パソ活さんのコメントが興味深く、
リストレストなどをいろいろ変えてやってみた。
(昔研究したので、3ミリ、5ミリ、8ミリ、
10ミリ、15ミリ、20ミリと、
いい木材が色々そろっているのだ)
以下の文章では、
パームレストとリストレストを分けて考える。
パームレストは、
母指球と小指球の下部分、手のひらの下半分をベタづけするための置き方、
つまり手の位置を固定するための道具、
リストレストは、
前腕の脈を取る部分を置き、
前腕の前部分を固定する(肘はアームレストで固定するか、自由にする)ことで、
手首関節は自由に動かせるための道具、
という区別をつけることにする。
パームレストは手を固定し、
リストレストは手を自由にする。
パームレストは手首の反る角度を固定するが、
リストレストは手首の角度を開放する(適宜休みやすくなる)、
という違いだ。
同じ道具でも、
置き方を変えるだけで、
パームレストになったり、
リストレストになったりする。
キーボードに密着させればパームレストに、
ちょっと離して手首をおけばリストレストになると思う。
僕はノマド執筆がメインなので、
なるべくパームレストないしリストレストを、
使わずにやっていきたい。
左右分割キーボードであることを考えると、
左キーボード、右キーボード、
USBケーブル、左右をつなぐケーブル、
マウス、
という5つのパーツを持ち歩き、
それらを設置して組み立て、また撤収する、
という手間は結構めんどうだ。
一体型やBTが便利なのはわかっているが、
これ以上シンプルにならないので、
今はこうしている感じ。
これに左右リストレストが追加されると、
7つのパーツになりたいへん面倒なので、
出来ればリストレスト一切なしで執筆が続けられるように、
これまで3Dキーキャップをつくってきた。つもり。
で、パソ活さんのコメントで、
「手を浮かし続けているように見える、
リストレストなどで休むと負担が少ないのでは?」
と指摘があり、
「気のせいでは?」と思いつつも、
ほんとうのところはどうなんだろうと実験してみた。
結論からいうと、
「3Dキーキャップのうち、 DKが高すぎるため、
休む角度になっていなかった。
しかし、リストレストに手を乗せると、
休むような高さに調整できた
(しかし他のキーはそうでもなく、
齟齬があるのは同様)」
な感じだ。
そもそもDKを動画の版から、
2.8mm低くしようと今モデリング中だ。
FJとDKの関係性を新しく作りなおそうとしているためだ。
そうでない現在の版だと、
リストレスト5ミリ高のもので、
うまくホームポジションの上で休める感じがある。
(それでもA;あたりは違和感がある)
これからわかることは、
少なくとも中段キーは、
「休める形をしている」と便利だ、ということ。
以前のモデリングでは休む形をしていたが、
このことにより、撫で打ちがしづらいという欠点があり、
しばらく撫で打ち曲面に特化した版を研究してきたことが、
関係していると思う。
上下段キーは、アルペジオ重視で形をつくればよく、
中段キーは、運指のベースになる形だけでなく、
休むスタイルにも対応できるような、
両対応がいいんじゃないか、
というのが今回の結論だ。
(一周回って、ホームポジションで休む、
ということを再発見しただけかもだが)
次回のモデリングでは、
そもそも気になっていたFJDKの関係性を修正するとともに、
それらを入れ込むことを検討しようかな。
ちなみにリストレストの機能自体は、
前腕を机のヘリにのせて、
手首を浮かすことでも実現できる。
最近はこれですり足状態で手首を浮かすか、
手首を完全に机に置いて、
重心を後ろにして手を上げている状態(最新動画の状態)
の二択をしている。
キーボードの位置を、奥にするか、手前にするかでも調整できるし。
ひょっとしたら、疲れたらそれらを無意識に切り替えている可能性がある。
最新動画では短い尺しかないから、
疲れずに切り替えないものだけだろう。
間でちょっと両肩を動かして、
リラックスさせようとしている無意識運動があるから、
それらが何回かあれば、
キーボードの位置を変えたりするかもしれない。
左右分割の優位点はそうしたところにもある。
次は最低でも10分とかやってみるとしよう。
(そもそも長期的に打つことが目的だが、
動画の10分は見るには長くて退屈なんだよな……)
そもそも、
まったく同じ体勢で打ち続けることと、
適宜変えていくことと、
どちらがよいのだろうか?
最近のはやりは、
昇降デスク(スタンディングにしたり椅子ありにしたりと、
適宜使い分けて腰をいろいろ使うようにする)とか、
グライディングチェアー
(姿勢が固定しないようなつくりのやつ。コクヨのingとか)
みたいで、
「ひとつの姿勢に固定しないように、
わざといろいろ姿勢のパターンをもつもの」
が進んでいるという感じがある。
バランスボールに座る、というのもそもそもそれが目的だったし。
どのように打つのがベストなのだろう?
論理配列にもよるし、
物理キーボードにもよると思う。
キースイッチが違うだけでも、
まったく変わってくる。
(押下圧、バネのふるまい、ストローク)
ましてや3D曲面のことは、
まだ全然知見がたまっていない分野だろう。
自作キーボードのイベントでも、
実際に3Dキーボードを使い続けている人はいなかった。
(作ってはみたものの、というニュアンスだった。
コロナで二年開催されていないから、
トレンドはまた変わっているかもしれない。
Lime40のベータテストもあったし)
とりあえず新雪を踏むように、進んでいきたいものだ。
他に気になることがあったら、
バンバン突っ込んでください。
新しい発見につながるかも。
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「手を浮かし続けているように見える、
リストレストなどで休むと負担が少ないのでは?」
と指摘があり、
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最終的にはレストの有無ではなく、キーから指を浮かしているかどうか(手首を持ち上げる力が働いているかどうか)がポイントでした。
なので、レストを使わなくても、キーの上に指を乗せて完全に脱力されていれば休んでいることになります。
その、「キーの上に指を乗せて完全に脱力」させるのに、以下の2点が弊害になってくるんじゃないかと思ってます。
@レストが無い→手首と指の位置の落差が大きくなるので、キーにかかる重さが若干大きくなる
→その重さでも押されない押下圧のキーなら休めるので、人によってはホームポジションのときに手首が反っていても疲れない。
A軽すぎる押下圧→押されてしまう
→指を乗せて完全に脱力できない押下圧だと、長時間のタイピングで逆効果。
という考察です。
それはある程度わかった上で、
「どれくらいレストの効果があるか?」とやってみた感じですかね。
つまり、レスト有無で脱力の程度が変わるのか?
ということですかね。
自分的には脱力して休めてるつもりですが、
書いてることに集中してる時はそこまで構ってられないので、
もう少し追試してみようと思っています。
肘の位置が色んなテーブルと椅子で変わるのが厄介なところ。