2021年08月26日

【薙刀式】疲れないためには何が必要か

速く打つことに対して、
疲れないためには何が必要か、
あまり議論されてないかもだ。


以下のようなことが必要だと思う。

・弱い指を沢山使わない
・弱い指の連続使用や組み合わせを減らす
・段越えなどの悪運指を減らし、
 アルペジオや左右交互などの良運指を増やす
・親指を多用しすぎない
・各指のバランスが偏っていない
・打鍵範囲は狭い方がいい
・書いてて気持ちいいところがちょいちょいある
・機能キーの動線がよい
・ロールオーバーの許容



・弱い指を沢山使わない
・弱い指の連続使用や組み合わせを減らす

ただ速い配列を目指すならば、
小指や薬指も全部使いまくる配列の方が、
回転が速くなると考える。
アルペジオもガンガン増やせるだろう。

でも弱い指は疲れやすい。
指を痛めて戦線離脱するのは一番だめなことだ。
薙刀式はとくに両小指と、左薬指を極端に減らした配列で、
それは長期的にずっと打っていく想定だからだ。
(短期的には、だからそれほど速い配列ではない。
一応タイプウェルSSは出せたけど)

qwerty(ていうかデフォルト)のBSとエンターを、
右小指で取るのはお勧めしない。
僕の場合、両方とも約8%ずつ使っていて、
それだと右小指を16%使う計算になってしまう。
薙刀式が右小指3%なのを考えれば、
3倍早く疲れてしまう。
つまり、生産量は1/3ということだ。


・段越えなどの悪運指を減らし、
 アルペジオや左右交互などの良運指を増やす

これは速度にも共通する。
単語単位だけでなく、文節単位、文単位でも、
悪運指を避けたいものである。


・親指を多用しすぎない

親指は強い指だけど、過信してもいけない。
なにせ「ベストの親指で押せる角度の親指キー」が、
存在しないからだ。

親指は「つかむ」方向に最も強いと思うが、
この方向に打てるキーボードは、
いまのところ自作キーボードDactylくらいじゃないかな
(触った事がないので、写真での判断)。
そもそもの強い方向に当たっていない、
たいてい側面で叩くことになる親指は、
そこまで耐久力はないと思う。

飛鳥や親指シフトでの多用は、かなり心配になるレベル。
あと先日調べてわかったけど、
TRONの右親指は多すぎ。
実用の荒波を経ていない、設計倒れの印象がある。

また、シフトだけでなく、
変換やエンターやBSなどを親指に当てている場合もある。
全体でどれくらい使っているかで議論したいものだ。


・各指のバランスが偏っていない

新配列ではたいてい大丈夫だけど、
親指シフト以前はかなり偏りがある。
特定の指が疲労したり、
特定の指だけが疲労しなかったりなどは、
バランスが壊れるだろう。

また、薙刀式ではとくに弱い指のバランスを下げているが、
小指薬指をそこそこ使う配列もある。
その頻度カーブは、配列選びのときに確認するといいだろう。
(自分がどれくらいまでから耐えられるかは、
長いこと使わないと分からないという矛盾があるけど)


・打鍵範囲は狭い方がいい

僕は小指伸ばしすら、広いと思う。
TabやCapsや左Shiftもだ。
数字段はないほうがいい。
ホーム位置から1U範囲にしたいものだ。
親指キーも両手で8が限界だろう。
それ以上は広いと僕は思う。

MiniAxeは36キーのキーボードだが、
これ以上広いと個人的には疲れちゃう。


・書いてて気持ちいいところがちょいちょいある

最近意外と大事では?と思うこと。
日本語でよく出る中核になるような言葉が、
アルペジオなどで気持ちよく書けると、
「文章を書いてるぞ」という感覚が加速すると思う。

逆にあまり使わない名詞が加速ワードになってても、
特にありがたくはない。

文章を書いてる時に気持ちいい指運びが理想だろう。

薙刀式では、
単語と単語のつなぎの言葉や、語尾がアルペジオになることが多く、
ここで加速していける気持ちよさがある。


・機能キーの動線がよい

配列はカナだけでなく、
機能キーも含んで、入力の統合環境となるべきだと思う。
薙刀式では編集モードとしてショートカットやマクロ集がある。

もちろんこの編集モードだけ他の配列と合わせ技でもいいけど、
薙刀式の運指感覚が色濃く反映されているので、
ほかの配列はその配列なりの指使いの延長としての、
機能キー集をつくったほうがいいと思っている。

