頭のいい人と悪い人の差はなんだろう。
扱えるロジックの精度だと思う。
頭の悪い人は、
脳内ロジックが単純で、荒い。
破綻や矛盾があったり、
本来論理的でないものを論理で扱ったりする。
あるいは、
そのロジックはある方面にしか適用できないのに、
他の場面でも使ってしまう。
少し頭が良くなると、
ロジックの精度がよくなる。
どんな場面でも適用できるように、
ロジックが細かくなり、綿密になる。
色々なことを想定して、
全てをロジックで組むようになる。
しかしこれは、僕はまだ頭が悪いと思う。
例外条項でビッチリの契約書みたいなもんで、
「それを扱える人にしか扱えない」
危険物でしかない。
俗に言う秀才止まりだ。
さらに頭が良くなると、
「誰にでも分かるような平易なロジックなのに、
強い」になる。
つまり、適用範囲が広く、
矛盾せず、応用できる。
最高のロジックと、バカのロジックは、
バカは区別できない。
どちらもシンプルで平易な見た目をしているからだ。
秀才ですら、
自分の迷路のようなロジックの方が上だと思うだろう。
最高のロジックとバカのロジックは、
つまりは頭が本当にいい人しか判別できない。
ストーリーのロジックでいえば、
藤子不二雄や鳥山明のストーリーは最も頭のいい人によって作られたものだ。
デスノートのロジックは、
秀才がつくったロジックストーリーだ。
手塚治虫は、天才と秀才の間を行き来した作家だ。
宮下あきらや車田正美はバカのロジックだが、
バカ故に勢いのある最強味があった。
僕は、秀才止まりになるな、
と警告したい。
どうせなら天才まで突き抜けるか、
いっそバカレベルの勢いまで戻って突き抜けなさいと。
その意味で、一周回って天才とバカは紙一重になる。
愚者のロジックは、一周まわってもいない。
秀才のロジックは、まだ半周である。
突き抜けないと、おもしろいまでは到達しない。
2021年04月21日
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