2021年05月23日

【薙刀式】キートップ面と打鍵スタイル

あんまりこれが語られることがないので。


キートップ面は、大きく分けると三種ある。

1. スフェリカルトップ
2. シリンドリカルトップ
3. フラットトップ

球状に抉れているのがスフェリカル、
円筒状に抉れているのがシリンドリカル、
パンタグラフなど平らなのがフラット。

指は丸いのだから、その丸みに合わせて凹んでいるべき、
と考えるのが普通だろう。
指先のほうが尖っている(Rが小さい)、
指の腹のほうが平ら(Rが大きい)よね。
それに合わせるわけだ。


1. スフェリカルトップ

SA、DSA、XDA、MDAなどのキーキャップがそう。
ロジクールも一部あった。
Rの大きさによって、打鍵感が異なる。

たとえばRの小さいSAでは、
指先を包み込むほどのRだ。
だから突き刺し打ちにむいていて、
撫で打ちにはむいていない。
SAを撫で打ちしようとすると、
指の腹のRとあわず、エッジが指に当たって痛い。

XDA、MDAは撫で打ちにむくように、Rが大きめに取られている。
指の腹の丸みに合う気がする。
これを逆に突き刺し打ちすると、
平らな面に突き指してるような違和感がある。

DSAはその中間。
両対応でもあるし、中途半端ともいう。


2. シリンドリカルトップ

チェリー、OEMなど。
また、ほとんどのメンブレン市販キーボード。
Rの違いをあまり感じたことがない。
ほぼ定格なのだろうか。

これは指を縦に置いた時にちょうどよく、
前滑り打ちにも向いてるし、
突き刺し打ちにも対応できる。
ただ横方向の撫で打ちには、障害があると思われる。

僕はフラットで撫で打ちをするようになったあとで、
シリンドリカルを使ったので、
だいぶ戸惑った記憶がある。

僕的には、シリンドリカルよりもスフェリカルがいいのでは、
と考えている。
なぜなら撫で打ちは360度ありえて、
縦方向だけではないと思うからだ。
縦方向にしか撫でないのならシリンドリカルでもいいけど、
人差し指伸ばし位置を打つときは、
横方向に撫で打ちが発生すると思う。


ロジクールの一部のキーボードでは、
半球+円筒形に抉れた、中間タイプがある。
(タイプライターの古いタイプでも存在する)
これは前滑りで打ち、スフェリカルの部分で指が止まる打ち方に向いてると思う。
(突き刺し打ちも可能)
しかし僕は、指が止まるのではなく、
力が抜けて止まらない方が撫で打ちが継続すると考えた。
この版が薙刀式キーキャップのrev1で、
スフェリカルへと変えたのがrev2。


3. フラットトップ

chocなど一部にしか自作にはないけど、
パンタグラフのキートップで使われまくっている。
ロープロといえばフラットのイメージなのかしら。

しかしchocはフラットよりMBKのRの大きめのスフェリカルが使いやすい気がする。
アイソレーションが効いた、
ぽこっと飛び出ているようなキートップは、
フラットがいいかもしれない。

MX系ではフラットは実質研究されていない。
RAMAでちょっと見たくらいかな。
実は面白いんじゃないかと思ってるけど、
多少なりとも凹んでる方が触ってて心地よいのかしら。

でも撫で打ちにむいてそうなんだけどなあ。



キーのトップ面は、
打ち方のスタイルでも、主観的使いやすさが変わってくると思う。
SAで撫で打ちしにくいとか、
フラットで突き刺し打ちしづらいとか、
極端なハズレ以外は、
みんなそこまで気づかずに打ってるんじゃないかなあ。

もっとトップ面も研究されてしかるべきだと思うんだが。

僕はなんとなく縦長で楕円に抉れたような形が、
正解じゃないかと思っている。
まだ実験はしていない。
posted by おおおかとしひこ at 14:50| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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