2022年01月08日

【薙刀式】シフト率の理論値24%

ほほう。
https://kasa92.hatenablog.com/entry/2022/01/03/023709


清濁別置とあることから、
単打30キーをトップ頻度から並べたとして、
単打頻度合計=76%、
残りのカナの頻度合計=24%、
という計算でいいのかな。


薙刀式の場合、
全カナのうち、
濁音(11%)、半濁音(0.4%)、拗音(3%)は、
文字領域同時押しで、
シフトカナの清音のみセンターシフトで、
頻度合計=24%。

つまり、
単打カナ=62%
濁音、半濁、拗音の文字領域同時押し=14%
センターシフト=24%
が正しい数値。

親指の使用頻度のみを見る文脈ならば、
シフト率24%といいたいところだが、
全シフト率の話なので、
14+24=シフト率38%と見るべきだろう。

引用した本文では、
24%の使用率を、たとえばDKのみに振ると、
DKの使用率が12%に跳ね上がるため、
シフトキーは分散した方が、
頻度を縮小できるのでは、
という趣旨であった。

高速打鍵の理想は、全指がまんべんなく使われることだろう。
疲労はこの際置いといて「鍛える」を前提にする、
極端な場合を考えるわけだ。
指の素早さと強さに違いがないならば、
各指を10%ずつ使うのが、
高速打鍵の理想だよね。


薙刀式はその仮定をしない。
指を鍛えないまま使う前提だ。
だから人差し指が一番動いてタフで、
中指もそれについでタフで、
親指は素早くはないがタフなので、
押すか押さないかの二択くらいが丁度良く、
薬指や小指は弱いし鈍いからなるべく使わない、
という長期的な視野に立った考え方になっている。

分布で言えば、
親指を12%ずつ使い、
人差し指を25%ずつ使う。
そのかわり、小指と左薬指を数%に下げたのだ。

単純に、単打に頻度の高いものを詰め込むと、
薬指や小指も酷使される可能性がある。
薙刀式ではそれを避けるために、
外側指の単打(もちろんシフトも)の頻度は下げてあり、
そのぶん、
内側指のシフトの頻度を上げた調整になっている。


話を高速打鍵時のシフトキーの分散に戻すと、
薙刀式ではそれがナチュラルに出来ていて、
親指(シフトカナ用。12%ずつ)、
人差し指(濁音、半濁音シフト。6%ずつ)、
左手の各指(拗音の第一カナ。3%)、
右手の人差し指、中指、薬指(拗音の第二カナ。3%)、
のように、
なかなかの分散だと考えている。


「高速打鍵」というニュアンスから、
短期的な速度の議論だと思うけど、
薙刀式はそれはタイプウェルSS(秒5.5カナ程度)
程度にとどめておき、
大量に書くときの長期的な指のケアに、
重きを置いたバランスとしたわけだ。

「高速打鍵」がどれくらいを指すかわからないが、
タイパーレベルの秒8〜10カナ(以上)
のペースのキープで自由文が書けるのか、
今のところ分かっていないし、
実際にそういう動画もないよね。

今のところqwertyの自由文動画(10分以上で)は、
1500字(変換後)/10分
より速いのは見たことがなく、
その速度は薙刀式でも出せているから、
秒5.5〜6カナくらいのペースが現実的では、
と考えている。

ただ、2000字(変換後)/10分のペースになったら、
また世界が変わると思っていて、
そこに到達する方法を知りたいんだよね。

もしそれには、
シフト率を理論値24%にする必要がある、
ということがわかれば、
それに従うかも知れない。


僕の目的は実用文、創作文において、
思考の速度で書いていくことで、
思考の取りこぼしをしたくないことだ。
それには1500だとまだ遅くて、予想で2000欲しい。

誰か2000の創作文動画をあげて、
「それには秒7カナ必要である」みたいに言ってくれると、
数値目標が出来るんだけどなあ…


シフトキーはひとつだけでなく多数あったほうが、
高速打鍵しやすいというのはわかる。
ただ難易度は上がるよね。
そのへんのトレードオフをどう考えるかもある。

「とても難しくて良いから、最高性能を」
という派閥もあれば、
「マスターまで1〜2週間、誰もが使いやすく、
長期的な性能重視でレースには出ない」
という薙刀式みたいな派閥もあるわけで。

薙刀式の、
「基本は親指でシフトしつつ、
特殊カナ(濁音、半濁音、拗音)は、人差し指を中心とした同時押し」
はいい塩梅だと思う。
総シフト率は24%より大分高い38%だが、
それぞれの使用率で見るといいバランスのような。
posted by おおおかとしひこ at 12:31| Comment(2) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
解釈違いだと申し訳ないのですが、

シフトキーはひとつだけでなく多数あったほうが、
高速打鍵しやすいというのはわかる。
ただ難易度は上がるよね。
そのへんのトレードオフをどう考えるかもある。

というのは、「シフトキーが増えるからシフト文字も増えて記憶負担が増える」という意味で「難易度が上がる」ということでしょうか。それとも「打鍵数が増える」という意味で「難易度が上がる」ということでしょうか。
もし1つ目の理由なら、感覚の違いがあります。個人的には、単打文字のほうが打つ回数が多い(ように設計される)から単打文字のほうが記憶負担が少なく思えるようになっているだけで、文字1つあたりの記憶負担はほとんど一緒のような気がします。シフト文字が増えても、私は特に記憶負担が増えたようには感じないということです。ですがシフトキーが増えると殆どのシフト文字の範囲は打ちやすいところに限定することが可能ですので、その分指があまり動かなくて良くなります。結果的に記憶負担は増えず、指が楽になる、ということになるのが私の考えです。
2つ目の理由なら、難易度が上がる、というよりかは、打鍵数が増える、ではないでしょうか。
もっと別の理由かもしれませんが…
Posted by kasa at 2022年01月08日 21:30
>kasaさん

実はこの辺は個人の感覚の違いだと思っていて、
絶対的な基準はないと考えています。
自分がいいと思っててもそうじゃない人がいることもあり、
感覚の違いって面白いなあと考えています。

僕はシフトのバラエティが多いと混乱するタイプなので、
DKだけである必要はないと思ってますが、
たとえば新下駄ほどシフトが多いタイプはダメでしたね。
なので、万人が大丈夫な領域はすごく狭いんだなあ、
という実感から書いたつもりでした。

まあ配列というものは、個人がすごく使いやすければOKな部分はあるので、
個人と万人の感覚の違いさえ分かってればいい、
みたいなこともありますがね。
人に勧めるときに、なるべく解像度が高い方がいいなあ、
などとは思ってますが。
Posted by おおおかとしひこ at 2022年01月09日 00:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。