展開の起伏を作る基本。
でもなかなか難しい。
こういうときは、複数のプロットラインでやってみるとよい。
今メインストーリーをA、
他のサブストーリーをB、Cなどと組むとする。
Aラインの中で、
いいことがある↓悪いことがある↓いいことがある
などのように組むことはなかなか難しい。
そこで、
A: 悪いことがある
→B: いいことがある
→C:悪いことがある
などのように、いいことと悪いことが起伏としては来るんだけど、
実はABCの直線軸ではない、
などのように組むとやりやすい。
なぜなら、BCで振り回されているうちに、
Aの状況が変わっていることがよくあり、
いままで良くなかったAが好転することはよくあるからだ。
Aだけで直結していると、Aを浮き沈みさせないと展開できないが、
他のストーリーラインの展開を利用したり、
まったく別のラインなのだが、
起伏だけは利用したりするとよい。
Bでいいことがあって、
それをAでも行ける、とAの続きをやろうとしたら、
最悪のAの展開になる、とかね。
起伏は、ひとつのラインだけでつくると、
すぐに行き詰る。
出来ないことはないが、難しいと思う。
複数のストーリーラインを走らせることは、
一見難しいことなのだが、
実はこうした起伏を作る上では楽だったりするんだよね。
恋でうまく行こうとした矢先、
仕事でショックなことがあり、
それを対応している間に、恋がうまくいかなくなり、
だが飼っている猫のことでいいことがあったと思ったら、
仕事の対応が評価されて昇進した、
それを聞きつけた元恋人が復縁したが、
立場を利用しているだけだと醒めて別れて、
猫の病院で知り合った女性が、連絡をくれた、
みたいな感じだ。
こうやって、複数のラインを組んでおくだけで、
それぞれのラインで起こったことを、
連鎖で組みやすく、
起伏を作りやすいことに気づかれたい。
これが単なる仕事一本のラインだったら、
納得のいくストーリーラインをつくることはむずかしいと思う。
リアリティの必要な、厳密なラインを要求されるだろう。
ところが、複数のラインの同時進行で、
それぞれに影響を及ぼすようにつくっておくと、
進行が起伏をもって作りやすくなる。
人生塞翁が馬というか、それがリアルな人生に見えてくる。
ということで、
複数のラインをつくって、それぞれに展開させていくことは、
実はメインストーリーラインをうまく行かせるためのテクニックでもある。
良くあることは、メインが浮かばなくて、ついついサブの脱線に逃げてしまうことだが、
それさえ気を付ければ、
主従をつくってバランスよく起伏をつくれるだろう。
いくつかのサブストーリーラインをもっておこう。
それが収束するのは、クライマックスとか、
ミッドポイントとか、大きな結節点であることが覆いよね。
2022年01月13日
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