2021年08月09日

認識論

Twitterから引用。
> 「ワクチンには感染を防ぐ効果がある」と書くと「ワクチン接種したら感染対策しなくて良いと誤解される」という新たな知見を得た。

> 「ワクチンには感染を防ぐ効果があるが100%ではないので感染対策を続ける必要がある」と書くと「ワクチンなんて無意味だと誤解される」という知見も得た。

人間は、「自分の負担を最小にする」という性質がある。
「自分の行動を最小にすることを優先する結果、
現実を歪めてショートカットする思考として記憶される」
という結果になる(ことがある)のが、
今回の騒動で特に印象に残ったことだ。

これは、「どんなに慎重に書いたとしても、
誤解は一定数起こる」という、
表現者にとっては基礎知識の原則だ。

じゃあ表現者はどうすればいいかというと、
「その誤解を含めてもなお、強く残るようなものをつくる」
しかない。

科学的知見はそうはいかないが、
芸術的知見は、より遠くに到達する事が目的で、
その為には一定の誤解はやむなきと考える節がある。

(そもそもそうであったものが、
色々なことに目端を利かさなければならなくなり、
縮こまっているのが現状だが)
posted by おおおかとしひこ at 23:02| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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