2021年04月11日

【薙刀式】ショートカット起動キー

ホットキーと呼ぶのかな。
これがOSやアプリで統一されてないのが、
すごく使いづらいと昔から思っていた。


最初にそれを覚えたのは、
UNIX+emacsのA横Ctrlだった。
ホームポジションからちょっと伸ばせば届くから、
なるほどショートカットに便利だなと納得していた。

次にメインで使ったのはMacなので、
スペース両脇、英数かなの外のCommand。
この時まではサイトメソッドなので、
左親指で取っていた。

映像仕事にちょいちょいWinを使う必要が増えて、
イライラしたのはCtrlの左下と、
MacのCommandの位置が違うことだ。
一日の最初にアジャストすれば大丈夫だけど、
一日の途中で切り替えたり行き来したりすると、
覿面に混乱する。
USBの表裏のように、今どっちだっけ?
が分からなくなる。

目で見たって間違う。
目で見たところを押そうと思っても、
指は癖で別のところを押してたりする。

WinやAlt、MacのCtrl(A横)などを覚えると、
混乱に拍車がかかる。
ひとつだけを使うなら構わないけど、
仕事上往復することは稀によくあった。

そのたびに叫びたくなる。
創作の世界から叩き落とされて、
現実の手元を見なければならなくなり、
創作の世界が急激に遠ざかる悲劇が起こる。
つまりクオリティが落ちる。
僕は創作世界に集中したいのであり、
手元を確認したいのではないのだ。

ショートカットを使わずにやる手もある。
いまだにだから僕はpremiereもafterもAvidも、
デフォルトのボタンをよく押す。
だけど、
せめて文章入力くらいはマウスを使わずに全部やりたくなった。


ということで、
ショートカットの起動キーを統一したい欲望が出た。
それが編集モードのはじまりだ。
もう左下あたりや、
左端のほうに気を取られる必要はなくなったわけだ。

「人差し指+中指を押しながら○○」で統一されたので、
これだけを使って生きていくことができるようになった。
(文章編集にかぎるけど)

カタナ式+HHKBJPを使ってた頃は、
無変換と変換を編集モード起動キーにしてたけど、
薙刀式の途中でUS配列に変えたので、
それを使わずともショートカットを打てるようにしたかった。

ほんとは、
「Fを押しながら」
「Jを押しながら」
にしたかった。

ショートカットというのはそれくらい素早くアクセス出来ないと意味がない。
しかしFJは薙刀式では濁音同時押しに取られている。

DまたはKも候補にあった。
しかしDまたはKとロールオーバーすることはしょっちゅうあるため、
ロールオーバー優先にしたいと思った。

Zまたは/も候補にあった。
これならマイナー位置だからロールオーバーする確率が低いだろうと。
しかし/が「れ」なので、「これ」「それ」なんかがバンバンロールオーバーするので諦めた。

TまたはYも候補にあった。
薙刀式ではカナを置いてないからロールオーバーの心配がない。
しかし元々TYに指を伸ばすのが嫌で薙刀式のカナからは排除したのに、
今更伸ばしにくい位置を採用するのも、
結局手間が増えると判断した。

ということで、
打鍵シークエンスと被りにくい、
しかもホームポジションのまま打てる、
DFまたはJKとの3キー同時押しにたどり着いたというわけ。

(ひとつだけ「ディ」と被ってしまったのは失敗だけど、
そのデメリットよりも、使いやすさのメリットを取ったかんじ)



先行する配列では、
飛鳥が、
エンターとBSを単打で、カーソルや移動系を小指伸ばしに、
記号系を端っこのキーに格納している。

しかしエンターとBS以外では、
「そもそも打ちにくいキーだから、カナでないものを入れておこう」
という思想になってしまって、
積極的に使いやすいものではなくなってしまっている。
QPに「」なんて、小説家が会話劇を書けるわけがない。
デフォルトの「」よりは幾分ましだけど、
積極的に「」を打っていきたくはならないと思う。

もうひとつ、新下駄は、
片手同時押しによく使う記号を収めている。
普段ロールオーバーしない、
人差し指キーの同時押しに配置されているため、
ミスなしで使えるように考えられていると思う。

だが機能キーやショートカットに関しては、
「各自の工夫にまかせる」というスタンスになっていると思う。
親指キーに色々バインドしたり、
orzで空いた真ん中の一列に何かを入れたりなど、
作者本人の工夫は「新下駄配列」には含まれていない。

工夫は各自でやるべきであり、
カナ部分だけ総とっかえすればいいじゃないか、
とパーツ化、モジュール化を考えていたのだろうか。


これら以外に、
ショートカットや記号入力を積極的に取り入れた配列を、
僕は知らない。
(あったら教えてください。参考にしたいです)

薙刀式は、
「ホームポジションに手を置いたまま呼び出し、
かつ作業動線も最適化したもの」
のようにつくった。
作業動線を考慮したまでのものは、
類例を見ないものだと思われる。

実際、文字入力の作業の中で、
カナ入力してる時間と、
変換後確定するまでの時間と、
考えている時間の、
比率はどれくらいなのだろうか?

測定が難しいし、個人差、作業の差でも、
色々ありそうだから、
数値化が難しいジャンルだと思う。

しかしざっくりと、
文字7:機能キー記号3という試算は出たので、
入力と考える時間を5:5とすれば、
文字:機能:思考
=3.5:1.5:5
と見積もることができそうだ。

1.5が多いか少ないかでいうと、
ここで手間取って5くらいになるのは、
意味がないと僕は考える。

せっかくバリバリ進んでいる時に、
CommandとCtrlを間違えたり、
遠くのカーソルキーに指を伸ばしたり、
目で見てホームやエンドを探すくらいならノールックでカーソル連打したりすることは、
とても無駄な時間であり、
思考を蒸発させる時間帯だと思うのだ。

だから5くらいに時間を取ってしまうものを、
適正な1.5にするために、
編集モードはあると僕は思う。

すべては創作世界から、一歩たりとも離れないための手段であると。



まったく機能キーを使わずに入力する人もいるのかしら。
他にどういうショートカットがあるんだろう。

僕が使って有効だなと思ったものだけを集めたが、
他にも合理的なやり方はありそうだ。
変換テクニックについて僕は詳しくないため、
もっといい方法があるなら教えていただきたい。
それによって編集モードが進化するなら、
それに越したことはないと思う。

(ただし、WinとMacで運指が同じになることと、
ふつうのエディタにあるショートカットに限ること、
などに限定してしまうと、ここら辺ではないかと思われる)
posted by おおおかとしひこ at 22:02| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。