高速打鍵でロールオーバーしまくってるからだろうか。
ゆっくり打つ時も、前の指を押さえながら、
次の指を待つことが増えたように思う。
手書き文字はどうだろうと観察してみると、
ゆっくり書いても続け字のようだ。
ゆっくりだからといって、
わざわざ楷書に戻ることはないみたい。
行書でも草書でもない、
オレフォントでゆっくり書いているようである。
一旦工程を短絡化した運動は、
元に戻らない感じを受ける。
とくに無意識のレベルに落とし込んだものはそうだろう。
一旦カナ入力に慣れた後に、
ローマ字がものすごく鬱陶しく感じるのは、
このことが関係していると思われる。
行書で普段書いてる人が、
今更楷書に戻る理由はないだろうと。
脳内ローマ字変換が煩わしいというのは、
単に楷書の全画数を書くのがめんどくさいということだろう。
脳内楷書分解と言い換えてもいいかもね。
で、ロールオーバーだ。
明らかにロールオーバーして打っていく方が楽だ。
指は押しっぱなしにしておいて、
次の出番の時に初めて跳躍すればよい。
わざわざホームポジションに戻るわけがない。
ホームポジションに毎回戻りましょうなんてのは、
標準運指をマスターするための方便だろう。
(もし毎回丁寧に戻る人がいたら、
長文を日常的に書かない人なのだろう)
ところが薙刀式では、
相互シフトを利用しているため、
「離してから次を打つ」動作が時々必要になる。
連続シフトのあと、
濁音、半濁音、拗音になる組み合わせを、そうと意図しない時、
などだ。
前者はまだしも、後者はいくつかの致命的なパターンを覚えて、
その度に意識する必要があるのが面倒。
これが調子良くロールオーバーしてるときに、
ブレーキをかける要素になってしまう。
同時押し系列にはすべて存在する、原理的な欠点だからしょうがないのだが、
人間というのは贅沢なもので、
同時押しで1ストロークになり、範囲も狭くなったことの利点よりも、
快速なロールオーバーの足枷という欠点だけを目立って認識してしまう。
結婚相手の欠点がどんどん目立ってくることと同じかも。
qwertyローマ字は、原理上いくらでもロールオーバーできる配列だ。
これに慣れれば慣れるほど、
同時押し系と指の相性が悪いのではないだろうか。
ロールオーバーが基本テンポになってしまうと、
休符を入れなきゃいけないところは、
不快に感じるだろうからね。
じゃあ月配列系の順次打鍵をやってみるか、
とも思うんだけど、
やっぱ打鍵数が多いのがなんか違う気がする。
慣れればロールオーバーバリバリになるのかも知れないが、
いろは坂以外そんな感じの動画がないので想像できない…
そもそも月のベースになっている新JISのカナ配置があまり好きではないので、
やはり薙刀式を極めるしかないのだろうか。
(薙刀式は、センターシフトや3キー同時押しとかの打鍵法よりも、
カナの並びが僕の生理的好みなのだ)
また、
自作キーボードでストロークの短いスピードスイッチにしたことも、
この打鍵法に影響を強く与えていると思う。
感触で言うと、「ペタペタ打っていく感じ」。
「次その指の出番があるまで、
最後に打った場所で押し続けたまま待機」
の呼び方はなさそうだ。
nキーロールオーバーではないしなあ。
ピアノってそうやって弾くのかな。
離しは音に関係ないもんね。
タイプライターもそうだし、
その打ち方がqwertyローマ字の基礎になってるのかも知れない。
そこから時代は進歩して、
次の時代の打鍵法に入りつつあるように思われる。
「押したまま待機で楽をする」時間を積算出来ないものだろうか。
都度計算以外では自動計算できないか。
離しが必要ならマイナスすることにして。
文節か文単位でホームポジションに戻る分も計算に入れたいしなあ。
これと指の移動距離を併記すると、
その配列の「楽の指標」になったりしないかな。
2021年06月06日
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