もとうちの会社の近くでずっと行列してて、
ミシュランにも評価されたらしいラーメン屋。
二年くらいチャンスを伺ってたが、
今日やっといけたので批評してみる。
ラーメンの限界ってここなのかなあ、
と別のことを考える出来。
たしかにうまいよ。
ダシは金華ハムみたいな感じ(生ハムだそうです)。
あと椎茸を強く感じた。
和風といえばそうだし、
シェフは元フレンチらしいので、
フレンチっぽい感性ともいえる。
細麺の合わせかた、太めのシナチク、
青ネギのバランスもよい。
(チャーシューはそんな好きじゃないタイプ)
でもラーメンのトップ(のひとつ)がこれだとしたら、
ラーメンって料理の限界が低くない?
って思ったんだよね。
ほんとにうまい飯ってのは、
舌だけじゃなくて、体がよろこぶんだよね。
もっというと、
「体が健康になる感じがする」というか。
命を命がいただいて、命がかがやく感じがする。
うまい和食を食った時に感じる、
血が綺麗になる感じや、長生きしそうになる感じ。
(築地の僕が通う魚屋は常にそうだ。
九州で食った米と野菜はその感じがした。
味ではなく、胃で吸収するときに感じるのかな)
たとえば黄金ダシならば、
関西のうどんのほうが、
命が輝く感じがする。
うまい蕎麦もそうだよね。
つまり、和食ってのは、
栄養補給じゃなくて、
命をつなぐ感じなんだよな。
そこにたどり着いていないことが、残念だった。
で、ラーメンは、
そういう、体が良くなる感じの、
食べ物以上の食べ物になれないジャンルなんじゃないか、
ってふと思ったわけだ。
美味い蕎麦なら1500円も出せばそんな蕎麦屋は結構ある。
うどんもだ。
ラーメンでそうなってないのは残念だ。
ちなみに東銀座でうまいうどん屋は一軒だけある。
大常ってところ。
命が輝く感じのスープと麺が欲しければ、
八五ではなく大常をおすすめする。
命が輝く感じのラーメンって、
そんなにないよね。
でも旭川で食ったラーメンとか、
京都のいくつかのラーメンはそういう感じがある。
僕は、高級な料理ほどそうなるべきだと思うんだがね。
ちなみにアメリカで食った食べ物には、
そんなものが一切なくて、
ジャンクとはこういうことかと思った。
八五は、ジャンクの中ではいいほうだけど、
命をいただくジャンルに入ってない。
銀座 八五 味玉中華(昼の部) 69点
(追記)
納得いかなかったので、「はしご」で、
いつものパイコーダンダンメン食って帰りました。
こっちの方が命が延びる音がする。
2021年07月20日
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