薙刀式は清濁半濁小書き拗音外来音同置だから、
記憶負担が最小クラスではあるものの、
それでも最初にいきなり全部を覚えることは難しいかもと思う。
清濁別置配列になるとさらにだろう。
そういう時の覚え方。
連接単位でとにかく覚えること。
丸暗記でもいいけど、
僕は「丸暗記したものを、回路を繋げながら使う」より、
「使う状態で覚えたもののリンクを広げていく」
覚え方のほうが合理的だと思ったので、
その覚え方を示す。
英単語でも似たようなもので、
単語帳で丸暗記するくらいなら、
例文を覚えた方がまだいいと思う。
言葉は丸暗記じゃない。どういう場面で使われるかだ。
薙刀式の場合、左薬指下段、X位置の「ひ」を例に。
出現頻度0.6%程度の、下位出現カナだ。
なかなか覚えづらい。
しかも「頻度の低いものは打ちづらい場所」の原則のため、
二重にキツイことを覚悟しないといけない。
で、「ひ」の連接を考えるのだ。
ひと ひとつ ヒント 頻繁 必要 秘密 ヒート ヒット 否定 火の用心
可否 加筆 アイヒマン 学費 朝日 社外秘 聖なる火
かいなひねり ハインリッヒ
ひから始まる言葉はまあ出てくるが、
ひで終わる言葉や、途中にひが出てくる言葉は、
なかなか思いつきづらい。
だけど、無理矢理ひねりだそう。
「自分の中の語彙」が重要。
なぜなら、あなたの中で使うかどうかだからだ。
理想は、漢語、和語、外来語すべて揃うこと。
カナひとつとっても、色々なリンクを考えるのである。
もちろん、まだ覚えてないカナを使った言葉もあるだろう。
それでもまるっと単語で覚えるとあとで楽になる。
思いつかなかったら、
「ひで始まる言葉」「ひで終わる言葉」で検索すると、
そうした言葉を集めたページが引っかかる。
それを一から打つのではなく、
「自分の語彙」を選んだ方が自分にしっくり来るぞ。
薙刀式では、「び」も「ぴ」も同じX位置なので、
同様に練習してみよう。
記憶の定着が、別置よりも圧倒的に早いだろう。
清濁別置では、び、ぴで同じことをする。
びんびん ビール 美術 びっくりする ビタ押し ビタミン 描写
アイビー 肉体美 人々 かがり火 完備 賛美 職業病
ピザ ピット ピース ピアス ピアノ ピン立ち
新品 スピード 賛否 すかんぴん 竜飛岬 達筆 コンピューター
マイナーなカナは、
「特定の言葉しか出てこない」性格がある。
じゃあその特定の言葉だけ打てればいいや、
という考え方だ。
極論、「ゎ」(小わ)は、
現代語では「シークヮーサー」でしか出てこない説がある。
その時だけ打てればいいだけのこと。
シークヮーサー割り飲まない人、
沖縄文化に親しみがない人は、
生涯一度も打たない可能性すらある。
「ひ」も似たようなもので、
漢語では、
必、秘、否、費、筆、品、頻、表、病、評
外来語では、
sp
のときに特定的に出てくるだろう。
清濁別置の欠点は、
マイナーカナの練習がキツイことだ。
僕は飛鳥はギリギリ記憶できたが、
新下駄では途中で挫折し、
どちらも今は忘れてしまった。
極端にいうと、「ゎ」みたいなカナがいっぱいあって、
知らないところに沢山置いてあって、
しかも検索しづらい場所にある感じで、
光の当たる表通りとは違う、
影のところが沢山ある感じ。
清濁別置は、その影が濃く、広いと僕は感じた。
それを一つ一つ潰して行ける人はマスターできるだろうけど。
薙刀式でのマイナーカナは、
大体薬指小指に集中している。
せ、ろ、ほ、ね、ぬ、ひ
え、ふ、ー、つ、れ、へ
あたりだろうか。
この辺をうまくクリアしたら、
薙刀式はマスターだろう。
この最後のひとやまを越えられるかどうかが、
その配列を使い続ける、
分水嶺になるような気がしている。
で、薙刀式はその最後のひとやまが楽な配列だろう。
この辺の話はマニュアルに載せとこうかな。
編集モードよりも先に知りたいことかもね。
2021年07月16日
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