たしかに薙刀式には、ある程度余ったところはあるかもな。
> 魔女Nerola(橘榛名)@ta_haruna
> あと大抵の新配列は現代假名遣ひ文に(歷史的假名遣ひ使用者から見ると)過剩に適應してをり、歷假名對應の爲の改造の豫地が殆ど無い事が多いけど、薙刀式はデフォルトの全キーが僅か28キーに收まってゐる上に其の中にさへ未だ改造の豫地を殘してゐると云ふ點が嬉しいポイント。
具体的には以下か。
U単打……BSを親指に逃せば、濁音にならないカナを置ける
Q単打……なんでも置けるが、小カナと拗音外来音を作らないやつがよい
TY…………カーソルをどこかに逃せば、計4つ置ける
ZX/シフト…打ちにくいから置いてないが、置くことは可能
つまり、最大9カナ追加可能ではあるんだよね。
そこのどこかに歴史カナを置くことは全然可能で、
それでもまだ余るやろ、って感じか。
昔のカナ配列では、小ヶ、小ヵも含まれてるものもあったな。
カナがどうか微妙だけど、々とかも欲しいときあるよね。
さらに歴史的仮名遣いでは「ん」「っ」「ー」がないはずで、
現代語を書かないならそこも何かを置ける。
これを拡張性というかは微妙だが、
他にみっちり詰まってる配列に比べれば、
わりかしスカスカだと言える。
ていうか、
僕の手の運動がみっちり詰まってるのはついていけず、
どこかに隙間が欲しかったんだろう。
最近僕が考えてるのは、
「手は幾何学ではない」ということだ。
整理することや、デザインすることは、
文字や形を幾何学的に並べなおすことだ。
しかしその大元の、手ないし言語ないし思考が、
幾何学的に綺麗になってないのだから、
キーボードや配列が、
幾何学的でいいはずがない、
と考えている。
幾何学的な自作キーボードはかわいくて機能的な気がする。
DSAの格子配列なんてすごくよい。
だが実のところ、
有機的な形の3Dキーボードの方が打ちやすい。
論理配列も同じで、
モデファイアやらなんやらが幾何学的に置かれていても、
実際のところ使いにくいのだろう。
ショートカットや運指は幾何学的に整理されておらず、
そもそも我々の操る言語は、
幾何学的に整理されているわけではないし。
(エスペラントやハングルのような、
人工的に整理されたものは異なるかも)
我々の思考は例外が多く、
シンプルに幾何学的に整理できず、
そのことが思考そのものなのかもしれない。
ということで、
薙刀式には、指の隙間、運指の隙間がいっぱいありそうだ。
それぞれの使用意図や指の得意不得意でも、
改造していくと面白いかも知れない。
排他的配置のせいで制限はキツいが、
組み合わせごと動かせば、
全て同置という薙刀式の最大の特徴を生かしながら、
何かしらの工夫ができるかもしれない。
逆に、どういう生理でどう改変したかは、
とても興味がある。
そこが自分と他人の違うところかー、
なんて発見をしたいんだよね。
親指でシフトせず、中指同時打鍵シフト化をする人は、
まれによくいる。指の生理的な感覚の違いだろう。
僕は短文は同時シフトが手っ取り早くていいと思うが、
長文だと疲れる気がする。
親指通常シフトはその中でかなり楽なんだよね。
まあその感覚自体が生理だから、
異なる人の体系を知りたかったりする。
上で引用した榛名さんは、
薬指優位らしい。
そんな手のあり方は想像できない。
自分の中で一番無理な指だからなあ…
男は薬指>人差し指、
女は人差し指>薬指と長さの比が違う。
発達時のテストステロンの差らしい。
こんなことも指の生理に関係してるかも知れない。
薬指が短かったら、
もう少し小回りが効く指になるのかしら。
僕は、だから、
「唯一の、万人向けの配列やキーボードは存在しない」
と考えている。
そのようなペンがないことから明らかだが、
勘違いしてる人が多いような気がする。
「究極のキーボード」「究極の配列」は、
おそらく存在しなくて、
「これこれこういう人に最高のキーボード、配列」は、
あると考えている。
僕にとっては薙刀式がそれで、
最近ちょいちょい増えてきたのは、
似た生理の人がいる証拠かもしれない。
その共通項がわかり、
他の配列を使う人の共通項がわかれば、
色んな生理を、整理できるかも知れない。
https://www.airc.aist.go.jp/dhrt/hand/index.html#outline
男 女
人 71.3 66.5
薬 74.5 69.2
人/薬 0.957 0.961
Web記事には「男性は薬指が人差し指よりも長い人が多く、女性はその逆の人が多くなる。」と書かれていることもありますが、日本人の実測は違うのではないかと思います。
こういう論文ネタは、ひとり歩きしそうな話題だなーと思うことがちょこちょこありますね。
このデータを信用するならたしかにそのようですね。
経験的にはこの俗説を知ったときに、
周囲の男女で見比べたのですが、
女性は全員人>薬だったので、
信じましたね。
サンプルの偏りだったのかなあ。
「女性の指」で画像検索すると、
男指とか女指とかに引用されてる写真が混ざったので、
「手タレ」で画像検索すると、
人差し指が長い人のほうが多かったです。
「目立つものが記憶に残る」方式かも知れません。
→偏りはAISTのほうにも言えて、530人なので許容誤差は5%以内だと思いますが、年齢の偏りと、男女で揃ってないので、「こういう母集団だったら5%以内」ではありますが、日本全体と比べたら誤差が広がる可能性はあるかもしれませんね。女性は20〜40歳のゾーンが多いみたいです。
もし年齢別のデータがあれば照らし合わせできたかもしれません。
>「目立つものが記憶に残る」方式かも
→どうなんでしょうね。自分が「手タレ」検索したらどのパターンも同じくらいいたように見えました。あと「手タレになりたかった」というブログだったり、素材の画像が使われていたりするので、画像検索からは判断できなさそうです。
そうですね。年齢の明記がなかったのでそこはちょっと気になりました。
とはいえ、年齢や世代が指の長さと相関するのかは、
測定してみないと分からないファクターではありますが。
(普通は無相関と考えるだろう)
画像検索は個人の履歴などに左右されたりするんでしょうね。
仕事柄手タレさんとよく仕事しますが、
薬指の説を知った後で観察する限りは、
女性の薬指が人差し指より短い人が、
男性より多いです。
「伝統的な女の手の美しいポーズ」が、
人差し指を伸ばして、中指、薬指、小指を丸めて、
指先をずらして揃えたものなので、
そこに当てはまる人のバイアスがかかってるかもですが。
で、女性の方が分散が広いのかと思いきや、
データでは標準偏差は同じくらいですね…
ただの印象記憶?
