2021年07月01日

【薙刀式】qwertyタイパーの光る動画

が面白かったので。
https://m.youtube.com/watch?v=W06Nqtluu-U&feature=emb_title


光る動画を撮るのが下手なのでわかりづらいけど、
何回か見れば運指が見えてくる。

(ちなみに映像業界からアドバイス。
部屋を薄暗くするといいよ。
メインライト(部屋の蛍光灯?)が一番明るくて、
キーボードLEDが二番目に明るいからわかりづらい。
キーボードLEDが画面内で一番明るくなるように、
周囲の照明環境を整えると良い。
調光できる部屋でなければ、
夜明けや夕方に電気つけずにやるとか、
昼間雨戸を閉めるとかで対応する。
今日みたいに雨の日に電気つけずにやるのもよい。
指はたぶんキーボードLEDの灯りでわかるから、
指に灯りを当てる必要はない。

ちなみに薙刀式の光るキーボード動画は、
夜に部屋の電気を消して、
キーボードLEDがメインライト、
タブレットPCの画面明るさ調整と、
隣の部屋で電気をつけて、間の扉を微妙にあけて漏らして、
サブライトにして、計3灯で調整)


おそらく秒10打以上あるのだろう。
同時点灯くらいの勢いなのがすごい。

何が何だか分からないから、
左手だけに注目する/右手だけに注目する
見方がおすすめ。

そうすると、
結構無茶な運指でもうまく指の伸び縮みで対応してるなあ、
ということがわかる。
NMは右親指らしいんだけどわかんないや。
それくらいすごい。


さて本題だ。
僕から見れば、
「そこまで無理してやるほどの言葉か?」
と思ってしまう、という話。

たとえば「あとは野となれ山となれ」
なんて脳の負担が軽い言葉に対して、
指の負荷が重すぎると思う。


ここまで速く器用に打たないと、
脳から出る速度で書けないことになるから、
qwertyローマ字で「思う言葉を自然に書く」領域に到達するには、
秒10打以上ランクで、
かつこんな変な指の形に耐え続ける丈夫な指が必要、
ということだ。

qwertyローマ字で自然に日本語を書くのは、
上級者スペックが必要だ、
ということが、皮肉にも動画で示された、
という感想だ。


qwertyローマ字は、
秒3打くらいで打つレベルなら、
誰でも到達できる初心者向けの配列である。
記憶負担が少なく、ブラインドタッチを覚えずとも打てる。

しかし実用執筆タイピングレベルになると、
途端に上級者レベルを要求する、
ヤクザの配列だと思う。

誰でもできるよーと人を優しい顔で集めておいて、
抜け出せなくなったら搾り取るなんて、
人の心を持った者がやるべきことではない。


薙刀式は人の心をもっている。

字を書く行為なんだから、
まあこれくらいは必要だろう、
と初心者にも気合を多少入れてもらう程度の難易度から始めて、
(しかもその難易度自体はカナ配列の中ではもっともやさしいクラス)
中級者(秒5打くらい)にも、
練習しただけリターンがある。

こうした薙刀式のポジショニングのほうが、
圧倒的にすぐれていると感じた。

タイピング上級者には物足りないかも知れないので、
そんな人は飛鳥や新下駄に行ってもらうとして、
と、
薙刀式は一貫してタイピング中級者〜初心者を、
対象としている。

(上級者が薙刀式を使った例がないのでなんとも。
僕はタイピング上級者ではない。
どう頑張ってもタイプウェルSSだ)



日本語は万人が書けるべきで、
上級者のみが書けるべきではない。

qwertyローマ字は、
タイピング上級者しかスラスラ書けない、
日本語を書く鉛筆として欠陥品である、
と僕は強く批判したい。

タイパーの方々が、それを逆説的に証明しているわけだ。
彼らが努力すればするほど、
qwertyタイピングは多くの人が自分の手で実現出来ないものだと、
証明することになる。


もっと楽な、誰でも出来る手段で、
脳から出る「後は野となれ山となれ」速度で、
手から出したい。
それが日本語を書くということである。

タイパーが「すごい」と言われない世界線こそが、
万人がタイピングで日本語を書く世界ではないか?
その世界線では「はやい」だけが追求されることになり、
「すごい」「変態」という賞賛はなくなるであろう。
posted by おおおかとしひこ at 09:57| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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