2022年01月04日

【薙刀式】全カナ解説

月光の全カナ解説(途中)に触発されて、
薙刀式v14の、全カナの「そこにある理由」を解説してみた。


【J単打: あ】

第一の音は、右手人差し指ホームポジションにあるべき、
と考えた。
他の新配列が、最も頻度の高い「い」や、
ベスト3までの「う」「ん」など、
合理的判断で置かれる中、
「字を書くということは、自分の中から絞り出すことだ」
のような考え方で、
第一の音が第一の位置に来ている。

「あ」は、世界中のどの言語でも第一の母音で、
人類共通の「最も簡単に出せる音」
なのだろう。
薙刀式は、統計的な頻度の何かを書く配列ではない。
他の誰とも似ていない、
自分というものから出た何かを書きつける配列だ。
その基本スタンスを明確に表した位置である。


【I単打: る、M単打: な、K単打: い、O単打: す】

□□□□□ □□るす□
□□□□□ □あい□□
□□□□□ □な□□□

「あ」から発想された、
ある/ない/するを三つのアルペジオで打てるのが、
薙刀式の中核思想だ。
存在/非存在/そして人の行動と、
もっとも根源的な何かを、最も容易に打てるようになっている。

他の根源的なペアを見つけていたら、
薙刀式の配字はまた全然違っていたかもしれない。


【L単打: う】

頻度ベスト3は、い、う、んだ。
「いう」をアルペジオにするためにここに置いた。
□□□□□ □□るす□
□□□□□ □あいう□
□□□□□ □な□□□

【,単打: ん】

右手に「基本的なカナ」、左手に「応用的なカナ」
を置こうと思った。
「ん」はベスト3で、否定の基本的なカナだから右手。
内側の指を徹底的に使いたいため、
残る位置はUか,しかない。
強い中指なら下段でも耐えられると思い、,にした。
□□□□□ □□るす□
□□□□□ □あいう□
□□□□□ □なん□□

【U単打: BS(削表記)】

□□□□□ □削るす□
□□□□□ □あいう□
□□□□□ □なん□□

カタナ式でも採用しているU位置のBSは、
新配列の中でも特異な位置だと思う。
文字配列の中に機能キーを入れる例は滅多にない。
僕は、書くことは書き直すことだと考えているので、
鉛筆と消しゴムはペアだと思っている。
(だからF単打もあり得ると思う)
カタナ式で、Jのホームポジションの一つ上が、
「そもそも打ちづらいが右手人差し指ですぐ打てる場所」
なのが丁度いいと思った。
おそらく、全配列の中でもっともBSが近いのではないか。

BSは、ミスタイプの修正は主目的ではない。
文章を書き直し、より洗練させるためにあると考える。
デジタルのいいところは何度でも修正できるところで、
そんな便利な機能がアクセスの良い場所にないなんてあり得ない。

【F単打: か、濁音同時押し: FJ逆手】

□□□□□ □削るす□
□□□か□ □あいう□
□□□□□ □なん□□

左の人差し指ホームポジションは、
主格の格助詞「が」のための「か」に。
この時点で濁音同時押しを、「逆手のFまたはJ」に決め、
「が」をFJ同時押しに定めた。
もっとも根本的な格助詞を、もっとも格の高いところにしている。

人差し指同時押しは、薙刀式特有の押し方のようだ。
人差し指は器用だから、同時押しのタイミング取りに長けていると思う。
にも関わらず使われないのは、
他の配列では人差し指の範囲を6キーも使うからだろう。
薙刀式ではTYを使わない方針のため、
人差し指担当のキーは5だ。
だから、人差し指同時押しに労力が割けると思う。

こうした、
人差し指をどう使うかが薙刀式の基本になる考え方で、
内側の強い指を8割使う、独特のバランスになっている。

【R単打: し、E単打: て、V単打: こ、D単打: と】

□□てし□ □削るす□
□□とか□ □あいう□
□□□こ□ □なん□□

右手を根本的なカナに、
左手を繋ぎのカナにするのが薙刀式の考え方。
繋ぎのカナとは、助詞や接続詞によく使われる、
という意味だ。
「左で繋ぎ、右でとどめ(結論)」と、
手とカナをつなげたかった。

