ってなかなか発想としてはないのかもしれない。
つまり、
「物理キーが論理キーと同一だと思い込んでいる」から、
人は抜けられないのかも知れない。
以下のようなツイートを見た。
> 自作キーボード作ってみたけど左シフトが左下のctrl判定になって左下のctrlが二つになってる
有識者の方助けてください、、、
スイッチ交換してみても変わらなかったです
スイッチはオンオフの為の物理に過ぎず、
それを交換してもオンオフする部品が変わるだけで、
「そこがオンになったらこのキーコードを発行する」
論理部分に問題があるはずだ、
と推測できないのは、
論理配列と物理配列の分離ができてないからだと思う。
案の定この件は、ファームウェアのミスだったそうだ。
キーキャップの印字問題もそうだ。
キーキャップとキースイッチは、オンオフを伝える道具であり、
キーキャップの印字を読み取り、それをPCに伝える道具ではない。
だからキーキャップの印字なんてただの飾りで、
印字と論理配列がずれてても別に構わないはずだ。
でもやっぱり気持ち悪いのは、
論理配列と物理配列の分離意識が徹底されてないからだと思われる。
「JIS配列の自作キーボードがない」
「JIS配列のキーキャップがない」
と頻出の嘆きも、
「印字と論理配列を別にしたらええやんけ」
という回答が受け入れられないんだよね。
その根本は、
「キーキャップの印字とスイッチが、
物理配列=論理配列を決めている」という無意識だろう。
親指シフトキーボードはまさにその問題に面した。
「このキーボードでないと親指シフトは使えない」
という誤解は、多くの親指シフトを知らない人にあると思う。
親指シフトキーボードの生産停止は、
「フル板バネキーボードがもう生産しないのかあ」
という嘆きになるべきで、
論理配列としての親指シフトの死を意味しないのだが、
物理配列=論理配列の脳だと即死に思うのだろう。
「キーボードは、オンオフスイッチの集まりにすぎなくて、
どのキーをオンにしたらどのキーコードを発行するかは、
搭載されたプログラム次第だ」
ということを納得するのに、どれくらいかかるのだろう?
僕は初手から、
「標準キーボードは使いにくいな、なんでここにこのキーがあるんだ?
所詮プログラムで動いてるのだから、
ここを押せばこのキーが押されたことにする、
とプログラムすればキー配列を変えられるのでは?」
と思って論理配列変更をしはじめた。
そして「この物理配列は手に優しくない」と思い、
理想の論理配列にふさわしい理想の物理配列(3D)を作り始めている。
「キーコードを発行するのはプログラム、
物理回路はオンオフをプログラムに送る」
という原理さえわかれば、
その他の推測は可能なはずだ。
それには、
「PCはキーボードからの信号を処理している」
という概念が必要なのかも知れない。
そう思わないと、
印字がPCに結線されているように錯覚するのかもね。
極論すれば、
親指シフトキーボードに薙刀式を乗っけることも、
二秒で可能だ。
どんな自作キーボードに薙刀式を乗っけることも、
二秒で可能だ。(DvorakJを使えば。QMKだと移植に半日かかるかな?)
プログラムとは、信号の変換だからね。
つまり、プログラムとは何をすることか、
(=入力を処理して出力に変える)
という根本が分からないと、
物理配列と論理配列の分離が出来ないのかも知れない。
物理配列とPCの間にプログラムかまして、
論理配列変えればいいじゃん、
という発想は、
それらをすべて分からないと出て来ないのかもだ。
ということで、
今日も自作キーボードで印字一致しない問題は出続ける。
無刻印でいいじゃん。
印字に頼るなんてそもそもダセエぜ。
2021年04月04日
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