名作配列で知られる新下駄、飛鳥は、
人差し指連打を避けて設計されている。
それは、頻度の高いカナをホームキーに置いているからでもある。
カナの頻度トップ3は、
い、う、ん、でこの順。
新下駄では、
ん: F、う: J、い: K
飛鳥では、
う: D、ん:J、い: K
と、
特に新下駄では両人差し指に、
ヘビーなカナを置いている。
このことで、
人差し指担当のその他のカナは、
なるべく頻度が低く、連接しないカナを、
置く方針だ。
薙刀式は、トップ3は人差し指に担当させない。
い、んを右中指、うを右薬指に置き、
中指薬指は半ばそれ専門指にして、
人差し指をユーティリティ指扱いする。
カナばかりでなく、
濁音同時押し、半濁音同時押しにも借り出すし、
BSもエンターも編集モードにも使う。
それで人差し指の使用頻度がトップなので、
いかに薙刀式が、
人差し指を細かく酷使する配列か知れるというものだ。
新下駄や飛鳥では、
人差し指はそれ専門としてどっしりと落ち着く。
薙刀式では、
どっしりさせるのは右中指と薬指にしておき、
人差し指には細々と働かせるわけだ。
新下駄や飛鳥では同指連打は避けられている。
特に人差し指は重鎮ゆえに特別避けたと考えられる。
その分、ほかの指がユーティリティ扱いになっていると考えられる。
とくに新下駄は、
他の指から始まってホームキー(または人差し指)で終わる連接が多いように思う。
アルペジオにせよなんにせよ、
人差し指連打を避けているわけだ。
親指シフトでは、
う: A、い: L、ん: ;
と、弱い小指、薬指に集中している。
これは「弱い指はそれ専門にして、
強い指はユーティリティ扱いする」
という方針だと考えられる。
考え方自体は悪くないが、
それにしても弱い指を使い過ぎだと僕は思う。
薙刀式における人差し指の扱いは、
親指シフトに近い。
重鎮は右手の他の指が引き受けるから、
お前は同指連打を含んでいいから、
もっと働け、
という感じだ。
新下駄や飛鳥の、他と連携する重鎮+小間使いの人差し指か、
薙刀式の、一つところに留めずに、こまごまと働かせる人差し指か、
という違いだろうか。
僕は、人差し指以外が不器用だから、
薙刀式の使い方にたどり着いた感じ。
他の指がもっと上手く動くなら、
新下駄や飛鳥の方を合理的だと判断したと思う。
ていうか、
手書きってずっと右人差し指一本で書く感覚だから、
単純にそうしたのかも知れない。
そういう意味で、薙刀式は、
「どうせ同指連打にするなら人差し指」という、
これまでの配列の逆の設計方針だと思う。
まあ薬指小指を極端に減らしているから、
人差し指中指の同指連打が多くなるのは仕方ない。
それでも中指連打を避けているので、
その皺寄せが人差し指連打という形になったと思う。
それでも、
「人差し指で字を書き続ける感覚」で、
人差し指は連打に耐えられると思った。
タイパー並みの高速打鍵でなければ、
その方が扱いやすいと考えたのだ。
ちなみに僕はフリックは右人差し指一本で書く。
つまり全打鍵人差し指連打の形。
(疲れたら中指一本に変える)
こうした、一筆書きな感覚が、薙刀式の打鍵感覚に一役買っている。
2021年04月20日
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