中国拳法の中でも快速連打に特化した蟷螂拳は、
このキャッチフレーズで呼ばれる。
一呼吸で五連打のコンビネーションを打つ、
という意味だ。
薙刀式も最近そんな感じになっている。
つまり、一呼吸で5文字くらい進む。
qwertyの一吐五打だと、
2文字か3文字しか進まない。
薙刀式だと、
5文字進む。
この差がとても大きい。
なぜなら、
日本語は5カナくらいが言葉の「単位」だからだ。
575は日本語の基礎だ。
俳句、詩、
リズムのいい言葉は575ベースだ。
出来れば7行きたいところだけど、
指は8本しかないので、
一息で5打くらいが限界じゃないか。
とくに薙刀式は人差し指中指に重心があるので、そのくらいが限界かも。
全指に分散してるカナ配列なら、
一吐七打も可能かも知れない。
(薬指小指の負担が人差し指中指と同じになるので、
短期的には速いが長期的にはだめだろう)
ちなみにqwertyで一息で5カナを打つには、
打鍵効率1.7として、
一息で8.5キーを打たなければならない。
それはどこかの指を必ず2回使うことになり、
それを「一息」で打てる人はよほどの上級者だろう。
薙刀式なら5本の指を使えばいいわけだから、
強い指3〜4本、弱い指2〜1本くらいの割り振りで済む。
(シフト率を考えると親指1回くらい絡むかな)
薙刀式はこの指の使い方で、
日本語の一単位のカナ5文字を打つ。
人は呼吸している。
そのテンポが生きるテンポで、
考えるテンポで、書くテンポだ。
一呼吸ごとに、
5文字を書き続ける配列か。
2〜3文字を書き続ける配列か。
どちらが日本語で考えるリズムにふさわしいか?
もちろんこれは、1アクション1文字のカナ配列すべての特徴だ。
中でも薙刀式は繋ぎの語をアルペジオで速く打ちやすく、
5文字の後半に加速して次に繋ぎやすくなっている。
もちろん5文字単位でない文章はたくさんある。
でもキメになる七五調が一息になると、
思考も指も回りやすいと僕は思う。
2021年06月24日
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