パフォーマーとミキサー。
パフォーマーは、
0から自分で作り出す人。
フロントにいて、実際やる人。
ミキサーは、
他の人にやってもらう人。
それをうまく調合して、
その結果を自分の成果とする人。
パフォーマーは開墾農家で、
ミキサーは買い付け調達商人。
パフォーマーは自給自足で、
ミキサーはキャッシュフロー。
僕はパフォーマーの方が偉いと思う。
しかし世間の人は、
パフォーマーを集めたプロデューサーのほうが偉いと勘違いする。
量はミキサーの方ができる。
パフォーマー達を回転させる、
御者のようなものだ。
御者は馬がなかったら何も出来ない。
一方、馬はどこか勝手に走って、
明後日の方向へたどり着く。
僕はパフォーマーでありたい。
シナリオを書くのは自分であり、
子飼いのライター達に書かせたパーツを、
切り貼りすることではない。
ディズニーやピクサーはミキサー的な書き方をしているが、
どこか混ぜ物の匂いがする。
文学ではなくショウでしかない気がする。
もしあなたがミキサーの才能があるなら、
フロントのライターではなく、
プロデューサーになる手もある。
筆の才能がなくても、映画は作れるかもしれない。
ミキサーではなくパフォーマーになりたいのなら、
踊りを覚えることだ。
踊りを開発して、魅力的になることだ。
飽きられたら捨てられる。
新しいパフォーマーはどんどん出てくる。
あなたにしかできない踊りを、
どんどん更新していかないと行けない。
踊れなくなった時がパフォーマーの死ぬ時だ。
世の中にいるパフォーマーに見える人たちは、
実は背後のミキサーが作った人形である可能性もある。
本物かどうかは、やらせてみればわかる。
もっとも、本物を見抜く目がないとだめだが。
YouTuberは一人でやってる人は少ない。
ほとんどはブレーンがいて、
そのミキシングでネタを稼いでいる。
ギャラは折半だ。
シナリオライターは、数少ない、
一人でやっていくパフォーマーである。
だから難しい。
だから価値がある。
ミキサーのくせにパフォーマー面するやつが増えた。
セリフ一行書けないし、
オチのひとつも考えつかないやつが増えた。
クリエイター(ミキサー)って名刺に書くべきだ。
そんな奴らはほっといて、
我々は最前線の金鉱脈を探すのみである。
永遠パフォーマー。
なんか秋元康の歌のタイトルっぽいな。
一発屋というか。
一発屋って言葉は悪いけど、一発当てるだけでも結構な才能ではないかと思うので、なにか気の毒というか。
才能がかならずしも正当に評価や収入に還元されないことが多いような気もするんですが。大変だなあ。
あと、話はずれるかもしれませんが、たとえばガンダムやウルトラマンや仮面ライダーは偉大なオリジナルですが、ミキサーたちのお蔭で作品生命が延びていますよね。
円谷プロや石森プロや富野はずいぶんミキサーたちに助けられていると思います。
パフォーマー兼ミキサーが最強かなとも思うんですが、両方の才能を持つなんて無理なのかな……。
商売というのは回転させるのが仕事ですからね。
たとえば小売業を考えると、
卸した商品を売ることしかできず、
あとは在庫管理して、
根雪になってるやつはセールスして放出することしか、
仕事がない。
映画館はそうした小売業に近いでしょう。
卸しもやってくれるのがメガチェーン、
卸しは自分でやるのが個人経営のミニシアターです。
小売業から見れば、
回転し続けて売れ続けるものだったら、
質は問わない、という考え方もあると思います。
しかし客は質を問う。
このへんに根の深い問題があると。
ガンダムはもはやブランドでしかないと思います。
実質があるのかは追いかけてないのでわかりませんが、
ファーストは傑作で、ZとZZは凡作です。
プラモが売れれば、小売業からみればなんでもいいんでしょうが。
私もクオリティに関してはよくわからないですね。
正直、パフォーマーって大変すぎるなあ、と疲弊中です。どう見てもミキサーの方が割がいいやないか、と。
大岡さんはいつもパワフルですごいですね。
ただの愚痴で、すいません(笑)
プロが一発当てるには、
その裏に100の不発弾があると思います。
数作しか発表してなくても、
裏で100本書いてるものですよ。
ほとんどの人はその前に心が折れるだけの話。
矢尽き刀折れるまで、いや折れてもそのへんで補充して、
前へ進むのみです。