ。
海軍だろうが陸軍だろうが作戦を立て直すことなんか3日でできるわ。
状況の変化に対応して作戦を変えるのは戦いの基本だろ。
もう過去の作戦が通用しない状況において、
「前の作戦を微調整して使えないか」
と考えるのは、
「すでにパチンコで100万使ってしまったから、
勝つまでやめられない」
状態のギャンブル狂とおんなじやんけ。
情報収集も作戦立案も部下に任せて、
「殿、ご決断を」と迫られるシステムに問題がないか?
なぜ殿が自分で情報収集して作戦を立案しないのか?
殿は毎日何して暮らしてるのか?
僕は殿になったことはないので分からないが、
事件は現場で起きてて、会議室で起きてないことはたしかだ。
爆死する映画も同じである。
止まらない列車。
それこそが愚かな人間の宿命なのだろうか?
太平洋戦争は原爆という外圧で止まった。
この列車は脱線転覆してもまだ走りそうだ。
さっさと飛び降りた方がいいのか、
ブレーキを探しに行った方がいいのか、
原爆が落ちるまで待つべきなのかは、
僕にはわからない。
そういえば「いけちゃんとぼく」の、
クランクイン一週間前でCGプロダクションが降りた時、
僕は無理だと思ったので、
今回の映画化は見送りましょうといった。
だがプロデューサーは今更止められないとして、
別のCGプロダクションを口説いてきた。
なんの事前打ち合わせもなくCG担当者と土佐の現場で会ったんだぜ。
CGメインの映画でさ。
止まらない列車は、
関わった人たちの死体を載せている。
それがどんなに増えても止まらないことを、
僕は不幸なる映画監督デビューで体験した。
我々庶民は、祈ることしかできない。
それって民主主義なん?
2021年03月18日
この記事へのコメント
コメントを書く