2021年04月15日

【薙刀式】同指連打回避と左右交互の重視

Rayさんの親指シフト批判記事を再読などしてるのだが、
そこでなるほどと思ったこと。

古い配列の評価基準として、
「同指連打の回避」がまず第一にあったっぽいこと。


左右交互の重視も、
「左右交互だとリズミカルで打てていいぞ」
という積極的理由ではなく、
「左右交互が多いと、同指連打の確率が下がる」
という、消極的理由での採用ではないか、
ということ。

同指連打という悪運指の除去が、
「よくなる」の根拠であったくさいこと。

これだと、正確には、
よくなるのではなく、悪くなくなる程度だろうね。


親指シフトの小指部分は、
僕は全く納得がいかないのだが、
左小指の「う」「。」、右小指の「、」「ん」が、
小指連打の確率を下げることが目的である、
というRayさんの批評を見て、
配置の理由がはじめてクリアになった気がする。

日本のメーカーって、
悪いのを取り除くことに命をかけるんだっけ。
多少欠点があったとしても良いものにスポットを当てるんだっけ。
前者っぽいねえ。


新JISの開発の時も、
まず連接しない同士のカナを二つにわけて、
左右交互打鍵率を高めたことが記録に残っている。

つまり同指連打は、
「ブレーキの効かない車」をはじくためにあったっぽいんだよね。

欠点を最小にすることは分かったとして、
じゃあ長所は伸ばされたのか?

親指シフトも新JISも、そこまで考えてなかったっぽい。

「日本語でよく使うフレーズを、
アルペジオを含めた良運指で打てるようにする」
という、
長所を伸ばす設計方針は、
飛鳥以前の配列では、
おそらく意識になかったのだと考えられる。


飛鳥以降の、第二世代以降の新配列では、
アルペジオの採用など、
積極的な良運指の活用が見られると思う。

親指シフト、新JISは、
「苦しゅうないが、最高ではない」
みたいなバランスなのかも知れない。

「最高の部分もあるし、多少の欠点もその分ある」
という個人開発の配列は、
その分尖っているということだ。


薙刀式は、よく使うフレーズを、
あらゆるタイプのアルペジオに放り込み、
統計的な連接よりも、
繋ぎの言葉を滑らかに打てるようにバランスが取られている。
このため、
「膠着語として日本語が機能するときに最高」
という、言葉と手の感触があると考えられる。

「左で繋ぎ、右手でとどめ」という手の大まかな動きも、
左右の手の使い方が直感的だと思う。

そのかわり、何かしらの欠点はあると思う。


短所がなるべくない、旧新配列か。
それとも長所を伸ばして、多少の短所に目を瞑る、新新配列か。

僕はキャラの濃いのが好きなので、
後者がいいと思うけどな。
八方美人は美人じゃないと僕は思う。
これも好みだけど。
posted by おおおかとしひこ at 20:45| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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