2021年11月21日

【薙刀式】薬指シフト薙刀式…?

これは意欲的な改造版。
https://mobile.twitter.com/icekun/status/1462321664478224384


親指のシフトは、
正解なのかどうかいまだに分からない。

親指シフトの親指キーは、
手を浮かして指先で打つための方法論で、
僕の好む撫で打ちとは正反対の技法だ。

専用キーでない親指シフトは、
親指の側面でキーを叩くことになり、
親指の構造的に不自然な使い方だし、
弱い部分が当たっている。
「Macで親指シフト!」とかよく見るんだけど、
どう考えてもパンタグラフで親指シフトはキツイと思う。
5000字が限界でしょ。

自作キーボードでは、
もともとのキーを前後逆づけして、
親指の当たり方をマイルドにしたり、
コンベックスキーを使って当たりをマイルドにしたり、
逆に凹型キーを3Dプリントで作るなどの工夫がある。

これらは、
「親指をキーボードで活用するための方法論」
ではあるものの、
平面上のものなので限界がある。

親指はそもそも横についていて、
他の指と異なる平面を動く。
だから、
どんなに親指キーを工夫したとしても、
親指を平面のキーボードで活用するには、
原理上限界があるのでは?
と僕は考えている。

斜め親指キーなど、
親指指向の3Dキーキャップや、
3Dキーボードを考えているのも、
その限界を感じているからだ。


「親指は余っているから活用したい。
しかし今の物理キーボードでは、
十分な活用が見込めないどころか、
やりすぎると親指を痛める可能性がある」
が、
正しい現状認識かと思う。
(以前コルネキーボードの親指キーを活用しながら、
薙刀式を使ったら親指が痛くなったケースは見た)


親指をシフトに活用する配列は二系統ある。

親指シフト系列(元祖ニコラ、TRON、飛鳥、シン蜂蜜小梅、
蜂鳥、さら、弓…)
センターシフト系列(新JIS、薙刀式、New Stickny、SKK)

だ。
SKKは配列ではないかもだが、便宜上ここにいれた。

親指シフト系列は同時打鍵によるシフト、
センターシフト系列は通常シフト(前押し、押しっぱなし)、
が使われることが多い。

薙刀式の親指は、SKKの影響を直接受けている。
ただしくはSKKの基本打鍵法、
SandS(Space and Shift)を用いている。

これを英文に持ち込んだら異常に楽で、
以後シフトは親指でええやんけ、
が僕の基本スタンスだ。

薙刀式はこれをカナのシフトにも持ち込もう、
というのがベースになっている。


で、
親指の使用負荷があがりすぎると、
物理キーボードがベストでないという、
最初の問題に戻るわけだ。

だから「親指をシフトに使わない配列」が出るのもうなづける。
新下駄、月などの系列は、
中指シフト、薬指シフトを活用している。

これは自作キーボードでも同じで、
親指を活用するキーボードと、
親指を捨てたキーボード、GhekinやNomu30などに、
分派しているように思う。



さて、
薬指シフト薙刀式か。

実は初期のバージョンの薙刀式は、
薬指SLを、半濁音小書きシフトに使っていた。
でも薬指の苦手な僕が悲鳴をあげて、
人差し指下段VMに変わった経緯がある。

だから、この版は、
「薬指大丈夫か?」と心配してしまう。


とくに左薬指は、
ピアノでは「沈黙の指」と呼ばれ、
最も思い通りにならない指だ。
僕は日常生活で使ったことがない。
明日なくなっていても、気づかないかも知れない。
それくらい神経が通っていない。
結婚指輪を左薬指につける理由は、
日常で一番使わないから、指輪が外れる事故が起きにくいからだ。

だから、
左薬指による打鍵は一番動かないし、
一番先に疲れる。
右足親指の方が動くかもな。
(フットスイッチ検討の機運か)


Sシフトは、ほとんどのシフトカナを引き受けるから、
シフト率は20%を越えそうだ。
カナの中でもわりと使う、「と」「も」もあり、
心配してしまう。

さらにダメ押しに、BSとエンターが下段に。
これはキツそう。
BSもエンターも、10%前後使うからね。
(人による)

僕は試行錯誤こそデジタルの醍醐味だと思っているので、
(失敗できない緊張はアナログの世界の特徴で、
その緊張を自由な創作に持ち込むべきではないということ)
BSの使用率は人より多めかも知れない。

思いが走りすぎて指が誤打することもままある。
(使う指を間違えることはあまりなくて、
近い段のキーを打ちがち)

こうしたことにBSはとても使うので、
一番嫌な薬指下段に置くのは、僕は無理だな…


その他、
薙刀式で重視しているカナの連接は、
比較的アルペジオに保存されているようで非常に面白いが、
薬指だけは無理だわ…


もし僕が幼少の頃からピアノを習ってて、
すべての指が均等に動くのなら、
こうした配列でも問題なく使えたかもしれない。

僕はそのように鍛えようとして腱鞘炎になり、
再発に怯えながら、
日々論理配列と物理キーボードを工夫している。


さて、この配列、どこまで使い込めるのか。
その後の感想や改造が楽しみだ。



シフトは何指がベストなのかな。

中指シフトは悪くなかった。強い中指は便利。

薬指シフトは、下駄の濁音シフトが限界。
小指シフト(いわゆる標準キーボードのシフト)は、
僕はサイトメソッドで打ってる。そもそもSandS使うし。
多用できるものではないだろう。

人差し指シフトは使えるが、
TYやRUを使わないなどの工夫で、
人差し指全体の負担は減らす必要がある。
だとすると他の指の負担が増えてしまう。

親指のシフトは、物理キーと打鍵法の正解が、
いまだ見つかっていない。

手っ取り早いのは中指シフトかなあ。
薙刀式を中指連続シフトにして、
人差し指で濁音、半濁音化するのが、
親指不使用には合理的なのだろうか。
(一度挑戦したんだけど、
DKのシフトガナ「に」「も」のどちらかを移動する必要があって、
うまくいかなかったんだよな)


では、
フットシフト、ありやなしや。
左右2ペダルずつくらいいけそうだから、
センターシフトとか、同側シフト、逆側シフトなど、
色々組めるのでは…
カナのシフトだけでなく、
編集モードのトリガーや、レイヤーキーにも使えそう。

あと手のひらキーは、
たしか英語の速記キーボードにもあったよね。
左下Ctrlを小指の根本で押す流派もある。


シフトキーはなにがいいか、
人類はまだ決められていない。
posted by おおおかとしひこ at 18:09| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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