2021年05月24日

【自キ】指の角度は従属性がある

キーキャップの設計をするとき、
「指は互いに独立」の前提を置くべきか?(荒い近似)
いや、独立ではなくある程度従属性があると考えるか?
(細かい近似だが、法則が複雑で分解できなさそう)


最近、鏡に自分の手を写して打鍵を観察している。
いつも自分から見た角度でしか指とキーの関係を見れないからだ。

一番よく見るのはモニタに写った自分の手。

トップ面がこれでいいのか考えているときに、
ふと指の当たり方の角度の、
独立/従属について気になった。

色々観察すると、
事はかなり複雑だということがわかる。

例をあげよう。
モニタをオフにして、黒い画面に自分の右手を写せば、
以下のことが観察できるはずだ。

まず右手でJKのトリムをやってみよう。
JKJK…と打ち、
キートップはその指が触れる角度を向いてるべきだな、
などと考えていた。

ここで中指を上段に置き、JIを叩くことを考える。
この時、
「人差し指がJに当たる角度は変わるか?」
というのが問いだ。

独立指ならばノーだろうが、
真実はイエスなのだ。

中指を上段に伸ばして構えると、
手首の関節を使って伸ばすことが観察される。
第一関節(拳の部分)が前に出て、
指伸ばしを補助する。
このとき、人差し指をJに置いたまま中指を伸ばすと、
拳が外旋することが自覚される。

つまり、人差し指の先は動かずに、
人差し指の根本が外回転する。
この時、人差し指の先端がキーに触れるところは指がねじれて、
やや外が当たるようになるわけだ。

なんという複雑さ。

JKでの、人差し指のキーの当たり方と、
JIでのそれは異なる、
というのが鏡を見てわかることである。

経験的には微妙に違うが、
まあ同じと扱って良いだろ、
と思っていたことが、
鏡を観察することではっきり分かったわけだ。

人差し指程度なら影響は小さいが、
そもそも僕は小指の当たり方を観察していて気付いた。
(分かりやすくJIで考えただけだ)

薙刀式の右小指下段は「れ」で、
これ、あれ、それ、なれ、などによく使い、
比較的高速な連接に使われる。
どうも疲れやすいな、小指だからだろうか、
しかし頻度は大したことないはず、
と鏡に写して観察していると、
毎回違う当たり方になっていることに気づく。

設計通りの正面ではなく、
かなりブレのある範囲で当たっている。

こりゃ疲労がたまるはずだわ。


しかも今直進性の高いBox Creamを使っているため、
小指先端が、キースイッチと手首関節に挟まれ、
逆関節がかかったようにひねられていることが判明する。

これは直進性が第一だろうか?
と考える材料にもなる。
ぶれまくっていたスイッチのころのほうが、
指に優しかったのでは?
とも考える。


キーボード深すぎる。

もっとブレた方が指に優しいのか?
押下圧が軽いだけでは、
3D面になるだけではダメかのか?
これを本格的に解消するには、
3Dキーボードへ進まなければならないのか?

パラメータが多すぎてどないしょう。


僕の目的は、一日二万字を楽にすること。
昨日の経験だと、ノーダメージでは今のところ難しい。
どこかしらが凝って疲れた感覚がある。
一晩寝ても何かが残ってる感じ。
これは毎日は無理で、休まないと壊すだろうなという感じだ。

もっと楽にならないか?
そのためには指の従属モデルを考えないといけないのか?

根本的には難しいから、
工学的実用面から、ある程度のモデルで満足するか?
だとすると、どこらへんで妥協ポイントがあるか?

なかなかに難しい。
posted by おおおかとしひこ at 11:36| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。