キーキャップの設計をするとき、
「指は互いに独立」の前提を置くべきか?(荒い近似)
いや、独立ではなくある程度従属性があると考えるか?
(細かい近似だが、法則が複雑で分解できなさそう)
最近、鏡に自分の手を写して打鍵を観察している。
いつも自分から見た角度でしか指とキーの関係を見れないからだ。
一番よく見るのはモニタに写った自分の手。
トップ面がこれでいいのか考えているときに、
ふと指の当たり方の角度の、
独立/従属について気になった。
色々観察すると、
事はかなり複雑だということがわかる。
例をあげよう。
モニタをオフにして、黒い画面に自分の右手を写せば、
以下のことが観察できるはずだ。
まず右手でJKのトリムをやってみよう。
JKJK…と打ち、
キートップはその指が触れる角度を向いてるべきだな、
などと考えていた。
ここで中指を上段に置き、JIを叩くことを考える。
この時、
「人差し指がJに当たる角度は変わるか?」
というのが問いだ。
独立指ならばノーだろうが、
真実はイエスなのだ。
中指を上段に伸ばして構えると、
手首の関節を使って伸ばすことが観察される。
第一関節(拳の部分)が前に出て、
指伸ばしを補助する。
このとき、人差し指をJに置いたまま中指を伸ばすと、
拳が外旋することが自覚される。
つまり、人差し指の先は動かずに、
人差し指の根本が外回転する。
この時、人差し指の先端がキーに触れるところは指がねじれて、
やや外が当たるようになるわけだ。
なんという複雑さ。
JKでの、人差し指のキーの当たり方と、
JIでのそれは異なる、
というのが鏡を見てわかることである。
経験的には微妙に違うが、
まあ同じと扱って良いだろ、
と思っていたことが、
鏡を観察することではっきり分かったわけだ。
人差し指程度なら影響は小さいが、
そもそも僕は小指の当たり方を観察していて気付いた。
(分かりやすくJIで考えただけだ)
薙刀式の右小指下段は「れ」で、
これ、あれ、それ、なれ、などによく使い、
比較的高速な連接に使われる。
どうも疲れやすいな、小指だからだろうか、
しかし頻度は大したことないはず、
と鏡に写して観察していると、
毎回違う当たり方になっていることに気づく。
設計通りの正面ではなく、
かなりブレのある範囲で当たっている。
こりゃ疲労がたまるはずだわ。
しかも今直進性の高いBox Creamを使っているため、
小指先端が、キースイッチと手首関節に挟まれ、
逆関節がかかったようにひねられていることが判明する。
これは直進性が第一だろうか?
と考える材料にもなる。
ぶれまくっていたスイッチのころのほうが、
指に優しかったのでは?
とも考える。
キーボード深すぎる。
もっとブレた方が指に優しいのか?
押下圧が軽いだけでは、
3D面になるだけではダメかのか?
これを本格的に解消するには、
3Dキーボードへ進まなければならないのか?
パラメータが多すぎてどないしょう。
僕の目的は、一日二万字を楽にすること。
昨日の経験だと、ノーダメージでは今のところ難しい。
どこかしらが凝って疲れた感覚がある。
一晩寝ても何かが残ってる感じ。
これは毎日は無理で、休まないと壊すだろうなという感じだ。
もっと楽にならないか?
そのためには指の従属モデルを考えないといけないのか?
根本的には難しいから、
工学的実用面から、ある程度のモデルで満足するか?
だとすると、どこらへんで妥協ポイントがあるか?
なかなかに難しい。
2021年05月24日
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