2021年08月18日

【薙刀式】インチの話、つづき

キーボードのキーピッチ、19.05mmは、
タイプライター時代、3/4インチで決められた。
1インチ=25.4mmで、
ローマ時代に、「成人男子の手の親指の爪の横幅」
と定められたもの。

で、俺のを測ったら14.5mm。外人デカすぎね?
ということで、日本人の平均を調べてみた。


まずは、ネイルの付け爪のサイズがヒットした。
https://jp.michimall.com/?mode=f252

付け爪は、アール分こみの長さで測定するそう。
その測定法だと僕は19mm。

付け爪のサイズで見ると、
L 18mm
M 16mm
S 15mm
SS 14mm
なので、僕はL以上ということか。
まあ女子用だから納得はいく。

インチの定義を調べたが、
直線距離なのか、アール込みなのかは不明だった。


日本人のためのキーボードを作ろうとした、
TRONプロジェクトでは、
19ピッチは日本人の手には大きいとして、
L、M、Sの3サイズのピッチを想定していたそうだ。
靴のサイズが沢山あることに比べれば貧弱なラインナップだけど、
現在の19しか選択肢がないキーボードに比べれば、
相当まともだったと考えられる。

で、日本人の爪の幅の平均は、
https://www.airc.aist.go.jp/dhrt/hand/data/list.html
によれば、直線距離で測って、
男子14.7mm、女子12.5mm。
自分の14.5はまあ平均値ってところか。
しかしインチの25.4に比べて小さすぎる気がする。


これらを信用すると、
俺のサイズに適切なのは、外人サイズの19ピッチとは違うはずである。
1インチ:19mmの比率を、
俺の爪に換算すると。

爪の直線距離で判断した場合、
11ピッチが俺に最適で、
爪のアール距離で判断した場合、
14ピッチが最適、
という判断になる。

現在の自作キーボードでは、
MXスイッチの限界で16ピッチあたりが限界
(Kailhのmid-hightで14だっけ)だが、
19から変えると、
「色々手が届く」感が半端ないことがわかっている。

外人にとって、
キーボードはこれよりもコンパクトなものに感じている、のか?


「手の大きさが外人と違うから、
19ピッチは広い」ということを考えていたとき、
指の長さや掌の長さや幅などを考えた(過去記事)が、
そもそもインチの定義に戻ると、
「おまえら手デカすぎだろ」
と、呆れるしかない。


ちなみにTRONの想定では、
L 18
M 16
S 14
だったという。
僕が触ったことのあるTRONキーボードは、
Mだったのかなあ。
両手でブラインドタッチできそう、って思った。
それより小さなサイズがあったのなら、
触ってみたかったところだが、
試作品すらこの世にないかも。


ということで、
14ピッチないし11ピッチのキーボードは、
どうやったら作れるのか?
やることが増えてしまった…
板バネ式で簡単につくれるのかしら。
空中配線できるなら作れるよなたぶん…



(追記)
ついでに1フィートも調べてみた。
ローマ人の足のサイズ。
30.5cmですって。でけえよ!
ちなみに俺は26.5。
これだけ体格差があるのに、
「19ピッチは標準的な広さで使いやすい」
とかいう虚言はやめなよな。
posted by おおおかとしひこ at 14:00| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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