時代が複雑、繊細になって、
色々ややこしくなった。
だから原始的な何かは、そんなものを突破する力を持つのかも知れない。
そこで思い出すのがマスターキーの話。
アメリカ映画によくでてくるやつ。
屋敷の扉の横に斧が大体かけてあるやつ。
船にも大体あるよね。
あの斧の名前は、マスターキーというのだそうだ。
冗談でそう呼ばれていて、
正式名称があるのかもしれない。
どんなに繊細で複雑な鍵をかけたとしても、
扉ごと斧でぶち壊せば扉はひらく。
その原始的な力だ。
データを消去するために、
複雑なファイアーウォールを突破したり、
パスワードをどう盗むか段取りを組むより、
水をかけちまえばいいのである。
なんなら、クラウドサーバのある施設を、
量子暗号を解くのではなく、
水害で沈める作戦を立てるストーリーとかも面白そうだ。
(次のミッションインポッシブルでやらないかな。
上流のダムを爆破して、川の流れを変えて、
なんて絵面は楽しそう)
ある政治を潰すためにスキャンダルを使うのは、
マスターキーの使い方と同じだ。
あるいは、わざとスキャンダルを仕掛け(ハニトラなどで)、
それを脅しのカードに使うという手もあるのだろう。
繊細で複雑なものは、
こうした原始的なものに弱い。
僕がデジタルをなんとなく信用していないのは、
デジタルには「想定された範囲」があるからである。
(フレーム問題)
アナログはそれを時々突破する。
繊細で複雑なプロットを組み、
それをマスターキーで突破すると、
爽快な場面を作れると思う。
2021年04月23日
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