2021年06月06日

【薙刀式】最近指を離さなくなってきた

高速打鍵でロールオーバーしまくってるからだろうか。
ゆっくり打つ時も、前の指を押さえながら、
次の指を待つことが増えたように思う。


手書き文字はどうだろうと観察してみると、
ゆっくり書いても続け字のようだ。
ゆっくりだからといって、
わざわざ楷書に戻ることはないみたい。

行書でも草書でもない、
オレフォントでゆっくり書いているようである。

一旦工程を短絡化した運動は、
元に戻らない感じを受ける。
とくに無意識のレベルに落とし込んだものはそうだろう。

一旦カナ入力に慣れた後に、
ローマ字がものすごく鬱陶しく感じるのは、
このことが関係していると思われる。

行書で普段書いてる人が、
今更楷書に戻る理由はないだろうと。
脳内ローマ字変換が煩わしいというのは、
単に楷書の全画数を書くのがめんどくさいということだろう。
脳内楷書分解と言い換えてもいいかもね。


で、ロールオーバーだ。

明らかにロールオーバーして打っていく方が楽だ。
指は押しっぱなしにしておいて、
次の出番の時に初めて跳躍すればよい。
わざわざホームポジションに戻るわけがない。

ホームポジションに毎回戻りましょうなんてのは、
標準運指をマスターするための方便だろう。
(もし毎回丁寧に戻る人がいたら、
長文を日常的に書かない人なのだろう)

ところが薙刀式では、
相互シフトを利用しているため、
「離してから次を打つ」動作が時々必要になる。

連続シフトのあと、
濁音、半濁音、拗音になる組み合わせを、そうと意図しない時、
などだ。

前者はまだしも、後者はいくつかの致命的なパターンを覚えて、
その度に意識する必要があるのが面倒。
これが調子良くロールオーバーしてるときに、
ブレーキをかける要素になってしまう。

同時押し系列にはすべて存在する、原理的な欠点だからしょうがないのだが、
人間というのは贅沢なもので、
同時押しで1ストロークになり、範囲も狭くなったことの利点よりも、
快速なロールオーバーの足枷という欠点だけを目立って認識してしまう。
結婚相手の欠点がどんどん目立ってくることと同じかも。


qwertyローマ字は、原理上いくらでもロールオーバーできる配列だ。
これに慣れれば慣れるほど、
同時押し系と指の相性が悪いのではないだろうか。
ロールオーバーが基本テンポになってしまうと、
休符を入れなきゃいけないところは、
不快に感じるだろうからね。

じゃあ月配列系の順次打鍵をやってみるか、
とも思うんだけど、
やっぱ打鍵数が多いのがなんか違う気がする。
慣れればロールオーバーバリバリになるのかも知れないが、
いろは坂以外そんな感じの動画がないので想像できない…

そもそも月のベースになっている新JISのカナ配置があまり好きではないので、
やはり薙刀式を極めるしかないのだろうか。
(薙刀式は、センターシフトや3キー同時押しとかの打鍵法よりも、
カナの並びが僕の生理的好みなのだ)


また、
自作キーボードでストロークの短いスピードスイッチにしたことも、
この打鍵法に影響を強く与えていると思う。
感触で言うと、「ペタペタ打っていく感じ」。

「次その指の出番があるまで、
最後に打った場所で押し続けたまま待機」
の呼び方はなさそうだ。
nキーロールオーバーではないしなあ。

ピアノってそうやって弾くのかな。
離しは音に関係ないもんね。
タイプライターもそうだし、
その打ち方がqwertyローマ字の基礎になってるのかも知れない。

そこから時代は進歩して、
次の時代の打鍵法に入りつつあるように思われる。


「押したまま待機で楽をする」時間を積算出来ないものだろうか。
都度計算以外では自動計算できないか。
離しが必要ならマイナスすることにして。
文節か文単位でホームポジションに戻る分も計算に入れたいしなあ。
これと指の移動距離を併記すると、
その配列の「楽の指標」になったりしないかな。
posted by おおおかとしひこ at 19:43| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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