2021年05月13日

異常な状況、出だし、オチ

この三つを思いつけば、たいていのストーリーは出来る。


以下のような面白写真があった。

世界裸ガーデニングデーという奇習。
https://mobile.twitter.com/zerojirou/status/1392364415291301891

これは実はひとつの宗教ではないか?
と思い、
「この村に潜入するジャーナリスト」を想像した。
だが美女の裸で勃起してしまい、
余所者だとばれて山に逃げる(全裸で)。
その山の中で追手たち(全裸)を次々にかわすホラームービーはどうだろう、
まで思いついた。

あとはオチだな、と思い、
「最初の儀式でハイになるための薬を全員飲んだのだが、
それは値段交渉で揉めたため、
混ぜ物の入っている粗悪品だった。
そのせいで副作用が起こり、
全員死ぬ。
後日、山中で全裸死体百人という謎の事件として発見され、
迷宮入りというエンド」
まで想像する。


あとは間を面白くすれば、この話はできそうだ。

おそらく村の中心人物や懐刀がいいキャラをしてるのだろう。
全裸のババアもいいキャラに違いない。
馬鹿なふりをした天才子供もいるかもだ。

「閉鎖された村の奇習もの」は、
ウィッカーマンをはじめ沢山あるが、
「それは一体何なのか」がうまく描かれなければならない。
さしずめ「元来人間は裸であったのに、なぜ服を着るのか?」
がテーマになるだろう。
じゃあオリーブの葉が、モチーフになるのかな。
蛇と知恵の実かな。

架空の宗教を考えるのは面白いね。
「人類があり得たもうひとつの世界線」を考えることができる。


こうして、一枚の写真というネタから物語をつくるのだ。
参考にされたい。

結局は、異常な状況はトリガーにすぎず、
作家の中の、ムラや全裸や閉鎖環境などが、
これに投影されるわけだ。
物語は作家の中にそもそもある、とはそうしたこと。
posted by おおおかとしひこ at 12:15| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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