2021年11月16日

【薙刀式】人差し指が中指を追い越す現象

僕はとくに右の人差し指がもっとも意識を集中できると思っている。

手書きのときも指一本で書いてる意識だし、
まる一日After Effectsをトラックパッドで右人差し指だけでやってたりする。
(さすがに人差し指を痛めるので自重したい。
その点手書きは伝統的ペンの持ち方が中指や薬指で補助してくれて、
人差し指を痛めない構造になってる。すごい)

で、人差し指が中指を追い越すほど速いと気づいた。


薙刀式v14仮の「かもね。」が、「かも。ね」になることが稀にある。
つまり、
F【K,M】が、F【KM,】になる。

つまり、
J→Mと人差し指が動く方が、
K→,と中指が動くより速く、追い越すっぽい。

Jは打ってないから速いのでは?と思い、
【JK,M】の「のもね。」で試したところ、
【JKM,】の「のも。ね」に追い越すっぽい。
これは人差し指中指アルペジオの順から逆順に切り替えにくいのか、
それとも単に人差し指が速いのかは不明。

ただこれは最速でやろうと限界近くでやる時に限り、
巡航速度で間違うことはほぼない。

とはいえ、
ものすごく書きたいときは限界速度で書くので、
そういう時に限ってミスタイプがあるってことだ。


従来のタイピング理論では、
創作文のタイピングのことは研究されていない、
といっていいのかしら。

コピー打鍵においては、
限界一杯まで乱打して限界速度を上げていくトレーニングと、
ミスしない速度を保つことで、
ボトムの速度を上げていくトレーニングがあるように思う。

これによって、一定の速度で打てて、
かつ速くなろうとしているような気がするが、
それは「原稿が一定の速度で自分に入力される」
ということが前提であろう。

創作文では、「書きたいことの出てくる速度」はばらばらだ。
沢山もりもり出てくる時もあれば、
泉がチョロチョロの時もある。

でも溢れ出る時に限って指を限界まで動かして、
ミスタイプするんじゃあ、
タイピングの意味って、ってなっちゃうよなあ。

溢れ出る時に乱打、
チョロチョロのときは丁寧な巡航速度になる。
必要な場面でミスするのが現実か。


コピー打鍵ではイライラするときほど、
クールに丁寧に、となるものだが、
クールになったら創作文は出てこなくなってしまう。

しかし乱打でミスすればするほど、
BSで時間がかかり、
溢れ出た創作は時空の彼方へ消えてしまう。


手書きのときはどうするかというと、
「今書いてる言葉がおそくて書けないのなら、
途中で飛ばして次の言葉を書く」というテクニックがある。

上の「」の中を書いてるとして、
「今書いてる」まで書いたとき、「言葉」が画数が多くてもたつくとしよう。
そしたら、書かれた文字は、
「今書いてる言 がおそくて書けないのなら」
なんて僕は書くのだ。
自分の思考速度に手を合わせることを優先する。

あとで読み返してこうした部分があると、
「俺はここで言葉と書きたかったのだろう」と推測して書き込み直す。
たいてい文字が乱れているので、
「手が間に合ってない」ことが判断できるからね。

僕はわりと良くこれをやる。
タイピングでは出来ないことだよな。

筆跡から見て「ここは必死だったな」と判断できないし、
言葉を途中で確定して次を書くくらいしかできないよな。
エンターすら邪魔だもんなあ。

手書きで漢字を思い出せない時は○○とか適当な記号を書いてあとで埋めるけど、
編集モードJK+Tに○が入ってるが、
3キー押すくらいならJ連打で「ああああ」ってやった方がいいかもな。



創作文において、
こうした「手が追いつかないほど想いが溢れる時」
の対処によって、
情熱を叩きつけられるかどうかが決まってくる。

あとで冷ますことは可能だが、
熱は最初以上に上がらない。
一番熱した状態は二度と作れないから、
第一稿として叩きつけた情熱は重要だ。

これをタイピングでやる方法が、
今のところ確立されないってことか。

しかも、人差し指が中指を追い越してしまうほど、
限界速度で書きたいんだな。



ここで漢字変換やIME操作に気を取られるから、
僕は情熱を叩きつける媒体は、
手書きを今のところ選んでいる。
これがタイピングに代わる日は、来るのかなあ。

「タイピングで執筆する」という作家は、
手書きのこうした特性を知らないまま、
作家になってしまったんじゃないかな。



ということで、
限界速度では人差し指の方が信用できるわけだ。
論理配列やキーキャップで、そこを埋められるかな…




俯瞰すると、
僕は自分が手書きで確立した方法論が、
従来のタイピング理論で作られた方法論より優れている、
と考えている。
「執筆はタイピングでやれる」という人に対して、
「それでは足りぬ」と批判しているわけだね。

僕が無知で、もっといいタイピングの方法があるなら、
無知ですいませんでしたと謝るが、
どう探しても創作文についての特別なタイピング理論が出てこない。
速度でいうと、僕の情熱は、
1500字(変換後)/10分では追いつかないほど速いのだろう。

日本で一番大量に書く西尾維新は、
2万字/8時間なので、417/10分ペースで打てればいいはず。
ただ速い時と遅い時のムラがあるだろうから平均は意味ないか。
誰だったか忘れたが、
一日五千字を一時間で書き、それ以上やらない、
という作家もいる。
それでも833字/10分だから、
僕の「2000欲しい!」というのとはだいぶ違うのかな。

そもそも最高速は、
たぶん15分から60分くらいの、
一日一回あるハイパータイムなのかも知れない。

一日の速度測定器がどこかにあればいいのかなあ。
ドラレコみたいにずっとエディタを録画してればわかるのかな。
posted by おおおかとしひこ at 09:27| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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