日本語入力は、英語タイピングに比べて、
沢山の機能キーを使わないとスムーズに入力できない。

変換、候補選択、次候補、前候補、
文節選択、文節伸縮、カタカナ変換、ひらがな変換、
確定、
などは基本的な要素だし、コピペやホームエンドなども使いたいものだ。
あとBSやDelも。
さらには、記号系も。

これらのものを統合的に考えた配列はあまりない。
薙刀式の編集モードでは、
とくに動線がつながり、
シームレスでスムーズな運指で、
作業がつながるように工夫されている。

逆にこれらがガチャガチャしてたり、
遠かったり、行って来いばかりだとしたら、
文字配列の効率よりも影響があるのではないかとすら思う。
そもそもIMEの操作系も、
ctrl+なんとかとか、shift+なんとかとか、
動線が悪すぎる。
親指キー+文字キーくらいにスムーズに打てて、
かつつながりが良いくらいなんでやらないのだろう。

AHKで無変換キーをctrlにするバインドなどは、
これらのことを想定したやり方のひとつだね。

これらの工夫は、
脳に負担をかけず、
かつ指の動きを最小にすることで、
長時間やっても疲れないための方法論だと思う。


・ロールオーバーの許容

これは速さの追求でもやることだけど、
ロールオーバーするのか/しないのか、
を使い分けなければならない配列は、
脳がそこで一時停止する感覚がある。
慣れればそこまで負担にはならないが、
その蓄積は、長くやればなるほど馬鹿に出来ないものになると考える。

qwertyローマ字がその効率の悪さにも関わらず、
大きく反対の声が出ないのは、
ロールオーバーの無限許容にあると思う。
指先の操作を考えずに、脳を考えることに集中できるといえる。

「いや、ロールオーバーしないのだ、
単打か同時かしかないから、
単調でリズムで打てばよい」
と考える親指シフトは、
だから疲れない配列であるともいえる。
だけど、その単調なリズムが、
文章を書くリズムとは異なると、
僕は考えている。
文章を書くリズムは、もっと速いと思う。
(親指シフトで1500字(変換後)/10分以上の動画を見た事がないので、
そうなった時の単調リズムを知りたい)

それよりはペースが速く、
同時打鍵で書いていく新下駄では、
ロールオーバーできる組み合わせと、
するべきでない組み合わせがある。
ある程度同時打鍵設定でかわすことは可能だろうが、
ロールオーバー可能不可能を判断しながらの長距離飛行が、
どれくらい負担になるかはちょっと不明だ。

薙刀式でもそれは同様だが、
同時打鍵ではなく、無限時間を許容する相互シフトによって、
同時に押されていた瞬間が、ある/ないとデジタル的に判断する事で、
「自分は何が間違ってたか/次どうすればいいか」
がはっきりわかるため、
精神的なストレスは少ないと思う。

またセンター連続シフトによって、
シフト文字がロールオーバーできるので、
逐次シフトよりはロールオーバーに許容度がある。
(相互シフトでも原理的にはロールオーバー出来るのだが、
頻度が少ないので僕は使っていない)

とはいえ、
qwertyローマ字のように無限にロールオーバーできないことは、
できる配列に比べてビハインドがあるとは思う。

その問題が一切ない、
逐次前置シフトの月系では、
ロールオーバーの許容はいくらでもできる。
しかし打鍵数が増え…
と、問題が一周してしまう。


理想は全部がロールオーバー出来る事だが、
そうすると他の問題が出てきて、
いくつかのロールオーバーを犠牲にする、
という痛み分けを選択することになるだろう。
一切ロールオーバーしない、
という選択もあるが、
人間はながらが好きな生き物で、
長い目で見ればだらだらしたいのだ。



これらはすべて論理配列のみに絞った。
物理配列を入れるとさらに複雑になる。
その物理にあった論理配列、
その論理配列にあった物理配列、
物理と論理のそりが合わないもの、
あるいは、打鍵法や物理セッティング、
キースイッチやキーキャップなどでも変数は変わる。

ただ押下圧を軽くすればいいわけではないことが、
僕の経験からわかっている。
(とくに軽いリニアバネは、底打ち時にダメージがある。
また、打鍵法によって底打ちが強打になりやすくなる。
あるいは、調子によって打つ力は変化する)


しかも、疲れって何が原因なのか、
特定しづらいんだよね。
犯人はお前か、まで切り分けるのがとても難しい。
でも色々やって、少しずつわかってきた感じ。
posted by おおおかとしひこ at 14:27| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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