2021年04月02日

【薙刀式】タクタイルは二打系が合うかも

自作系の最近の流行はタクタイルだ。
holy pandaを頂点に、人気はBoba U4なのかな。Durock T1もよく聞く。
僕はずっとリニア派なので興味を持ち、
ちょっとBobaを買ってしばらく触ってみてわかった。

これ、qwertyローマ字に合うわ。


ローマ字は殆どの文字が、一字二打である。
母音、句読点、「」、長音くらいか、単打なのは。
拗音や外来音(全体の出現率で3%)では三打もあるくらいだ。

アルペジオだろうが左右交互だろうが、
悪運指だろうが、
とにかく殆ど二打で一文字を出す。

これが、リニアよりタクタイルの方が気持ちいい。
手慣れてくればタラン、
あるいは殆ど同時押しのタイミングでジャッって打つだろうから、
そこにタクタイル感があると、
「確実に二打した」のフィードバックが得られやすいと思った。

たとえば「おまえはあほか」で、
ま、は、ほ、かをダランと二打で打つとき、
確実に二打を打てている確信が得られるのは、
リニアよりタクタイルだろう。

リニアは本来底打ちする必要はないのだが、
二打のフィードバックを得るためには、
底打ちの感触があった方がベターかも知れない。
だから、ついついリニアでローマ字を打つなら、
底打ちしてしまうのではないか。

タクタイルの最近の流行はミッドタクタイルといって、
底打ち近辺にタクタイルフィールがあるやつではなくて、
アクチュエーション近辺にタクタイルフィールがあるように調節してあるやつだ。
僕が試したBoba U4のタクタイルステムがまさにそのタイプで、
つまり「無駄な底打ちでオンを知るのではなく、
アクチュエーションでオンを知りたい」
という要求に応えたタクタイルであると言える。

しかも流行りのスロースプリングっぽい感触で、
最初重くてスッと抜け始め、タクタイルフィールを感じたらあとは0、
みたいな調整が絶妙のスイッチだと思う。
軽いキーキャップだとタクタイルの反動がデカイので、
重めのSAキーキャップが合うと思われる。


底打ちするかどうかは関係ない、
オンになった瞬間を知りたい、わけだね。

これが、底打ちするまでオンかどうかを確信できない、
リニアより人気がある根拠だ。


で、なんでそんなにオンを確信したいんだっけ、
と思ったとき、
二打系だからだな、と思ったのだ。

ローマ字で二打の文字を一個スカして打ってしまうと、
その後の打鍵シークエンスは全部ダメになる。
だから二打とも確実に打ててないと台無しだ。

二打系の宿命は、オンを確信できるタクタイルを選んだ、
と言うべきかも知れない。


一方僕はリニア派である。
何故なら1アクション一文字の薙刀式だからだ。
薙刀式は続け字のように書いていく運指が多い。
運指の軌跡が一筆書きのようになるイメージ。
こう言う時は筆を扱うように、
時に強く、時に弱く押したい。
弱く押した奴が結果スカで押せてなくてもだ。

スカだったとしても戻って一文字入れれば、
打鍵シークエンスが無駄になることはない。
そして薙刀式は編集モードによって、
戻って選択して再変換がとても楽なので、
スカを気にしてビクビク打たず、
思うままにガーッと書いていける。

このリスクの差が、
タクタイルとリニアを選ぶ差になっていくと感じたわけだ。


二打を確信したいqwertyローマ字はタクタイル。
一筆書きしたい薙刀式はリニア。

論理配列が、キースイッチの選択に影響を与えている、
と僕は感じた。

この仮説が正しいなら、月配列系はリニアよりタクタイルがいいかもね。
(リアルフォースは今のところタクタイルに分類されている)
posted by おおおかとしひこ at 12:49| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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