旅に出る時、人は旅の目的をなんとなく思う。
そしてそろそろ旅が終わろうとする時、
その旅はどういう意味があったか、
最初に設定したことと違ったか、
あと何を達成すればいいのか、
などを整理する。
いうまでもなく、
前者は第一ターニングポイントであり、
後者は第二ターニングポイントのことである。
旅に出るときのほうが簡単だ。
この旅を終えたら、
○○が得られるだろうとか、
○○が△△になるだろうとか、
具体的な結果イメージを伴うものである。
そしてそれは可能か?
ということがセンタークエスチョンになるわけだ。
第二ターニングポイントのほうが難しい。
そう思って旅を続けてきたものの、
これまでの経緯から、
それは得られたのだろうか?
とふと反省会をすることがあるだろう。
目の前のことで右往左往してきたけれど、
結局のところは○○はまだ得られておらず、
しかしあと一歩のところまで来ている、
などと整理をはじめるはずだ。
一ヶ月どこかで滞在するとして、
あと一週間だな、とか、
あと三日だな、とか思う瞬間と似ている。
勿論あてのない滞在ではなく、
目的のある滞在のときにかぎる。
一ヶ月バイトして10万貯めようとか、
この夏で童貞を捨てようとか、
まあなんでも構わない。
「その目的は、どれくらい達成できたか?」
「この旅は、ここまで意味があったか?」
などの反省会を、
どの時点かでするだろう。
そしてもっとも最終で、
もっとも俯瞰的に見るのが、
第二ターニングポイント、
つまり第四コーナーを曲がり、
あとはバックストレートしかない、
という時ではないだろうか?
旅の最初からこれまでの軌跡をなんとなく振り返り、
センチメンタルにちょっとなって、
「あとは旅の意味を確定させる、
最後の大仕上げが待っているぞ」
と整理するはずだ。
おそらく、テーマのことも振り返るはずだ。
つまり、
「○○を達成したら、
この旅全体は、○○○○だったなあ、
とまとめられるものになる」
という感じにだ。
そうなってない第二ターニングポイントは、
第二ターニングポイントとして弱いと僕は思う。
ただのステージ区切りでしかないと思う。
ほんとうの第二ターニングポイントは、
これまでの旅路を整理して、
それにこのような意味をつけたい、
という未来形をしているはずだ。
そしてその未来がやってくるのか?
が、三幕の焦点にならなければならないのだ。
あなたの主人公の、
トップシーンから第二ターニングポイントまでの旅は、
一体最後にどうなるのだろう?
そしてそれが、どういう意味だったのか確定するのか?
その俯瞰的な場面が、
必要なのではないかと僕は思う。
2021年06月01日
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