名場面でないならなんなんだ?
繋ぎのシーン?
ただの繋ぎで、名場面でないのなら、
切るという選択肢を考えてみよう。
だってただの繋ぎなんでしょ?
仮になくても成立するかやってみたら?
単にそのシーンをカットして、
前後をくっつけてみるだけでよい。
それで話がスムーズに進んでしまうなら、
そのシーンはいらなかった説がある。
いや、そのカットしたシーンで説明したことや、
やっておいたことが、あとあと必要なのだ、
なのであれば、
カットした次のシーンにそれを入れ込めないか考える。
大抵はそれでうまくいく。
あまりうまくいかないなら、
それらの必要な要素をメモして、
その後のシーン、その後のシーンと、
入れどころを模索しても良い。
大抵どこかに入るし、
意外とそれはなくてよかった、ということもある。
入れどころが見つからなかったら、
それらを箇条書きにして、
「入れるべきリスト」を作っておき、
あとで検討する宿題にしておく。
どうしてもそこにそのシーンが必要で、
ただの繋ぎのシーンでないならば、
そのシーンを名場面にしてみなさい。
名場面とはどのようなものであるか、
これまで考えたことがあるだろうか?
僕は、
話が大きく動き、
こちらの感情も大きく動き、
それが絵と連動していることが、
必要条件であると考える。
「繋ぎ」と言う時点で、
もはや「話が大きく動く」の候補から外れている。
ということは、
その繋ぎをしながらも、
なんらかの感情が動く場面にできないだろうか?
絵的に美しく連動できないか?
などを考えてみると、
突破口になるかもしれない。
名場面にならないシーンなんて、
労力をかけて撮影する価値がない。
全シーン名場面が理想なんだから、
ちょっとでも名場面にする工夫をするべきだ。
シナリオが出来上がってから、
監督が工夫して名場面にしたとしても、
意味との連動が薄く、
ただ絵として美しいだけに仕上がりがちだ。
意味と絵を連動させる、
シナリオ段階で解決しておくべきだろう。
2021年05月20日
この記事へのコメント
コメントを書く