ラスト以外の名場面は、どういうパターンなのだろう?
僕は、
「登場シーン」か、
「ひねりが入る場面」か、
「(ひとつの)決着がついた場面」だと思う。
このうち、
登場シーンと決着のつく場面は、
序盤や終盤がメインだと思う。
ただ、中盤においても、
序盤や終盤のようなことが出来るだけのことである。
ある中盤において、
新登場するキャラクターもいるだろうし、
これまでやってきたことが、
部分的に決着することもある、
というだけのことだ。
全決着してしまっては話が終わりだから、
決着がついた、
しかしまだ終わってはいなかったのだ…
と続くだろう決着の仕方になるだろうね。
「つづく」というヒキの強い場面が名場面になることもある。
中盤にしかない名場面は、一般的に、
「ひねりが入る」シーンだと思う。
こうだろうな、という予想を上手に裏切り、
「なにい?そういうことか、これは面白くなってきた」や、
「なにい?そんなバカな。じゃあ一体どういうことだ?」や、
「これは一筋縄ではいかなくなってきたぞ」や、
「なんという事態のひっくり返り方だ…」や、
「待ってました」や、
「衝撃のどんでん返し」
「ええーっここで場面が切れるのか。気になる…」などが、
その具体になるだろう。
そのいくつかは普通に面白い場面だろうが、
そのうち厳選された何かは、
メインを張る名場面になる必要があると思う。
そうでなければ中盤は面白くならないからである。
ただ単に予想通り展開するだけでは名場面は来ない。
(登場と決着は描けるが)
予想通りいかなくてフラストレーションがたまるなら、
名場面どころか駄作である。
そうではなく、
予想通りにさせておきながらそれをひっくり返す、
心理的翻弄が、名場面を生むような気がする。
つまりはシーソーゲームだ。
シーソーが逆転する瞬間こそが、
あなたのストーリーの名場面候補になるというわけだ。
そこがスルッといってしまうのは勿体ない。
もっと名場面にしたほうが、
面白くなるぞ。
途中の名場面を作ることが、多分一番難しい。
困ったら、
登場、決着、ひねり、のどれかが応用出来ないか、
探してみると良い。
2021年05月13日
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