繋ぎのカナの要になるのは、
か、て、と、し、は
あたりではないかとピックアップした。
そのうちよく使いそうなアルペジオ、して/ことを、
打てるように並べた感じ。

【C単打: は】

□□てし□ □削るす□
□□とか□ □あいう□
□□はこ□ □なん□□

残りの「は」だけは、色々彷徨った結果のここ。
何回も左薬指に置いたが、
頻度的に薬指が耐えられず、
また重要な助詞「は」を、高々薬指で打つことが嫌で、
中指ならええやろ、と決めた。
「では」「とは」が、
段越えや縦連になるため困っていたが、
これ以上いい場所はなかった。
「は、」がアルペジオになる(後述)のため、
ここに確定した感じ。

【N単打: た】

□□てし□ □削るす□
□□とか□ □あいう□
□□はこ□ たなん□□

断定、過去形の強い言い切りに使う「た」「だ」は、
右手人差し指にするべきだと思った。
NMは右手人差し指の第二のホームポジションだよね。
「した」の左右の流れ、「でした」の流れもなかなか好き。

【G単打: っ】

□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいう□
□□はこ□ たなん□□
「っ」の三大連接、「って」「っと」「った」が、
うまく繋がる位置になっている。

【シフトF: ま】
□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいう□
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■■■■
■■■ま■ ■■■■■
■■■■■ ■■■■■
「です」「ます」を打ちやすくしたいのでこの位置に。
他人行儀の左手→本音の右手に繋がるイメージなので、
「ま」は右手に来ることはないだろう。
この位置だと「まで」が打ちやすい。

【シフトD: に】
□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいう□
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■■■■
■■にま■ ■■■■■
■■■■■ ■■■■■
助詞でよく使う「に」は、左手のいい位置に。
このあたりから、排他的配置を睨みながら配置していくことになる。
単打とシフトで、
濁音になるカナも、半濁音になるカナも、小書きになるカナも、
拗音になるカナも、外来音になるカナも、被れない。
「には」が縦連になるが、強い中指なのでヨシ。

【シフトJ: の、シフトK: も】

□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいう□
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■■■■
■■にま■ ■のも■■
■■■■■ ■■■■■

助詞の重要な役「の」「も」は、左手でなく右手に置いた。
「もう」がアルペジオになり、
「もの」もアルペジオになるからだ。
これは直感的に「指差すものは右手」みたいな感覚だからだろうか。

【シフトV: 、 シフトM: 。 V+M: エンター】

□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいう□
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■■■■
■■にま■ ■のも■■
■■■、■ ■。■■■

VMは人差し指のもうひとつのホームポジションだと思う。
句読点は人差し指で打つべきだと考えたので、
ここに入れてある。「。」は「。エンター」が入っていて、
変換してよければ「。エンター」で、。ごと確定させるスタイル。
この感覚と、V+Mがエンターである感覚は、
つながっている。
カタナ式では単打でエンターがあったが、
流石にカナ配列では単打にエンターを取れなかった。
そのかわり「、。同時押しでエンター」
みたいな感覚はわりといいと思っている。

また、「は、」がアルペジオになるのでとてもよい。

【シフトC: を】

□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいう□
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■■■■
■■にま■ ■のも■■
■■を、■ ■。■■■

目的の格助詞「を」の位置は、当初シフトFだったと思う。
重要なものからホームポジションに置く方針なら当然だろう。
だけど「を」には明確な連接がなく(せいぜい「を、」だろう)、
「まで」のために「ま」に譲った感じかな。
「は」の裏で丁度「を、」のアルペジオにもなるので、
このまま確定した感じ。

【;単打: ー】

□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■■■■
■■にま■ ■のも■■
■■を、■ ■。■■■

日本語全体では頻度が低いが、
カタカナ語に限れば最頻出のカナ「ー」は、
それに気づいた新配列では単打側に優遇措置をされている。
薙刀式は、「なるべく小指と薬指を使わない」方針なので、
丁度いい位置だと思う。

