2021年06月25日

物語は、因果関係そのものである

以下のツイートがわかりやすかった。

> どっかで見た「鬼ヶ島では角のない赤子は桃に入れて本土の川に捨てる風習があったって設定入れるとエモい」みたいなの好き
https://mobile.twitter.com/EGFinal_mada/status/1408001751635042306


「因果関係が(一見)ないところに、
因果関係を見出す」と、
面白くなるのかも知れない。

リンゴが落ちるのは重力があるからで、
それをもとに方程式を立てると、楕円運動を説明できるとか。

実はあなたの母なのとか。

最強の敵は、かつて伝承者争いをした兄であるとか。

あの時会ってた人と、今恋に落ちてるとか。
(前世で恋人だったとか)

ダースベイダーはお前の父だとか。


鬼と桃太郎は、もともと関係がない。
そこに関係(因縁)を持ち込むと、
面白くなるわけである。

別解もあり得る。

おじいさんは鬼ヶ島にかつていた人とか。
おばあさんは桃の国から来た人で、
桃太郎はメッセージであったとか。
猿キジ犬は、もと鬼ヶ島の出とか。
そもそも鬼は今の村から追放された罪人であるとか。

本来因縁のないところに、
因縁を発生させると面白くなる。

それが物語だ。


恋だって、
本来関係なかった人が、
関係を結ぶ出来事だ。
そこに因縁(運命、前世、相性)みたいな「理屈」をつけると、
面白くなるわけである。


物語とは、
問題の解決を縦軸に、
因縁や人間関係を横軸にした、
タペストリーのようなものである。
posted by おおおかとしひこ at 13:44| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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