日本語には同じ言葉を繰り返す言葉がある。
一般にそれを畳語という。
「ぬるぬる」きっかけで、
単打の畳語、連続シフトの畳語は楽だが、
単打とシフトの組み合わせの2カナの畳語はめんどうだな、
と思ってしまった。
速くて楽なグループ
【単打2カナ、計4単打の畳語】
いろいろ、なかなか、きらきら、ほうほう、そうそう
ころころ、そろそろ、とろとろ、たんたん、いらいら
ないない、あるある、するする、らくらく、こうこう、こんこん、
るいるい、すうすう、すらすら、しんしん、てんてん、
けたけた、ろうろう、はんはん、ひらひら、はきはき、
からから(ぶに化けるのを怖がりながら)
【同時押しを含み、親指を使わない畳語】
しょうしょう、ちょいちょい、ちゃくちゃく、ちゃんちゃん、
じゃんじゃん、ひょうひょう、ぴゅうぴゅう、びゅうびゅう、きゅんきゅん
ばらばら、ぱらぱら、ばんばん、べらべら、ぺらぺら、ぺーぺー
どろどろ、ぽろぽろ、ぼろぼろ、ぼんぼん、がたがた
ぶるぶる、ぷるぷる、ずらずら、ぜんぜん、バキバキ、どきどき
ときどき、ひとびと、かたがた、ほしぼし、ひび、
しらじら、それぞれ(連濁)
【連続シフト2カナ、計4連続シフトの畳語:】
やまやま、まちまち、われわれ、さまさま、のりのり
もりもり、ちりちり、つつ、つめつめ、みちみち、ぬめぬめ、
遅くて手間のかかるグループ
【単打とシフトの組み合わせなので、シフトの行って来いがあるもの】
ぬるぬる、ますます、もろもろ、めいめい、えんえん、
のろのろ、ひりひり、むらむら、ようよう、ゆうゆう、
もんもん、わいわい、あわあわ、つらつら、いよいよ、
ゆらゆら、おいおい、なになに、ふるふる、かりかり、
りんりん、みしみし、わくわく
【さらに濁音や連濁があり、人差し指同時押しも絡むもの】
わざわざ、びりびり、ぴりぴり、むずむず、
さまざま、くにぐに、かみがみ、さむざむ、
こりごり、せいぜい(連濁)
第一の速いグループは、
書いてて速度を落とさなくて済むところだけど、
第二の遅いグループは、
センター通常シフト(先押し、押しっぱなし)の、
押しと離しが繰り返しになるので、
わずらわしく、速度が落ちる。
よく使うのは、
ますます、もろもろ、えんえん、
わざわざ、さまざま、せいぜい、
あたりで、
このワードのときは少し丁寧にしないといけない。
逆に、
それ以外は快適にダーっと書けるから、
言葉の明暗で言うと、楽な方が多いと思う。
親指の通常シフトよりも、
文字領域内の逐次同時シフトのほうが、
単語内では楽で早い、というのは、
これで大体理解できる。
(文章単位では、
だらだらと押せる通常シフトのほうが、
思考に楽だと思う)
濁音同置の利点は、連濁のときに運指を変えなくていいことで、
清音二回繰り返しに、濁点の和音を重ねるイメージ。
それも人差し指なら出来るだろう、
という読みで人差し指同時押しで濁音、半濁音にしたので、
それは非常に効果的に楽になっている部分。
はらはら、ばらばら、ぱらぱらを、
全部同じ運指で出来るのは、
清濁半濁同置の利点だね。
別置配列なら、この気持ちよさを超えた、
このコストの低さを上回る、
運指効率が求められると思う。
まあまた別の「あちらを立てればこちらが立たず」が起こっているだろうけど。
「ぬるぬる」はそこまですらすらと書けないが、
ぬる感のある運指ではあるね。
カナ配列はローマ字にくらべて、
こうした日本語の構造特有の、
連濁しやすい畳語を直感的に打ちやすい。
「二音の二回繰り返し」が、
畳語の本質だと思う。
1アクション1モーラ配列では、
打鍵と意味と音が一致するのが気持ち良いね。
ローマ字でこれらを打つこと考えたら嫌になるな。
おそらく文字領域同時シフトの新下駄では、
もっとワード差がなく、
エレガントに打てるだろう。
流石理論上(実績も)最速クラス。
薙刀式の利点はそこじゃなくて、
同置の記憶負担の少なさや、
長い文章を書いてる時の、
思考しながらの打ちやすさにあると思う。
なぜなら、長い文章を書いてるときは、
指も思考も万全ではないからだ。
タイピングゲームは万全な体調と集中力を調整して望む、
記録狙いの要素があるけど、
執筆の実戦というのは常に疲れていて、
万全な時など全時間の2%もないだろう。
そんなときの逐次シフトはめんどくさすぎて、
通常シフトでもいいから連続シフトの方がいいと考える。
F1レーサーの二時間の集中力や手元のコントロールと、
一ヶ月の長距離トラック運ちゃんの手元コントロールは、
やっぱ違うと思うんだよね。
畳語は、短期的なその配列の特徴が出やすいんじゃないかな。
2021年11月26日
この記事へのコメント
コメントを書く