人間には指が10本ある。
「せっかく10本あるんだから全部活用しよう」
というのがキーボードや楽器の基礎の考え方だ。
一方日常では、
「得意な指を主に使い、苦手な指を避ける方が合理的だ」
というのもある。
どっちが正解かではなくて、どこのバランスにするかなんだよね。
僕の指の場合を考えると、
極端に右人差し指が抜きん出ているような気がする。
★の数で示すと、
右人差し指: ★★★★★★★★★★★★★★★
右中指 : ★★★★★
右薬指 : ★★★
右小指 : ★★
右親指 : ★★★★
左人差し指: ★★★★
左中指 : ★★★
左薬指 : ★
左小指 : ★
左親指 : ★★★★
くらいの感じ。
絵も字も人差し指一本で書く感覚。
だからトラックボールよりトラックパッドかな。
マウスは人差し指でクリックできるから、
トラック系より良い。
(人差し指トラックボールでかつ人差し指クリックできるなら、
試してもいい)
大体タイピングが得意な人って、
そもそも字が不器用な人が多い。
親指シフター(JISカナ使用者説もある)河野太郎の書道はヤバい。
そりゃこれしか書けないならタイピングするわな。
字が下手なのは、つまりは人差し指が不器用ということだ。
★が中指程度になるのだろう。
だとしたら、
各指が平均的に不器用になり、
じゃあ10本指を全部活用しよう、
という感覚になるんだと思う。
一方僕は、なまじ右人差し指が器用なため、
「他の9指が人差し指についてこない」
という辛さを味わうことになる。
右人差し指で書きたい言葉を、
他のダメな指で代用することに、
僕はとても違和感があった。
最も使う母音A(12%)を、
★一個の左小指で使うqwertyの不合理さは、
右人差し指が器用であればあるほど理不尽に感じると思う。
そんな細い水道管から水出したって出んわ。
ボトルネックって知ってるかという話だ。
上では右人差し指を、右中指3打くらいと見積もった。
中指で3打するくらいなら、
人差し指で9打するわという感覚だ。
10本が自由に動く感覚は、
若いうちなら伸ばすことができるけど、
神経が固まったおっさんには限界があるらしい。
だから僕はこれ以上、
苦手な指は伸びないと思う。
伸びしろが倍だとしても、
★は★★までしか伸びないだろう。
だったら人差し指が疲れるまで使った方が合理的だ。
で、人差し指一本の負担を、
他の指へ分散する合理で、
薙刀式は作られたように思う。
はなから10本指全部を信用していたわけではない。
ただ先行する配列たちが、
どれもそこそこ10本指が動く前提だったようで、
そこのトラップにはまり悩み続けた。
「みんなこんなに他の指動くの?」ってわかったのは、
やはり動画を見てからだなあ。
やっぱ動くんだな、すごいな、としか思えず、
「ああなりたい」とは思えなかったんだよね。
僕はあそこまで動かないし、
使いたくない。
同じような指の器用度の人に、
役に立つといいと思っている。
2021年05月17日
この記事へのコメント
コメントを書く