【シフトI: よ】

□□てし□ □削るす□
□□とかっ □あいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よ■■
■■にま■ ■のも■■
■■を、■ ■。■■■

薙刀式の他にない特徴として挙げられるのが、
拗音同時押しだ。
左側に置いたイ段カナと、右側に置いた「や」「ゆ」「よ」を、
同時押しすることで拗音になる、という仕組みだ。
さらに濁音同時押し(FJ逆手)、
半濁音同時押し(VM逆手)の、
3キー同時押しすることで、
濁音拗音、半濁音拗音も打てることが、
オリジナルのアイデアである。
これによって、拗音用の記憶負担を0に出来て、
なおかつ1モーラ1アクションを保てるわけだ。

「ょう」は日本語の連接で最も出る二連接なので、
「う」へ繋がりやすく、濁音のJ、半濁音のMと、
同時押ししやすいIの位置にした。
Kって手もあったんだけど、「もの」の方が大事だろ、
と考えた。

【W単打: き】

□きてし□ □削るす□
□□とかっ □あいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よ■■
■■にま■ ■のも■■
■■を、■ ■。■■■

「てき」「とき」をアルペジオで打ち、
かつ「きょ」などの拗音のために左手側。
き、し、ち、に、ひ、み、りは、
拗音を一意に決めるために同居してはならない制限がある。

【シフトG: ち】

□きてし□ □削るす□
□□とかっ □あいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よ■■
■■にまち ■のも■■
■■を、■ ■。■■■

拗音用。「しょうちょう」を打ちやすくするため、
この位置とした。

【H単打: く】

□きてし□ □削るす□
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よ■■
■■にまち ■のも■■
■■を、■ ■。■■■

「ょく」「ゅく」などの、
拗音からの流れを打ちやすくするためにここに。
「いく」「くる」の基本動詞もアルペジオになるし。
漢語の二音目は、
必ず、「いうんきくつちっ」にしかならないという法則があり、
親指シフトではこれは全て右側にあり、
左→右で漢字を打ちやすくしている。
だが薙刀式では、「き」「ち」は拗音のために左手だし、
「っ」は他の連接をよくするために左だ。
「いうん」は全て右、「く」「つ」(後述)は、
右手になるべきだ。


ここらあたりまでは、どの版も共通の、
中核的な部分。
以後は版によって異同があり、
最終的に落ち着いたのが以下だ。



【シフトN: お、シフトO: え】

□きてし□ □削るす□
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よえ■
■■にまち ■のも■■
■■を、■ お。■■■

外来音を拗音と同様に考えると、
あいうえおは全て右にあるべきだろう。
「お」は「おもう」を楽に打つため、
「え」は「える」「かんがえる」を楽に打つための位置。

【シフトP: ゆ、シフトH: や】

□きてし□ □削るす□
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よえゆ
■■にまち やのも■■
■■を、■ お。■■■

「よ」に関しては確定的だったが、
拗音のための右手縛り「ゆ」「や」に関しては、
たびたび変更があった。
濁音に関する排他的配置、
小書きに関する排他的配置の、
被りを避けつつ、他のカナとの兼ね合いもある。
また、JMとの同時押しもしやすいところであるべき。
さらに、「ゅう」「ゅく」「ゅつ」「ゃく」「ゅー」「ゃー」
などに流れるように打てるべき。

このカナだけで良ければもっといい位置があったかもだけど、
わりと妥協的にここかなあ、という感じ。
次の「つ」「わ」あたりとバッティングすることが多かったなあ。

【シフト;: つ、シフトL: わ】

□きてし□ □削るす□
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■■■

「つ」は漢語の二文字目に来るので、出来れば右手。
あと「ゅつ」を打ちやすくするように考えた。
かつては「ヴ」が別キーで、
「う」の裏に「つ」という組み合わせでベストと思われたが、
「う+濁音」を「ヴ」に統一したので、
「つ」の行き先にこまった故にここかなという感じ。
「つかう」「つづける」「つづく」「やつ」
「せつ」「つまり」「かつて」
あたりの運指が楽になるように考えている。

