2021年06月24日

【薙刀式】一吐五打

中国拳法の中でも快速連打に特化した蟷螂拳は、
このキャッチフレーズで呼ばれる。
一呼吸で五連打のコンビネーションを打つ、
という意味だ。

薙刀式も最近そんな感じになっている。
つまり、一呼吸で5文字くらい進む。


qwertyの一吐五打だと、
2文字か3文字しか進まない。

薙刀式だと、
5文字進む。

この差がとても大きい。

なぜなら、
日本語は5カナくらいが言葉の「単位」だからだ。


575は日本語の基礎だ。
俳句、詩、
リズムのいい言葉は575ベースだ。

出来れば7行きたいところだけど、
指は8本しかないので、
一息で5打くらいが限界じゃないか。
とくに薙刀式は人差し指中指に重心があるので、そのくらいが限界かも。

全指に分散してるカナ配列なら、
一吐七打も可能かも知れない。
(薬指小指の負担が人差し指中指と同じになるので、
短期的には速いが長期的にはだめだろう)


ちなみにqwertyで一息で5カナを打つには、
打鍵効率1.7として、
一息で8.5キーを打たなければならない。

それはどこかの指を必ず2回使うことになり、
それを「一息」で打てる人はよほどの上級者だろう。

薙刀式なら5本の指を使えばいいわけだから、
強い指3〜4本、弱い指2〜1本くらいの割り振りで済む。
(シフト率を考えると親指1回くらい絡むかな)

薙刀式はこの指の使い方で、
日本語の一単位のカナ5文字を打つ。


人は呼吸している。
そのテンポが生きるテンポで、
考えるテンポで、書くテンポだ。

一呼吸ごとに、
5文字を書き続ける配列か。
2〜3文字を書き続ける配列か。

どちらが日本語で考えるリズムにふさわしいか?



もちろんこれは、1アクション1文字のカナ配列すべての特徴だ。

中でも薙刀式は繋ぎの語をアルペジオで速く打ちやすく、
5文字の後半に加速して次に繋ぎやすくなっている。

もちろん5文字単位でない文章はたくさんある。
でもキメになる七五調が一息になると、
思考も指も回りやすいと僕は思う。
posted by おおおかとしひこ at 12:20| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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