自作キーボードPalette1202上で使える配列。
Adobe PremiereとAfter Effectsを、
同じ動線で使う為のマクロパッド。
映像のプロ専用です。
WindowsとMacで同じ配列になるように、モードを切り替えて使い分けます。
写真のケースは3Dプリント製(DMM.makeで販売中)、
キーキャップも(試作品。そのうち売るかも)。
ロータリーエンコーダのつまみは、ギブソン(多分レプリカ)600円。
今回のver3へのアップデートの最大の理由は、
「左小指不使用」です。
ホームポジションを変えました。
Palette1202はもともと、
人差し指から小指の4指、上段中段を使う想定だと思われますが、
薬指、中指、人差し指、人差し指伸ばしと、
左に一列ずらしすことにします。
なので親指のメインも、
端から1番、2番、3番、4番とつけるとすると、
1番ではなく2番をメインにします。
以後、キーマップの説明時、
qwerty配列と同様、
上段をWERT表記、中段をSDFG表記、
親指を右端から1234で示します。
つまりホームポジションは、真ん中二つのDFと2番です。
【キーマップの構成】
Premiere、Afterともに3面あります。
ノーマルのベーシック面、
親指2を押しながらのレイヤー(編集用のショートカットが主に入っています)、
親指3を押しながらのレイヤー(補助機能用のショートカットが入っています)です。
親指1を押しながらのレイヤーは、
切り替え専用レイヤーです。
Win/Mac、Premiere/Afterを随時切り替えます。
キーボードをつないだ初期設定はWin/Premiereで、
毎回作業前にどれを使うか設定するタイプです。
切り替えレイヤーのホームポジションには、
テンキー切り替えがあります。
テンキーだけ特別なレイヤーで、
他のレイヤーはレイヤーキーを押しながら押しているときだけ機能しますが、
テンキーは切り替えたらずっとテンキーのままです。
数字を連続して入力しやすくするためです。
もとに戻りたいときは、
エンターキーを二回ダブルタップしてください。
(図の斜め線は、
シングルタップとダブルタップで違う役割が与えられていることを示します)
数値入力、エンター、数値入力、エンター+テンキーオフ、
のような作業イメージです。
透明度の変更や、フレーム単位での入力、エフェクトの数値入力などに活用してください。
【ベーシックレイヤー】
タイムラインでの再生ヘッドの移動に主に使います。
DFER: 1F単位での移動、5F単位での移動。
Afterのショートカットでは10Fですが、
Premiereと操作感覚を合わせるため5Fとしました。
SG: 編集点への移動
WT: インアウト点への移動、ワークエリアインアウト点への移動
なるべく両方に共通するようにしてあります。
ロータリーエンコーダー:
ここがこの配列の肝ですかね。
上のエンコーダーは、アンドゥリドゥに当てていて、
クリックで保存。つまりヒストリー系。
下のエンコーダーは、タイムラインの拡大縮小です。
クリックで全体表示。
親指: Premiereはシャトル再生。
Afterは再生は同じで、
3はキーフレームのあるタブを全部開く、
1はエフェクトコントロールパネルを開く、
とよりエフェクト寄りにしています。
4は共通してアンドゥ。エンコーダーまで手を伸ばす必要なく、
「やっぱやめた」をすぐできます。
【レイヤー2】
双方わりと共通した使い方になっています。
DF: BSと編集点を入れるもの。Afterはレイヤー分割に当てています。
ER: 再生ヘッドの位置からレイヤーのイン点、アウト点までカット。
WT: Premiereはインアウト点をセット、Afterはワークエリアのセット。
上エンコーダーのクリックは、
アクティブなレイヤーに、インアウトまたはワークエリアをセットします。
下のエンコーダーはミュートとボリューム調整です。
SG: Afterは再生ヘッドまでレイヤーのイン点またはアウト点を移動。
PremiereはSで全レイヤーに編集点、
Gでマッチフレームです。(ここはやや違う機能)
親指の14はコピーとペーストで統一。
親指3はAfterはデュープ。
Premiereはシングルタップでカミソリツール、ダブルタップで選択ツールになります。
