誰も触れてないけど、雑誌掲載時とだいぶ違うよね…?
そもそも究極版って、
ジャンプ時代の版下を手に入れ、そのまま使うのではなくて、
手元に残るアナログ原稿から起こして、
そこにアオリの写植を入れる仕組みで作ってるから、
JC版や文庫版などで加筆改訂したものはそのまま引き継がれて、
という体になってるよね…?
死紋のアホ毛なんてジャンプ時代の記憶にはないし…
一番気になったのは、
たしか当初は竜魔が反乱を起こした、
みたいなミスリードをさせて、
竜魔じゃなくて夢魔でした、みたいな展開だったように思うんだよね。
で、反乱を起こしたやつらが全員覆面包帯で、
5人のコスモの戦士の髪型をしてて、
コスモの戦士が生き返って?風魔を乗っ取ろうとしてるようにミスリードする、
という部分が、
ジャンプ時にはあったが、
以後の版でなくなっている部分。
なにぶん40年前の曖昧な記憶なんだけど、
当時の読者としては、
「なにい、竜魔が敵に回る展開か!
しかも竜魔が裏切るだけでなく、
小次郎や伊達や武蔵や死牙馬までが風魔を乗っ取ろうと?
(と思わせといて別人なんでしょ。しかし話が進まんな…)」
と思ってた記憶があるので。
今ふと「あれ、その件どうなったっけ?」と思い出して、
究極版確認したら、
その下りはなかったかのようになってて、
包帯姿の竜魔と同じ髪型の男を、
最初から夢魔と呼んで展開させてたし…
つまり、反乱編の当初の構想に立ち戻りたいなあ、
と思っても、究極版ではそれを知ることは不可能で、
古本のジャンプを手に入れるしか手がない、
ということに気づいて、どこかで読めねえかなあ、
なんて思ったのである。
反乱編は僕は失敗だと考えていて、
それをどうやったら面白くなったかを考えたいのだが、
そのための雪だるまの芯を知ることが出来なくて、
ちょっと凹んでいる。
・聖剣戦争後、なぜ消滅したはずの竜魔が帰ってこれたのか?
(小次郎は輪廻を終わらせた人として特別待遇だとしても。
続編で武蔵も帰還していることを匂わせているが、
帰ってこれた理由は明かされずじまい)
・竜魔が帰って来れたのなら、相手の雄皇も?
明らかに勝ったやつだけが帰って来れるとしたら、
伊達は相打ちだから消滅?
・死牙馬のようにどこかに眠る設定?
・仮に偽コスモがいるとして、風魔を乗っ取る真の意図は?
忍び界の最強集団乗っ取りと、天地を揺るがす聖剣争奪では、
あまりにもショボい話じゃない?
このあたりをどのように解消するつもりだったのか
(多分考えてないんだろうけど)、
うまく解消できるならどのようなパターンがあり得るか、
当時の空気で考えたかったのだが、
古本ジャンプしかないのか…
華悪祟皇帝がガッカリキャラなど、
風魔は途中からの急落が激しく、
絵柄の崩壊もひどかった。
「コスモ最後の戦士は竜魔お前だ!」
を最後に、
そこを超える盛り上がりはなかったと一読者の僕は思っている。
死牙馬と邪火麗戦の期待で待てたが、
それもガッカリだったし。なんやねんモヤって。
あんなカッコイイ登場からモヤ棒使いという矮小化は、
如何ともし難いガッカリさ。
聖剣戦争がエフェクトバトルに過ぎないと思う理由は、
必殺技名+車田吹き出しがなかったこともあるかも。
ブーメランフック誕生前のバトルに戻ってしまい、
平凡な剣道漫画?に戻ってしまったことが、
もり下がりの原因のような気がする。
死牙馬も伊達も、聖剣使いという設定なんだから、
必殺技を持ってて、それを剣に乗せれば盛り上がれたかもね。
それは華悪祟も同じで、
「なにい?!大地が十字に割れた?」というリアクションではなく、
仮に「グランドクロス」という技名でそれを出せば、
結構盛り上がれたと思うんだよな。
「風林火山!」車田吹き出しドーンはあっても、
それを使って倒すシーンに車田吹き出しがないから、
登場シーンの印象しか残らなくて出落ち感が強いと思うんだよなあ。
紫煌剣も、本来の使い手と偽の使い手との差がなくて、
邪火麗ならではの紫煌剣の使い方がなくてガッカリだ。
あの巻頭カラーの失敗から、
聖剣戦争のテンションが下がってゆく。
実は聖剣戦争編で一番面白かったのは、
第三の聖剣雷光剣の登場から、
紫煌剣が本来の使い手でない為敗北するあたりまでではないかなあ。
そのあとはほとんど出落ちだしな。
(登場の方がその後の活躍より印象的。
邪火麗も「目こわっ」という登場シーン以後活躍がない)
そのデタラメなスピード感が車田ロマンの魅力だというのに、
振り返って俯瞰すると失速は否めない。
夜叉編の完璧なスピード感から、だいぶぎくしゃくしているし。
つい巻き戻って考えてしまったが、
僕はこの辺をなんとかしたくて、
聖剣戦争実写化があればこの辺まで整えたいと思ってるんだよね。
その為の反省会をしたいのだ。
で、勝手に二次創作するのは意味がないので、
一次資料に当たりたいなあ、とふと思ったのだ。
どう繕ったかではなく、
何を目指して崩れたかを知りたい。
古本探すしかないのか…
勝手にコツコツやるか…
(とくに公式で動きがあるわけではないです)
2021年04月04日
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