2021年06月14日

超過死亡率という聞いたことのない言葉は翻訳し直せ

死亡者前年度比だろうに。
あるいは今年度死亡者でもいいと思う。


あまりにも分かりにくいから、
以下のTwitterのように注釈が必要になる。
> 平年の死者数より多いことを“超過死亡率”
コロナ禍で日本は超過死亡がマイナス
(亡くなった人が平年より少ない1年)
https://mobile.twitter.com/RibbonChieko/status/1404035460901457927

「日本の超過死亡率は-1.4%と奇跡的である」
というより、
「日本の死亡者前年度比は-1.4%と奇跡的である」
と報ずるべきでしょう。
(他国の散々な上昇から比べると、結果的にコロナ禍で死ななかった、
という事実。なぜか、という分析はそれぞれ)

社会の木鐸たる者、噛み砕けや。
最悪、
「日本の超過死亡率(死亡者数の前年度比)は-1.4%」
と併記で報じるべき。


もとは、
excess deaths by percentage increase
だから、
「死亡率上昇」と訳しても良いと思うよ。

向こうの慣習の言葉の並びを直訳するのはバカだ。
向こうの慣習を理解した上で、
こちらの慣習だとどう言うんだろう?
まで考えないと、訳語として正しくない。

「日本では、前年度比で何かを比較する習慣があり、
その文法で言われると理解しやすい」
まで思い至るべきだと思う。


これは全ての表現の基本である。

自分の都合で考えるな。
世間の文脈にどう切り込むか考えろ。
posted by おおおかとしひこ at 11:33| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。