「わ」は「わたし」「われわれ」の我、吾が第一義。
頻度はたいしたことないが、右手の主体のカナになるべき。
出来れば右手人差し指、叶わないならホームがいいな。
「おもわない」「つかわない」
などと相性の良いL裏かなという感じ。
もともとH裏だったが、「や」の行き場所がなく、
玉突きでここにきた。

厄介なのは小書きで、
一応「わ」も小書き化するとなると、「ぅ」と被る。
なのでここだけ例外的に、小(Q)+シフト+わとした。
唯一の例外だが、
まあ「ゎ」は現代語では、
シークヮーサー以外に使わない説明があるし…


【P単打: へ】

□きてし□ □削るすへ
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなん□□
■■■■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■■■

場所や方向を示す助詞「へ」は、
頻度的にはかなりマイナーだ。
Pくらいの端っこでちょうどいいだろう。
僕はPは薬指で取る。
「べき」「へん」「へい」が打ちやすい位置を意識した。

【.単打: ら、/単打: れ】

□きてし□ □削るすへ
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなんられ
■■■■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■■■

「から」を打ちやすくするため、
「ら」は単打であるべきと考えた。
「らく」を楽に打ちたいし。
「すら」「ラスト」が段越えになるが、
そこまで大変じゃないのでこの位置。

「れ」は懸案のカナで、
「これ」「それ」「あれ」「どれ」「かれ」を打ちやすくするために、
単打は絶対必要と考える。
たいていの新配列では頻度的にシフト面にあるが、
薙刀式では単打に優遇している。
「られる」「られて」「られた」「される」「されて」「された」
などを打ちやすい位置にしてある。

当初はS単打だったのだが、僕の弱点、
左薬指が耐えられなかったため、右手側に移動した経緯。
これで右小指の合計は3%なのだが、
たまに右小指が痛くなるので、
/の単打はそもそも打ちにくいのかもしれない。
(「かもしれない」は指運びが最速になる組み合わせのひとつ)
とはいえ、候補がないので今のところここか。

【シフト.: ふ】

□きてし□ □削るすへ
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなんられ
■■■■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■

「ふ」は「ふん」「ぶん」「ぷん」がアルペジオになる位置で決めた。
あとで気づくのだが、
ファ、フィ、フェ、フォ、フュの、
外来音で重要なカナになるのだった。
左手側にすると、「ファ」と「ぶ」の打ち分けが出来なくなるため、
右手側である必要がある。
(同様に「ァ」と外来音を形成する、
「ヴァ」「ツァ」「クァ」の、う、つ、く、は右手側である必要)
また、
当初と「お」「え」「ゆ」あたりが移動したため、
フォ、フェ、フュあたりは、
快適な位置関係ではなくなってしまったのが残念。
ここは明確な弱点だけど、
他のメリットを潰すわけにはいかない…

【シフトE: り】

□きてし□ □削るすへ
□□とかっ くあいうー
□□はこ□ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■
拗音になるカナなので左手。
「つまり」「つもり」あたりの連接を重視。

「り」は拗音の中で3番手くらいに出るカナなので、
拗音が打ちやすい位置にした。
ただ、
し、り、き、と拗音になるカナを並べた方が使いやすいかな、
と思ったが、意外と混乱することがわかっている。
「しゅうりょう」「しょうりゃく」「りょうしょう」「りょうしゅう」
「きゅうりょう」「りゅうきゅう」
とか、ちょっと混乱する。
同じ段の隣には、3個似たものを並べない方がいいかも知れない。
とはいえ、あまり他に候補がないんだけどね。
ここらあたりから、割と妥協的な置き方が増えてゆく。
この辺の苦しみと、ここらあたりまでのメリットを、
天秤にかけることになる。

【Z単打: ほ】

□きてし□ □削るすへ
□□とかっ くあいうー
ほ□はこ□ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■

先にマイナーカナを潰しておく。
「ほ」はマイナーカナで新配列ではシフト面に落とされがちだが、
「ほう」を単打で打てるように単打側に出す。
「そのほうが」「その方向で」などのフレーズはよく使われるので、
「ほう」を一瞬で潰せる方がいいと考えた。
頻度的にも左小指で賄えると思う。
結構気に入っている。