カミソリで編集点を入れてマウスで選択してBS、ダブルタップで選択ツールに戻る、
というのが使い方のイメージ。
【レイヤー2】
PremiereとAfterで違う使い方をします。
Afterは各タブを開いたり閉じたりします。
キーフレームへの移動もできます。
親指で、スナップショットを撮ったりそれを見たりすることができます。
数値調整などしながら運用することになるでしょう。
Premiereでは、
上段はマーカー関係のショートカット、
中段はグループ化、解除と、
前方全選択、後方全選択ツールを入れておきました。
親指の再生系は、
左から順に、ヘッドの前後を再生、ヘッドからアウト点まで再生、インアウトを再生、
となっています。
【テンキー】
BS、マイナス、小数点、エンターを入れておきました。
透明度の変更やスケール変更、回転角など、
数値入力がときどき必要になるためです。
連続数値入力もやりやすくなるように、
一度テンキーにはいったら、
エンターをダブルタップするまで抜けません。
一度編集しながらいろいろなキーをためしてみて、
挙動を確認すれば、
そのうちブラインドタッチで使えるようになります。
マウスとこの左手で操作するイメージ。
もちろん複雑なコマンドは入れていないので、
都度メニューから選択してください。
Ctrl、Shift、Alt(Option)を押しながら、の何か用に、
ベーシックレイヤーのキーの押しっぱなしのほうに入れておきました。
マウスクリック、ホイールなどとも組み合わせられます。
(例 Afterのホイールはタイムラインの上下移動。シフト+ホイールは左右移動。
シフトを押しながらクリックで、端から端まで複数レイヤー選択、
コントロールを押しながらクリックで、クリックしたレイヤーだけ複数選択)
【切り替えレイヤー】
同じPC上でPremiereやAfterを行き来するときとか、
違うPCにつなぎなおすときとかに活用ください。
つないだときにこの儀式を毎回やればOKです。
Palette自体は前の設定を覚えていられる設計ですが、
プロはどこにいつつなぐか分らない、
という考え方で、明示的に切り替える方針にしました。
【設定ファイル】
以下のものでビルドしてください。
rules.mk トップフォルダに入れてください。
OLEDはオフにしてあります。
タップダンスを使う設定です。
config.h 個人キーマップのフォルダに入れてください。
タッピングタームは200です。
小さくするとシフトを押したなどの反応がよくなりますが、
ダブルタップが難しくなります。
keymap.c 個人キーマップのフォルダに入れてください。
色々な定義にコメントをつけておきました。
改造の参考にしてください。
rules.mk config.h keymap.c
ありがとうございます!
写真のフロント四つのキーキャップはとても使いやすそうで気になります。。。
Prは、使えるレベルのものかどうかは試していないのですが文字起こし機能?のようなものまで出てきてすごい時代になったなあ・・・と感慨深くなっています。
Palette1202はグリグリが2つあって、時間軸のある音楽のソフトにもかなり相性が良いので、さらにレイヤーを積み重ねる形で運用していこうと考えつつ必要なショートカットリストをこしらえています。
親指のキーはまだ角が親指に当たるので、
次のやつをプリント中です。
前の版では人差し指中指にメインをおいて、
サブを薬指小指にふってたんですが、
薬指小指の部分が大変使いにくく、
だったら一個ずらして真ん中をメインに使って、
両脇をサブにしよう、という考えですね。
そのほうがキーマップも覚えやすいし。
あと地味にテンキーを押しながらにしないのも指が楽になりました。
透明度20かな、30かな、なんて時に楽。
ダブルタップもコーディングさえ分かれば、
使いやすいのを作れそうだとわかりました。
「簡単な操作をキーボードでやって、
複雑なコマンドはメニューから選ぶ」
のが、わりと確実な気がします。
premiereとafterを行き来してるとすぐにマップ忘れるので、
簡単なショートカットのほうが便利でしたね。
文字起こしは字幕をつけるのに便利そうですね。
テキスト吐いてフォトショやイラレに放り込めるようになったら、
さらにデザインもできそう。