あなたの意識はあなたの脳の中にいるだろうか。
時々外に出かけてるよね。
たとえば他人を意識する時。
好きな人を追いかける時、
あなたの意識はあなたの体内ではなく、
好きな人のすぐ近くまで飛んでいるはずだ。
喧嘩する時、相手の拳の位置を見るだろう。
自分の拳の位置は意識しなくてもわかるだろうし。
デートしてる時は、
自分の気持ちより相手の快不快を優先するだろう。
車を運転している時、
カーブやその先に意識が向くだろう。
住宅街ならバスの死角の向こうにバイクや子供がいるかもと、
意識を向けるに違いない。
自分は他人から見てどう見えているかを考えた時、
「ここに置かれた自分」のように、
意識は広い空間の中にいるはずだ。
「会社の中での自分の役割」を考える時も、
団体と自分に意識を拡大している。
勿論意識は脳の中にしかないのだが、
まるでそこに意識が広がっているように、
人間は振る舞う。
それは、文脈に応じて、
開いたり閉じたりする。
あなたの登場人物は、
今どこに意識があるだろう。
脳内に閉じこもっているだろうか。
それとも他人と自分の間にいるだろうか。
もっと全く別のことに意識が行っているだろうか。
それを変えるにはどうするだろう。
ターニングポイントか。
ちょっとしたセリフか。
ちょっとした仕草での意識誘導か。
机に向かってうんうん考えると、
つい「脳内にしか意識がない」と思いがちだ。
人間はもっと自由に意識を広げたり飛ばしたりしている。
スマホを見てる時はもうその世界にログインしてて、
肉体の中にいないよね。
国を憂う人は国だけに意識を飛ばして憂えてるのかしら。
今晩何食べようかなとか、
自分の過去の黒歴史のことを考えてないはずがない。
いつも同じ意識の仕方しか書けないのなら、
人間の観察がぬるいと思う。
あなたの登場人物は、今どこに意識があるか?
他の登場人物は?
それはどう変わる?
いちいちチェックして変化させてみると、
そのうち自然に移り変わりをコントロールできるようになる。
2021年05月07日
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