【A単打: ろ】

□きてし□ □削るすへ
ろ□とかっ くあいうー
ほ□はこ□ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■
「だろう」などの「ろう」を単打で打つために、
単打側に出している。
「ほ」と同じく、新配列ではシフト面に落とされがちなものを、
小指単打に出して、打ちやすくした考え方その2。
「ころ」「ところ」がアルペジオで打ちやすい位置に。

【B単打: そ】

□きてし□ □削るすへ
ろ□とかっ くあいうー
ほ□はこ□ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
■■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■
薙刀式では、代名詞「あれ」「それ」「これ」「どれ」を、
単打でつるっと打ちたいと考えた。
「そ」はかなりマイナーカナだが、
代名詞用に単打でありたい。

指し示す指、人差し指で打ちたいので、Bとした。
新JIS、月配列系ではQだけど、
頻度的には理解するものの、代名詞の「そ」は、
ものをさす人差し指だよな。

【S単打: け、シフトA: せ】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほ□はこそ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
せ■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■
「け」「せ」は同程度の頻度のカナで、
「けて」「せて」「ける」「せる」「けた」「せた」
など、繋がり方も似ている双子のようなカナだ。
どちらも単打にしたかったが、
既に単打側が埋まりつつあったので、
「せつ」を連続シフトにするために、
「せ」をシフト側とした。
漢語の複合語に使われる「性」(可能性など)が、
やや打ちづらくなったが、
「だろう」のほうが言葉として重要だと考えた。
また、「けど」「だけど」「けれど」を打ちやすいように、
「け」の位置は考えてある。「わけで」も打ちやすいし。

【X単打: ひ】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
せ■にまち やのもわつ
■■を、■ お。■ふ■

拗音になるカナなので、左である必要。
「ひと」を単打アルペジオで打てるいい位置なので、
ここになった。「け」「せ」あたりとトレードオフだな。

【シフト,: ね】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
せ■にまち やのもわつ
■■を、■ お。ねふ■
最新版で動かした新位置。
「ね。」のアルペジオの発見がデカイ。

「ね」は何故か定位置が見つからず、
最も彷徨ったカナだ。
「よね」「よねえ」「かもね」「だね」「ね。」など、
右手シフトカナからの連続シフトが多いため、
右手側と結論づけた。
「ん」の裏に濁音になるカナがあると、
漢語で使う「かん」が濁音に化けてしまうため、
ここは濁音にならないカナにするべき、という留意点がある。

【シフトS: め】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
せめにまち やのもわつ
■■を、■ お。ねふ■

苦手の左薬指の頻度を減らす大命題に、
やや逆らう頻度カナではあるが、
もっとも使われる「ために」の「めに」の運指が良いので採用。
「はじめて」「せめて」の「めて」も良い。

【シフトB: み】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■■り■■ ■■よえゆ
せめにまち やのもわつ
■■を、み お。ねふ■

拗音になるカナなので、左手側。
「みて」「てみ」の連接が多い。
「やってみて」「してみて」
によく使われる。S裏の「め」と取り合ったのだが、
「みる」はやはり人差し指だろうと結論づけた。
口語の「微妙」も打ちやすいし。

【シフトU: さ】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■■り■■ ■さよえゆ
せめにまち やのもわつ
■■を、み お。ねふ■
「さい」「さつ」あたりを打ちやすい位置。
濁音になるカナは自由度が限られるため、
BSの裏には濁音になるカナを入れた方が、
他に自由度がきく。

【シフトW: む】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■むり■■ ■さよえゆ
せめにまち やのもわつ
■■を、み お。ねふ■
ここまで来ると妥協でしかない。
ワースト2の「む」は、
「むり」が打ちやすければいいかなと考える。

【シフトR: ぬ】

□きてし□ □削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■むりぬ■ ■さよえゆ
せめにまち やのもわつ
■■を、み お。ねふ■

