2021年07月22日

【薙刀式】トレーダーキーボード

トレーダーのためのキーボード、
というかマクロパッド。
https://www.trademaster.com/jp/traderkeyboard.htm
やっぱこれくらいのミニマルさが、
実用品には重要ってことだな。

文字入力もこれくらいに出来ないかなあ。
せめてこれくらいの両手版。


論理配列の設計において重要なことは、
「捨てること」のような気がしている。

あれもこれも、と最初は思うんだけど、
いや、これはいらない、と一つ一つ検討して、
「最小限のセットはなにか?」
という問いになってゆく。

登山家の荷物とか、海外旅行のトランクとか、
そういうイメージ。


薙刀式でいえば、
濁点と半濁点の単打を用意したバージョンもあったけど、
それは捨てた。

今の版なら、Q単打とシフトは空いてるから、そこに格納はできる。
でもそこまでして欲しくないな、
というところまで、
濁点半濁点の単打なしに洗練が行われた、
ということなのだ。


編集モードはずいぶん出入りがあった。
何を採用して何を採用しないかの、
色んな組み合わせのバージョンがあった。
結局人によるんだろうなと思いつつ、
自分の最低限セットはなんだろう、と、
まず自分の最小動線を見出すところからはじめた。


拗音に関する3キー同時押しは、
薙刀式のオリジナルで、
これは誇るべき部分だと思う。
こんな風に拗音同置を実現した、
拗音の整理はほかにない。

これはコロンブスの卵みたいなもので、
これを知ると、
他の配列の拗音実装がもったりしてる感じを受ける。
とはいえ、
拗音の頻度は全体でも3%だから、
注力するべきかどうかの重心がむずかしい。

拗音は外来語よりも漢語熟語で結構出るんだな、
ということに気づいていれば、
もう少し漢語第二音とのバランスを取って、
先にそこに席をつくったのに、と思うところもある。
「つ」との関係性とかね。
「く」「う」「ん」はなんとなく意識してたけど、
「ゅつ」の流れ(P;)はやや打ちにくい。
まあ出現頻度を考えればこんなものだけど。


一番問題なのは外来音かなあ。
整理し切ったぞ!というほどではないなあ。
とはいえ頻度を考えればこんなものかなあ。

「カフェ」「エフェクト」あたりのフェ(V.O)とか、
無理があるよなあと思いつつ打っている。
まあそこまで使わない、というのがつねに免罪符。

外来音をどう整理すればいいのか、
実は誰も答えを持ってないかもしれない。
先行する配列はだいたい「余ったところ」に当てられてて、
一個一個強制的に覚えるしかなく、
そこは暗黒大陸のさい果ての部分だろう。

規則配置にしたとしても、
拗音ほど規則的に出来ないため、
そもそもどうやって整理する?
という問題があると思う。

薙刀式では以下のようなマトリックスと理解しているが、
これが的確な整理とも言えないと思う。

   ティ          テュ
   ディ          デュ
      トゥ
      ドゥ
         シェ
         ジェ
         チェ
         ヂェ
ファ フィ    フェ フォ フュ
ヴァ ヴィ ヴ  ヴェ ヴォ ヴュ
ツァ ツィ    ツェ ツォ
クァ クィ    クェ クォ    クヮ
グァ グィ    グェ グォ    グヮ
         イェ

採用してないのも含めればもっとあるだろうし。

「ふ」が意外と厄介で、
f, phの音写、ファ、フィ、フェ、フォ、フュ、
pr, plの音写、プラ、プリ、プル、プレ、プロ、
br, blの音写、ブラ、ブリ、ブル、ブレ、ブロ、
の運指に気をつけなければならないとは、
知らなかったしなあ…

まあこれらを一切切り捨てて、
外来音は一切小書き、という選択肢もある。
その方がミニマリズムかもしれない。

ファ、フィ、ディ、ティ、トゥ、ドゥ、シェ、ジェ、チェ
あたりはよく使うし、
薙刀式では打ちやすい運指に当てられてるから、
それはそれで捨て難いんだよな。
(ちょっと困るのはフォくらい?)



だいぶトレーダーキーボードからずれた。

トレードよりかは、
言葉で書かれる内容は複雑だとは思う。
フリックみたいな日本語入力システムで、
長文をバリバリ書けるものがあるなら、
それが理想なんだよね。
posted by おおおかとしひこ at 19:56| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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