アルパカ分解したとき、あれ?このバネ長くない?
って思ったんだよなあ。
Durock社のアルパカ、L1〜L5、T1、コバルトなどを触ったが、
どれも滑らかさでは格別なものがある。
これはポリカーボネートハウジング+POMステム+ファクトリールブによる、
材料による滑らかさなのかと思っていたら、
どうもそうではないっぽい。
なぜなら20gあたりの軽めのバネを入れると、
急にガサガサしたものになるからだ。
本日遊舎に頼んでおいたスロースプリングが来た。
長い。
いつものMXバネの3割増しくらいに長い。
つまりスロースプリングとは、
規定のストロークよりも長いバネを入れて、
たわんだ状態スタートにするものなのかも?
これで、始動の重さ、アクチュエーション、ボトムが、
設計されているのではないだろうか?
で、遊舎から来たスロースプリングは一番軽いアクチュエーション35の55S。
55SをL1に入れてみると、
もとのL1のボトム55gのものと感触が一致し、
なんとガサガサが消えて滑らかさが復活したのだ。
予想通り、Durock社の滑らかさの秘密は、
スロースプリングっぽい。
どういう原理か不明だが、
この擦れ感に対して、Durockの材料は最適化されてるかもしれない?
バネ切りをすると、
さらに軽めのスロースプリングになった。
多分これが一番使いやすくなると思う。
どれくらい切ればいいかは、これから実験。
スロースプリングは、
リニアが「最初の重さが押すほどに重くなっていく」
だとしたら、
「最初はやや重く感じるが、押し込んでも同じ力っぽくて、
返す力が体感上弱くなり、吸い込まれていく」
ような感覚になる。
これがアルパカなどの、
「キーが落ちていくフリーフォールのような感じ」
に寄与してるのではないかと思われる。
東プレの感覚に近いかも?
今のところアクチュエーション35が最軽なため、
もっと軽くするためにはバネ切りが必要だ。
あまりに切りすぎるとストローク長より下回るので、
スローっぽさと軽さのバランスのいいところがあると思われる。
奥深えな、サスペンションの世界…
2021年03月26日
この記事へのコメント
コメントを書く