ワースト1の「ぬ」は、「む」と位置を争ってここになった。
もっとマイナー位置でもよかったが、
「し」の裏はなかなかいい候補がなかったので、消去法かな。

【TY単打: 候補選択、シフトTY: 行選択】

□きてし← →削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ
■むりぬ< >さよえゆ
せめにまち やのもわつ
■■を、み お。ねふ■

シフト←→を<>で表記した。
人差し指担当を5キーとしたため、
打ちづらいTYにはカナを入れない。
そのかわり、カーソルを入れたいと考えていた。
まず使うであろう、候補選択が入っている。
結果的に行移動にも使い、シフトは行選択となった。
↓↑が入らなかったのは残念。
編集モードに入れてある。



いくつか分岐があり得た気がする。
すべての可能性を試したわけではないが、
別の薙刀式がある世界線があるかもなあ、
などと思った。

これらの配字設計には、薙刀式特有の基準があると思われる。

・よく使うカナを中央の指、マイナーを外側の指へ
・よく使う連接を打ちやすい流れに
は、どの新配列でも共通である。

薙刀式の特有のものは、

・言葉を自分から振り絞ることが書くことであり、
 よくある文章をコピータイピングする目的ではない
・BSやエンターも配列の一部
・人差し指をメインに使う(人差し指だけで5割)
・TYにはカナを入れない
・左手でつなぎ、右手でとどめ
・拗音のために、左にイ段、右にやゆよ
・外来音のために、右にあいうえお
・濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音に関する、
 すべてに排他的配置

という方針と制限だろうか。


ここまでで「大事にした言葉」を羅列すると、
薙刀式が何を打ちやすくしたかが、わかると思う。

あ ある ない する いう が
して こと BS 
では とは は、 た だ
した でした って っと った
です ます まで には
もう もの エンター
を、 ○ー ょう
てき とき しょうちょう
ょく ゅく いく くる
おもう える かんがえる
ゅう ゅく ゅつ ゃく ゅー ゃー
つかう つづける つづく やつ
せつ つまり かつて わたし われわれ
おもわない つかわない
べき へん へい から らく
これ それ あれ どれ かれ
られる られて られた される されて された
かもしれない ふん ぶん ぷん ファ フィ
つもり ほう そのほうが そのほうこうで
だろう ころ ところ
けて せて ける せる けた せた
せつ けど だけど れけど わけで ひと
ね。 よね よねえ かもね だね
かん ために はじめて せめて
やってみて してみて みる びみょう
さい さつ むり 候補選択


これらが「日本語の基本パーツ」と、
薙刀式は考えているようだ。

和語、つなぎの語、漢語、外来語、口語。
この入り混じり方が日本語の独特さを表しているかのようだ。

まあ、ここまで逆算や流れるように考えて作ったわけじゃなくて、
シフト方式も途中で変わったり、
試行錯誤で前後した部分は多いけれど。



対照的なのは新下駄の設計方針で、
意味ではなく形式的に、
統計の頻出二連接をパーツと考える。

これらを、指頻度やアルペジオや左右交互に振り分けて、
悪運指にならないように並べると、
それぞれの配列が完成すると思う。

比較でいうと、
薙刀式の方が泥臭く、
そのかわり意味が分かりやすく、血の通う肉体感覚があるが、
合理性は新下駄より劣る。
新下駄は詰将棋のような合理性に貫かれていて、
そのかわり意味を放棄していて、抽象的に丸暗記だ。

キン肉マン対ウォーズマンを思い出す。
ブサイク熱血超人vs冷徹コンピュータ超人だ。
漫画の中ではキン肉マンが勝つけど、
現実ではウォーズマン優勢なのかしら。

(一方飛鳥は、どういう方針でああなったのかは、
説明が膨大すぎて理解できない。
誰かこんな感じで紐解いてくれるといいな…
中段ホームから解読すればいいのかしら…)



これらのことを理解すれば、
薙刀式の改造は可能かもしれない。

何かを足すことは何かを捨てることで、
そのトレードオフの基準は、
人によって微妙に異なるだろうから。
posted by おおおかとしひこ at 22:51| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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