2021年05月23日

【薙刀式】通常連続シフトと同時連続シフトの違い

薙刀式は飛鳥のような同時連続シフトではなく、
通常(先押しの)連続シフトを採用している。

これは最初の実装DvorakJの限界であったのだが、
実は同時連続シフトよりも有利な場面がある。


それは変換だ。

スペースキー(変換キー)を親指シフトキーと兼ねる、
親指系では、
その打鍵が変換なのか文字シフトなのか、
打鍵タイミングで決めなければならない。

同時打鍵方式では、
「文字と近い時刻に親指を打てば、文字シフト。
文字からちょいあけて親指を打てば、変換」
のように使い分けるだろう。

ところが薙刀式の通常連続シフト方式だと、
「文字の前に押せばシフト、
文字の後に押せば変換」
と、前後だけで役割を変えることが可能だ。

つまりこれは、
「文字を打った後最速で変換できる」
ことを意味する。


逆に、同時連続シフトだと、
「文字を打った後最速で変換しようとすると、
シフト文字に化けてしまう」
わけである。


この原理は、QMK薙刀式で体験することができる。

後置シフトオフが通常連続シフト、
後置オンが同時連続シフトに対応している。
このフラグを切り替えるだけで、
薙刀式オリジナルシフト方式か、
飛鳥の同時連続シフト方式かを選択できるようになっている。

僕は飛鳥の方式の方がすぐれていると考えていたのだが、
使ってみると最速で変換できないため、
意外とストレスになることに気づいた。

シフトを先押しすることと、
どちらがストレスになるかは、
使う人次第だから正解はないとは思うけど。


手慣れた言葉で、
ノールック変換で大体いけるやろ、
と思っている言葉は、
カナ打ち→最速変換→変換結果を見ずに次の言葉を打つ、
のように最速で書いていくものだ。

この時に最速変換できないと、
僕はストレスがかかるかな。


というわけで、
通常連続シフトには、それなりの意味があったりする。
カナを打つだけが入力ではないと僕は思う。


もっとも、シフトキーとスペース変換キーをわければ、
この問題はなくなる。
しかし「親指キーが複数に増える」という新しい問題が発生してしまう。
自作キーボードならそのへんを整理できて、
シフトキー、スペース、エンター、カーソル、
などをうまく物理的に配置できるかもしれない。

で、色々ややこしくなるので、
僕は「スペースキー一個で全部賄うセンターシフト」を、
あえて選択したわけだ。
posted by おおおかとしひこ at 10:17| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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