なんか変だと思ってたんだよなあ。
論理配列の非対称性か、
左右の感覚の違いだろうと考えてた。
左右対称キーボードなのに、
左右の手の疲れの感覚が違う原因。
左右の手の置き方が非対称だったのだ、おれ。
左に傾いているロウスタッガードは、
原理的におかしい。
本来左右対称である人間の体を、
左右差があるように歪めるべきではない。
とくに長期的な影響は計り知れず、
僕はこれで左手を痛めた。
とくに左手は左に、外側に大きくひねるため、
そこに無理が生じた。
これを機に僕は自作キーボードへ転んだ。
左右対称の格子配列を使い、
ロウスタッガードの影響は完全に消えたと思った。
だが、
ずっと左手や左肘が痛い。
左右対称の痛みになるならまだ分かるけど、
左腕だけが痛くなる。
これはきっと論理配列において、
まだ左手の配分が多いからだと判断して、
だいぶ減らした。
薙刀式では左手45/100だし、
左小指は2%、薬指は4%と、
論理配列の中では極端に減らしている。
キーの重さのせいも疑う。
15g、20gのリニアバネから、
アクチュエーション30g前後のスロースプリング、
ダブルレートで感触を軽くし続けた。
あまり軽すぎると底打ちが勢いよくなるため、
スイッチを改造して、底部にクッションを作ったりしている。
それでも左手が楽にならない。
なんでやと思っていた。
慣れれば慣れるのかと思っていたが、
状況は改善しない。
パームレストや3Dプリントキーキャップで、
体勢の改善を試みる。
で最近暑くなってきて、
手汗がパームレストに残って、
犯人が分かったかもしれない。
おれ、どうやら左手と右手の、机面への置き方が違うっぽい。
右手と右キーボードを基準にすると、
左手は左キーボードに対して、
より内側にいる。
そして外側にやや向いている。
なんということだ。
左ロウスタッガードの呪いから逃れ、
工夫すること三年以上、
俺は無意識に、まだ左ロウスタッガードのように構えていたというのか。
なんという呪いの強さだ。
で、
右手と対称位置に構え、
右手と対称の向きに左手を調整する。
これで一日打ってみた。
左肘の痛みに覿面に効いている。
悪化するかも知れないくらい、痛みが動いている。
疲れてない部分が疲れてる感じはするものの、
従来疲れていた部分が、別の使われ方をした感覚がある。
あらためて「これまでの構え」を再現してみると、
左手は小指側を机につけて、
外側へやや回転しているような感じ。
手首がより立っているような感じ。
このせいで重心が高くなっている。
右手は低く被せるように構えているから、
地を這うように撫で打ちしている。
しかし左は重心が高いため、
動きに無駄がある。
45:55の頻度差よりも、この無駄な軌跡の差が大きかったと考えられる。
左手のほうがうわついている感じがするのは、
以前から自覚していたのだが、
薙刀式の論理配置上の運指の問題かと仮説を立てていた。
「ってしまって」(GER【F】GE)
とかでそれをよく感じていた。
この運指だけが犯人ではないが、
こうした左連続が色々重心を上げるポイントなのかなあ、
というところまでは特定していたが、
まさかの手の置き方とは。
これで「真の」左右対称になったかなあ。
論理配列ももっと対称に持ってったほうがいいのかな。
いや、でもミラー現象は避けたい。
以前蜂蜜小梅の対称打鍵を調べて、
自分は無理だなあと思った記憶がある。
左右対称キーボードを使ってる人で、
それでも左右差があるときは、
自分の手の置き方や構え方をチェックすることをお勧めする。
この盲点はなかなか気づかない…
まさかFJの指の当たり方が、ミリくらいの角度のずれがあったとはね。
重心位置でいうと、ほんのセンチ以下の出来事なのに、
その影響が莫大に積もり積もるわけだ。
ずっと、左手だけ疲れる。
なにが違うだろうって色々試したら、左手が「小指のために」傾いてる。
で、なおして、左右対称にしてみると、けっこう変な感じがある。けど、疲れにくい、痛くなりにくい気はする。
ただ、自分の場合ちょっと意識するくらいではなかなかうまくいかず、しばらく意識して、慣れるまで時間がかかりそうです。
やっぱそうですよね。
せっかくの左右対称キーボードを、
体が使えてなかったってはじめて気づくとは、って感じ。
僕も意識してやらないとすぐもとに戻るっぽいので、
ちょいちょい手元を見ながらやってます。
とくに最近在宅用の、ふつうのノートPCと行き来することが増えたので、
余計気づいたのかもです。
フォームは無意識の産物だなあ、と思った次第。