PCだと「のま」「くりかえし」「などなど(一文字消す)」
などで出るこの記号。
(ちなみにiPhoneではどれも出ず、「等々力」を出して二文字消した。
色々やってみたら、「おなじ」で出る模様。おなじとはちょっと違うニュアンスやろ)
そもそも書く手間を省く記号のはずなのに、
出すのに苦労するというこの矛盾は、
僕は変だと思う。
すゝめ、あゝ、などの表記に使われるゝや、
「ゞ」「ヽ」「〃」などがネットから拾えた。
これらを「踊り字」というのだそうだ。
また縦書き限定であるが、
二文字以上を「く」の長いやつ、その濁点を「ぐ」の長いやつで示す、
は「くの字点」というそうな。
さら「く」で「さらさら」、
とき「ぐ」で「ときどき」、
と表記するやつだね。
横書きだと「へ」の長いやつを使うのかな。
おそらく縦書き限定の表記法。
日本語には畳語が多いし、
そのときに連濁することが多いため、
このような表記が発達したのだろう。
しかしタイピングでは、
この表記法は用いられていない。
ていうか、おそらく近代印刷の発達とともに、
忘れられた記号のようだ。
人間の脳は「以下同文」の構造を持っている気がする。
全部の情報量を把握するのではなく、
同じ構造を見出せば、
それからあとは以下同文として、
情報量を圧縮するようにだ。
(デジタル画像や複雑化するゲーム映像の問題点は、
この以下同文による情報圧縮をせず、
なんでもかんでも細かく表現してしまうことだと考えるが、
ここでは深入りしない)
実際にタイピングにこの記号を導入するならば、
それ専用のキーを設けて、
前数文字のバッファを持つなどの、
特別なやり方が必要になるかもしれない。
その実装は面倒なことは想像に硬くない。
qmkとかAutoHotKeyみたいな、プログラミングするタイプじゃないと出来ないだろうね。
つまり現行のタイピングは、
現実の日本語に対して、
融通の効かない手段じゃないかと僕は考えている。
手書き資料ならば「〃」で済むものも、
デジタル資料ならばコピペしなければならない。
打つ方の手間はたいして変わらないが、
それがコピペかどうか判断しなければならない、
読み手の負荷は高く、
かえって文の難易度を上げているとすら僕は思う。
適切な書き手ならば、(同)などを使って可読性をあげてくれるが、
阿呆な書き手は自分が楽するためだけにコピペを使い、
読み手を混乱させることがとてもよくある。
それは、〃などをタイプする手間がかかるからである。
人は易きに流れる。
もし〃が変換キーあたりにあれば、
あるいはFJあたりにあれば、
みんなそれを使うに違いない。
たったそれだけのことだと思う。
僕が現行のタイピングシステムに大反対なのは、
「概念の手間と書く手間の不一致」にある。
「簡単な概念は簡単な手間で書けるべきで、
難しい概念は難しい手間で書く」は、
自然言語の発達の上で当然の原則だが、
デジタル入力においては、
その原則が崩れているところがたくさんある。
薙刀式は少しでもそれを元に戻そうとした配列だ。
よく使う本質的な言葉は、
簡単に表現できるべきだと考えている。
でも「々」とかは忘れてたなあ、
と今思い出した感じだ。
まあでも「のま」なら連続シフトJFだから、
nomaほど大変じゃないから良しとするか。
こうした、
日本語に詳しくない人たちがつくった、
現在の日本語のデジタルシステムは、
僕は大変不快だ。
だからなんとかしないといけないのだ、
と日々考えているかんじ。
あ、「ひび」のほうが「とどろき」よりも打数が少ないな。
出ない時のリカバリとして覚えとこ。
こんな風なTIPSのパッチを当てなきゃいけない時点で(以下ループ
2021年05月29日
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