2022年01月24日

【薙刀式】インスパイア系がまたひとつ

親指シフトを人差し指シフトにして、
FJで、逆手、同手、両方のシフトにして、
配置はなんとなく薙刀式っぽいやつ。
https://mobile.twitter.com/3peta/status/1485215118593953792


神沼さんはもともと親指シフターであるから、
親指シフトの単純なシフトの組み合わせが、
生理的に合うのかも知れない。

僕は逆手と同手の使い分けが咄嗟にできなかった。
交差が入ると生理的に無理だったので、
そこをクリアすると、
こうした発想法に至るのかも知れない。
人の生理と思考というのは、おもしろいものだ。

単純に、
この配置で親指シフトに戻せば?
などと思ってしまうが、
ツリーを遡る限り、
親指が腱鞘炎気味であることが、
こうした動機っぽいね。

親指シフトの親指酷使率は結構高くて、
薙刀式の1.5倍はあったはず。
(飛鳥はもっとあって2倍くらいだったか)

今の僕の薙刀式で、
親指キーやスイッチをあれだけケアしても、
完全には親指は楽になっていないので、
シフターの親指疲労度は想像に余りある。

なので、
親指不使用薙刀式インスパイアは、
なかなか興味深いのだ。


配置の随所に、
元祖の親指シフトの思想が見え隠れする。
・逆手シフトで濁音同置
・そのため、濁音になる清音はすべて表
・別のシフト(この場合同手)で半濁音同置
あたりかな。
・逆手シフトで小書き同置
はあたらしい。
親指シフトの欠点、半濁音と小書きがバラバラなことを、
ついに同置の悲願達成といったところか。

ナ行とマ行を表裏にしているのは興味深い。
ともに濁音にならないカナだけど、
僕はわりと混同しやすいのでわざと分けてるんだよね。
ここを再統合するのは、
「濁音になるカナを表に置く」という、
親指シフト系の強い制限のせいだろう。

薙刀式は排他的配置で、
濁音になるカナを裏にすることで、
表になるカナを、
マイナーだとしても運指が効率良くなることを選んだ。
(代表的なのは「ろ」の「ろう」「ろん」だ)

この辺の工夫は、
行と表裏の関係に還元されてしまっている。
親指シフトの濁音に関する強い制限のせいだろう。


このことで、
親指シフターの生理がうまくつながると思うが、
逆に運指の良さの糸が、結構切れてるなと思った。
生理だからしょうがないか。
どこを気持ちよくするかだからなあ。

拗音はまだやゆよと同時押しが生きてるのかしら。
イ段の被りがないから、
たぶんそれで打てるはず。
小ゃゅょの単独が打ちにくい両シフトに当てられてるから、
単独で使うことはないのだろう。

でも小ぁぃぅぇぉはわりといい位置にいるから、
まだ薙刀式の外来音同時押しを使いこなす前に、
この配置に行ったのでは、と想像する。
ファ行とかティディトゥドゥあたりは便利なんだがね。


親指シフトのシフトの少なさの合理性と、
薙刀式の運指のハイブリッドと考えられるこの配列。
親指は楽になるだろう。

その先、親指シフトよりは運指効率がいいだろうが、
速度的にはどうなるだろう。
ちょっと想像がつかない。
「ん」「ー」が同手シフトだったりするのはちょっと気になる。
「全然関係ない」「ピーターパーカー」とか打ちづらそうだ。
まあ、生理的に気持ちよければ、
速くなるのだろうかね。


薙刀式の運指効率は、
撫で打ちによるアルペジオであり、
親指シフトは突き刺し打ちだからアルペジオを重視していない、
という議論を先日したけれど、
親指シフターの生理で配置されたこの配列では、
たしかに、
撫で打ちによる異段のアルペジオを入れ込んでいない感じがする。
ふむ。
打法によるアルペジオの違いは、
仮説として正しそうだな。
posted by おおおかとしひこ at 12:52| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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