2021年07月20日

【日記】ラーメン批評「銀座八五」

もとうちの会社の近くでずっと行列してて、
ミシュランにも評価されたらしいラーメン屋。
二年くらいチャンスを伺ってたが、
今日やっといけたので批評してみる。

ラーメンの限界ってここなのかなあ、
と別のことを考える出来。


たしかにうまいよ。
ダシは金華ハムみたいな感じ(生ハムだそうです)。
あと椎茸を強く感じた。
和風といえばそうだし、
シェフは元フレンチらしいので、
フレンチっぽい感性ともいえる。

細麺の合わせかた、太めのシナチク、
青ネギのバランスもよい。
(チャーシューはそんな好きじゃないタイプ)

でもラーメンのトップ(のひとつ)がこれだとしたら、
ラーメンって料理の限界が低くない?
って思ったんだよね。


ほんとにうまい飯ってのは、
舌だけじゃなくて、体がよろこぶんだよね。
もっというと、
「体が健康になる感じがする」というか。
命を命がいただいて、命がかがやく感じがする。

うまい和食を食った時に感じる、
血が綺麗になる感じや、長生きしそうになる感じ。
(築地の僕が通う魚屋は常にそうだ。
九州で食った米と野菜はその感じがした。
味ではなく、胃で吸収するときに感じるのかな)

たとえば黄金ダシならば、
関西のうどんのほうが、
命が輝く感じがする。
うまい蕎麦もそうだよね。

つまり、和食ってのは、
栄養補給じゃなくて、
命をつなぐ感じなんだよな。

そこにたどり着いていないことが、残念だった。


で、ラーメンは、
そういう、体が良くなる感じの、
食べ物以上の食べ物になれないジャンルなんじゃないか、
ってふと思ったわけだ。

美味い蕎麦なら1500円も出せばそんな蕎麦屋は結構ある。
うどんもだ。

ラーメンでそうなってないのは残念だ。


ちなみに東銀座でうまいうどん屋は一軒だけある。
大常ってところ。
命が輝く感じのスープと麺が欲しければ、
八五ではなく大常をおすすめする。


命が輝く感じのラーメンって、
そんなにないよね。
でも旭川で食ったラーメンとか、
京都のいくつかのラーメンはそういう感じがある。

僕は、高級な料理ほどそうなるべきだと思うんだがね。

ちなみにアメリカで食った食べ物には、
そんなものが一切なくて、
ジャンクとはこういうことかと思った。
八五は、ジャンクの中ではいいほうだけど、
命をいただくジャンルに入ってない。


銀座 八五 味玉中華(昼の部) 69点




(追記)
納得いかなかったので、「はしご」で、
いつものパイコーダンダンメン食って帰りました。
こっちの方が命が延びる音がする。
posted by おおおかとしひこ at 15:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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