インパール作戦を含む日本軍の失敗作戦の分析書、
「失敗の本質」という本があるそうだ。
戦術レベルで答えてくれる本だろう。
そこに載っている5つの原則が面白かった。
https://diamond.jp/articles/-/116603?page=2
なんとなくこうなりたいなという、
結果だけの理想があり、
そこに至るビジョンはない
→出来る部下に色々立案させる
→それらを合理性ではなく、好みで判断して、
理想(そんなものはないので、好みなのだが)と違うとして、
理想に近いように修正させる
→ある程度は許容範囲として部下は遂行
→途中で報告させる、全然理想と違うと叱り、
理想通りにせよと勧告
→現場は現実的には無理と上申
→理想を叶えるように指示
→無理と上申
→無理と言ったやつの首を切り、
出来るといったやつを雇う
→現場崩壊
僕がいままで見聞きしてきたものは、
こんな感じが多かった。
無理の許容範囲を現場がどこまでにするか、
が崩壊のポイントになるかな。
じゃあ、正しいプロジェクトの推進はどうあるべきか。
ゴールを明確にし、
そのためのロードマップを明らかにする、
それは現実的に可能な範囲で、
「そこならいける」と誰もが思うもの。
(出来れば斬新でありたい)
→具体的なルートを部下が立案、
その中には困難を越えられなかった時のプランBも多数含まれる、
現実的にはそのロードマップはすごく上手くいった時に過ぎないと、
誰もが理解していて、願望と現実の差がみえている
→途中のトラブルは織り込み済み、
状況に変化があっても、ゴールやコンセプトが明確ならば、
それに応じて判断を変えられる
→達成率60%や70%でも、現実的には勝利する、
という計画を完遂
やはり、
プロジェクト初手の、
青写真の明確さではないだろうか。
その青写真が、
ドリームに満ちてるか現実解かは問題ではなく、
「そこに行ける」と、
誰もがルートが分かればどちらでもよい。
魅力的だが出来もしない青写真は、
一番意味がない。
あるいは、ぼんやりしすぎて何もわかってない青写真もだ。
優秀なリーダーは、
現実を正確に把握して、
辿り着ける次のゴールとおおまかなルートを示して、
なおかつ夢を見させるほどの斬新さがあるべきだ。
この三つのどれかが欠けただけで、
組織は路頭に迷い、
インパール作戦の渦へ簡単に落ちるだろう。
この議論では、上と現場くらいの簡単なモデルにしたが、
多くの現実では、
さらに無能な中間管理層がいたりする。
下を恫喝するやつとかね。
東京五輪やGotoなど、
今回のえらいひとたちの無能ぶりは、
かなりのものだということが分かった。
我々はこれらを、人の社会の本質として、
作品に生かす義務がある。
2021年06月18日
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