2021年11月02日

【薙刀式】打鍵の強弱

最近ずっと気になってることなのだが、
僕の打鍵音は均等じゃない。

リズムがアルペジオと左右交互と縦連などで、
変速になるのはまあわかる。
思考速度も一定じゃないし。

でも打鍵する強さにばらつきがあるのは、
どういう理屈だろう?
最新動画
https://youtu.be/JpfvuzoVu24
をあらためて観察して気になった。


自分で自覚してるのは、
「右中指を伸ばしながら打つ時」は、
ほぼ確実に強打があるようだ。

ホームに構えている所から上段を打つ時、
下段に構えている所から、中上段を打つ時。

カナでいうと、ホームから「る」「よ」を打つ時と、
「ん」「ね」を打った後ホームに戻らないまま待機、
つまり意識状態が途切れずに続いている、キープの状態の時の、
「る」「よ」「い」「も」を打つ時。
シフトよりも単打の時に起きやすい。


たとえば、
「なんかいい」M,FKK
だと、右中指は下段の,を打っても、
すぐホームに戻さない。

「なんかいい」だけを単独で打つことはなくて、
「最近、なんかいいことがあったんだよね。」
くらいが意識の中に登っていて、
これを打ち終えるまで、
手はホームポジションに戻らない。
「前に打った文字のところで手が待機する」
が起こっている。

ということで、,を打った後、
右手は下段キープだ。
左手でFを打った後、右手は,からKに戻りながら打つので、
この時強打するっぽい。

で、二回目のKも同じ調子で強打するみたい。
「いい」の一回目、二回目を強弱と打つわけではなく、
「同じものを二つ」の考え方で、強強とやるみたいだ。

逆に、
中段から下段、上段から中下段に行くときは、
強打しない。
縮む動きだからか。


中指は4指の中でもっとも力が強く、もっとも長い。
力強くて長いものを振り回すので、
たとえば人差し指に比べて慣性力が強く、
強打してしまうのだろうか。

人差し指は最も繊細な指で、
最もコントロールが効くから、
「わざわざ強打しない」を選択してるのだろうか。

中指はそれに対してコントロールが効かず、
もともと力も強いから、
暴れん坊になるのかな。



動画で見ると、
コツンと強い音が底打ちをしてる強打で、
コトコトくらいのが中くらいの打鍵で(あんまりない)、
チャチャくらいの小さいやつが撫で打ち的な柔らかい打鍵だ。
そして全部で鳴ってるのではなく、
マイクで拾えないくらいの無音打鍵もたくさんある。


一方ピアノでは、打鍵の粒を揃えよ、
と指導されるはずだ。
指によって力加減が変わったら、
音によって強さが変わってしまう。
それは曲として変なので、揃えるべきだろう。
押し方や離し方も揃えて、余韻も同じにするべきだろうね。
つまり、中指は弱めに、弱い薬指小指は強く弾かないといけないだろう。

もともとピアノは指で弾くものではなく、
腕を落とす力も使う(そのために腕全体を浮かす)から、
指よりも腕でコントロールしてるかもしれないが。


タイピングはそうではないと思われる。
指の力に応じた変荷重があるくらいだし。

そもそも、手書きの日本語にはタッチの強弱がある。
筆は、強弱を使ってニュアンスを表現する道具だ。

僕はその感覚をタイピングにも持ち込むべきだと思ってるので、
底打ちのみしかオンを検知しない、
デジタル的すぎるメンブレン/パンタグラフのスイッチが嫌いで、
オンにストロークの幅があり、
オン後の空走距離も許容する、
メカニカル/静電容量スイッチ推しである。


で、
じゃあどこで強打してて、どこで弱打してるのか?
が気になるわけだ。

タイパーはオール強打のような気がする。
miriさんはオール55gと黒軸並みの重たい軸を使っていて、
強打→反発力を使って加速しているからだ。
使用エネルギーは莫大で、
スプリントレースそのものだね。

僕は長距離マラソンランナーなので、
使用エネルギーは減らしたい。
それには、強打が無駄なんじゃないかと想像しているわけだ。

じゃあ一生優しく打てばいいじゃんと思うけど、
そういうわけにもいかない。
創造の場は、頭から溢れ出る勢いがあり、
筆が乗る瞬間は、強打せざるを得ないからだ。
「手が考えに追いつかない!」
ときに、強打が増えるような気がしている。


今まで押下重の低いスプリングを求めてきたが、
単なるリニアスプリングだと、
こうした強打の時に対応できない。
弱過ぎて底打ちでダメージがある。中指下段とか。

「弱打のときは弱めに反応して、
強打のときは指を痛めない」
スイッチが必要で、
それが2ステージスプリング(のバネ三巻き切り)だった。

また、僕の改造スイッチは、
極端にフルストロークが少ない(2.1mm)が、
ストロークが少ないほど強打が分かりやすくなる。
どちらかというと短いストロークは、
弱打用な気がする。

動画でやたら強打の音がカツカツ目立つのは、
弱打用にスイッチがチューニングされてるからだね。
それでも強打で指が痛くならないように、
工夫されてはいるのだが。


問題は中指だけ?
音の数だけ見てるともっとありそう。

そして左中指は、右中指ほど強打が起こらず、
たとえば右薬指上段「す」や、
右人差し指伸ばし下段「た」は、
たまに強打が起こるのが、
経験的にわかっている。
左手はあまり起こらないっぽい。

この辺のことをさらに考えたい。
強打しがちな所に重いバネを入れた方がいいのかな。
posted by おおおかとしひこ at 10:21| Comment(2) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この動画の右半分はどうやって撮っているのですか?
もしよろしければ教えて下さい。
かむキーボードより高速だと思いました。
よろしくお願い致します。
Posted by もちゃち at 2021年11月02日 20:15
>もちゃちさん

Windowsに標準でついているGamebarという画面録画ソフトを使っています。
実写部分はiPhone撮影で、
Premiere Proで二つの同期を手動で取っています。

こんな凝ったことをしなくても、
タブレットの画面いっぱいに、
エディタとフォントを大きめに出して、
手元と画面を同時に録画するのが手っ取り早いでしょう。

薙刀式の過去動画には、そのようにして自宅の机で撮っているものもあります。
Posted by おおおかとしひこ at 2021年11月02日 23:01
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。