ところで、薬指が長い方がタイピングで得なのか損なのか、
どっちなんでしょうね。
長い分振り回されて器用さが失われるのかしら。
短い分上段や数字段が不利なのかしら。
僕は小指上段を薬指で取ってますが、
それも短い人は難しいかも。
あと薬指がらみのアルペジオは、得意不得意の組み合わせが変わってきそう。
薬指の長い人が作った配列は、短い人は使いづらかったり?
1Uとは言わないまでも、0.5Uほどは差がつきそうだなあ。
自分の薬指が71mm、AISTの25パーセンタイル(72.1mm)以下で小さいほうですが、ホームポジションから(手首を動かさずに)手を開くだけで「ー」に届きます。男性のデータで見るなら、長過ぎる指は要求されません。
ただし71mmは女性だと75パーセンタイルあたりになるので長いほうになりそうです。
女性まで想定してどこまで短くなると困るのか予想すると、もし自分の指がさらに5mm短かったら、「ー」の下のキーにかするので、誤打するかもしれません。
その場合は66mmで男性2.5パーセンタイル(67.3mm)以下です。女性でも25パーセンタイルなので、明らかに短い人は大変かも。
中指について。
数字記号まで考えるなら、中指が長いほうが567を押さえやすくなるので、むしろ薬指よりも中指のほうが違いを感じるんじゃないかと思ってます。(とくに6はわずかに手首を移動させたり角度を変えたりという動きが発生するし、ふだんの頻度も少ないので、ミスが多くなります)
最下段は、指が長いほど内側に巻くようになってしまうので打ちにくくなると考えられ、Realforceのようにステップスカルプチャーで逆勾配になっていたほうが打ちやすくなると思います。
自分の指の長さでも、フラットなキーボードは中指薬指の向きに対して迎え入れる角度がないため、滑るような感触になることがあります。
総合的に見ると、めちゃくちゃ短いなら不利かもしれません。平均だと大丈夫。
長いほうが手全体の移動量が少なくなるので、より簡単に打てる気はします。(ただし日本語の文章では平均の人と差が出ないと思います)。
長い人が最下段打ちにくいのはキーボードの形状でカバーできるので、結果、長いほうが若干お得かな?という印象。
ただし、ホームポジションを構える位置が下寄りだったら最上段がかなり厳しいかもしれません。半キー分でも約10mm違うので、指の長さが25パーセンタイル→95パーセンタイル必要になるくらい変わってきます。
なので、タイピングってとにかく指の長さに注目が集まりがちですが、指の長さ以外のファクターも大いに影響していると思います。
上記のデータや自分のサイズ(それを踏まえた打ちにくさ)を考慮すると、
・相当短くなければ打ちやすさには差が出ない
・長すぎても、その威力を発揮する英数字記号の頻度が少なければ、そんなに恩恵は無い
と思います。
詳しくありがとうございます。
指の長さというよりは、「手全体の大きさ」みたいなことかもですね。
手首をちょっと傾けたり回すだけで、伸ばし位置が取れそうだなと思いました。
また、打鍵力を保持したままにするには、
指は伸ばし切らずRを保った方がいいと思うので、
単純な長さより少し短めで見積もった方がいいかもですね。
伸ばし切った状態で叩き気味にすると逆関節がかかることもあり、
3Dキーキャップの設計でいつも苦労するところなんですよね。
上段の迎え角がちょうどいいと逆関節かかってしまう…
(今のところ法則が見つかってなくて、都度修正みたいな感じです)
最下段は自作キーボードでも議論になるところで、
パームレスト+こちらから見て下り坂がよいか、
パームレストなし+こちらから見て上り坂がよい(キーの逆づけ)かは、
半々って感じですかね。
最下段だけ隙間を開けて手前に下げる人もいます。
高さ、前後位置、肘から指先までの角度などで、
フォームも微妙に変わるので、
フォームごとに議論した方がいいのかもしれませんが。
あと単純に手が大きいと頑丈な気がしますね。
スピードは置いといてもタフな気がする…
細かい動きが出来ない分相殺するのかしら…