キャラクターが優先か、ストーリーが優先か、
色々な観点があると思う。
比較してみよう。
漫画などの連載形式はキャラクター優先だと言われている。
バラエティでもキャラクター優先だろう。
つまりは、長い時間を過ごし、
毎週ないし毎回同じキャラクターに会うことが楽しみになることが、
キャラクター優先の原理だ。
ユーチューバーやキャバクラ嬢も同様だと思う。
一方、
ストーリー優先は、
映画、読み切り短編などに向いていると思う。
キャラクターに親しむ間もないような尺のものが似合うと思う。
作り方や構造が異なると僕は思う。
【つくりかた】
キャラ先:
キャラクターが事件に巻き込まれる。
事件そのものよりも、キャラクターの反応でつくられることが多い。
ストーリー先:
興味を引く事件や、陥ったシチュエーションからつくる。
「どのようにここから脱出するのか」に強い興味がでないものは弱い。
【展開】
キャラクター先:
解決したら次の厄介なことが。
しかし、キャラクターごとに割り振るので、
主人公はそこまで働くことがないかも。
いろんなキャラクターがいるため、
わりとアドリブで軽々と展開できる。
ストーリー先:
主人公にスポットに当てて展開しないと、
ストーリーがとっ散らかる。
計算しつくした状態で展開しないと、すぐにストリーは拡散してしまう。
【オチ】
キャラクター先:
たいしたオチでなくても、キャラクターが満足がいけば、
よかったよかったと満足してしまう。
ストーリー先:
「一体これに何の意味があったのか」がうまく出来ていないと満足しない。
つまりテーマと全体の構造がうまくはまっていないといけない。
【陥りがちな失敗】
キャラクター先:
出落ちになること。キャラクターが出たときが面白いときなので、
そればかり繰り返しているうちに、
パターン化したり、飽きが来たりする。
とくに後半戦、キャラクターが増えすぎて飽きてしまう。
ストーリー先:
うまくオチに落とし込めなくなる。
一本道が寄り道してしまい、復帰のタイミングがわからなくなる。
ストーリーはよくても人間的な魅力を描けていない。
【作り方】
キャラクター先:
キャラクターまわりでつくる。
だいたい尽くしたら新キャラを出して、
世界を広げていく。
ストーリー先:
事件から作る。
展開をある程度考えておいて、
オチをつくり、全体がテーマに落ちたと思ったら、
逆算で展開を詰めていく。
色々な違いがある。
どちらが正解かは人によるし、
ジャンルにもよるかも知れない。
しかし、どちらを先につくったとしても、
キャラクターしか面白くない、
ストーリーしか面白くない、
という中途半端なものになってはいけない。
キャラクターもストーリーも、
両方面白くなくては、
シナリオとして二流である、ということは覚悟しておくといいだろう。
2021年08月24日
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