後輩と古式泳法の話をしてて、
競技泳法と対照的だなと思ったので。
古式泳法とは、日本で開発された泳ぎ方で、
外国から輸入された、
クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4大泳法以前の、
侍や忍者(や農民、漁民も?)が使っていた、
泳ぎ方のことである。
いくつかの流派が残っていて、
ざっと20くらいあったと思う。
僕はダイエットのため水泳に通っているが、
同じ泳ぎ方だと飽きちゃうので、
古式でもマスターしようかなと思い、
一番簡単なやつ、横泳ぎと言われるやつはマスターした。
(身体を横にして、頭は水面から出しっぱなし、
手は片方だけクロールっぽく、足は鋏のように水を挟んで移動する)
でね、
古式ってすぐマスターできるのはいいんだけど、
痩せないのよね。
頭を水につけないから、息継ぎがなくて、
しかも呼吸しぱなしに出来るから楽。
しかも波を立てずに泳ぐから、
水の抵抗があまり、
ほとんど疲れないからだ。
そのかわり最高速は、競技泳法に比べれば遅い。
つまり競技泳法は、
疲れる代わりに速いのである。
古式泳法は、
甲冑を着たまま川を渡ったり、
白の堀を越えるために使われた。
裸に一回戻ってまた服を着るのではなく、
服を着たまま泳げる泳法でもある。
波が立たないから忍び込む忍者も使ったと言われている。
古式のほうが、「現実的で、疲れない」
やり方なのだ。
勿論、競技泳法の方が速い。
しかしそれは、プールで水着という、
極めて限定された条件にすぎない。
しかもめっちゃ疲れる。
ダイエットにはいいんだけどさ。
薙刀式は、
競技泳法は目指していない。
古式泳法に考え方が近いと思った。
実用本意なのだ。
溺れない、疲れない、誰でもマスターしやすい、
泳ぐ前後のことをシームレスに考えている、
などが特徴なわけだ。
僕は競技タイピングにまるで興味がないのは、
実用文章が目的だからだ。
いちいち海パン一丁になる意味は、僕にはわからない。
測定するために海パン一丁になることは分かるが、
そんなん年一回の健康診断でいいだろ、的な感じだ。
qwertyやJISカナで、
競技泳法を極める人がいる。
その他の新配列でもやろうとしてる人もいる。
競技水泳の人は、服を着て泳ぐことができないらしい。
他に特別な訓練をしないと出来ないのだと。
カイコが人間なしでは生きられなくなってしまった、
奇形のようなものを僕は競技水泳に感じる。
そもそも泳いで何かをすることを、
泳ぐだけを目的にしてしまった歪み。
まあ大きくはゲームだから、目くじらを立てることはあるまい。
だが僕はゲームをしてる暇はない。
甲冑を着たまま川を超え、
敵の首を取らなくてはならないのだ。
薙刀式はそのための道具で、
しかもそれほど泳ぎが上手くない人でも、
川を渡れるようになっている。
競技泳法から見れば雑味があり、
無駄が沢山あると思う。
でもそこは、誰でも使えたり、
長いこと泳いだり、服を着たまま川を超えたり、
するためにあるような気がしている。
理想は薙刀式でZタイパーになることだろうが、
僕の指はそこまで速くないので、
誰か出来るならやってほしい。
でも古式でオリンピック目指すくらい、
現実味がないような気がする。
もちろんその他の新配列も、古式泳法のように、
実用本意で作られたのだとは思う。
じゃあ競技泳法動画(タイプウェルとか)じゃなくて、
実用動画を見たいんだよね。
新下駄の実用文は「楽そうだな、手が力が入ってないな」
ということが分かったので、
他の配列も色々見てみたい。
出来れば何年か使い込んだフルスペックが見たいけど、
そこそこ慣れた人の古式泳法ぐらいでいいと思うけどね。
実はqwertyローマ字や、JISカナのそれも見たいんだけど、
なかなか検索に引っかからない。
コピー打鍵でない自由文で、手元画面の両方が入ってる動画あったら、
教えてください。
古式泳法同士の土俵で比較できるので。
2021年05月25日
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