2022年01月25日

【自キ】磁気浮上型スイッチの試作

つくってみた。


使用したマグネットは三種。

リング型のマグネットで、
https://www.neomag.jp/shop/magnets/category_search1.php?misumi_id=&shape_id1%5B%5D=3&grade_id=&magdir_id=&coating_id=&gauss=&gauss_tole=&force=&force_tole=&temp=&temp_tole=&size1=&size1_tole=&size2=&size2_tole=&size3=&size3_tole=&size4=&size4_tole=&gauss_a=&gauss_b=&force_a=&force_b=&temp_a=&temp_b=&size1_a=&size1_b=&size2_a=&size2_b=&size3_a=&size3_b=&size4_a=&size4_b=
から、

A: 4×2×1(外径×内径×高さ)
B: 3.5×2.5×1.5……これだけ価格が高い
C: 4×2×1.5

を試す。

Cは高さが入らないかな。


Aは悪くない。
かつてやっていたエラストマー樹脂の改造みたいな、
ふわふわ感が得られる。
(レッドカーペットと形容した)

ただ押下重がやや重い。
35gらしいが、もう少し重く感じるのは、
底打ちの反発力によるものか。

人差し指、中指にはいいが、
薬指、小指にはやや重い感覚。

ちなみに親指だと押しっぱなしのシフトがやりづらい。
相当底の方の反発力が強いんだな。


Bはそれより弱いが、
チャタリングがむごい。
3回に2回はチャタリングするので、
使い物にはならなかった。
QMK側でデバウンスをコントロールすればあるいは?


軽くてチャタリングがないのがあればベストなのだが…
Aを軽くするには、
非磁性体を間に挟めば磁力は落ちると予測される。
とりあえずマステを貼るかな。
直径4mm円に切り、中央に直径2mmの穴を開けるのは、
かなり大変そう…


以下、やってみて分かった作業のコツ。

1. 金属製ピンセットを近くに置く。

ファンブルしたときに貼り付いて、
なくさない可能性がかなりあがる。
強い磁石なのでピシッと貼り付いてくれる。
(うちはスチール机なので、落とした時に足にも貼り付いてくれた)

スイッチを開けたことのある者ならば、
誰もがバネがビヨーンって飛んでいき、
二度と見つからない経験をしたことがあるだろう。
開け外しのタイミングだけでなく、
ちょっとピンセットで掴み損ねて、
プィンって跳ねさせた時もあるよね。
(マグネットだからこれはないけど)
この確率が格段に下がる。


2. ステムは自分の目に向けない。

結構な反発力があるので、角膜に食い込めば失明もありえる。
バネの力の比ではないので。
半分沈ませた段階で、
72Pのバネの倍くらい(体感)。
透明ゴーグル買っといたほうがいいかも。


3. 色を塗る。

2個貼り付けた状態で、外側面をマジックで塗った。
異なる色同士が反発することがわかるからだ。
なおゼブラのマジックだったが手で触ると取れる。
多少黒くなりながらの作業だが、
どっちがどっちか1/2のギャンブルをやるよりよい。


4. 爪楊枝を活用せよ。

爪楊枝は非磁性体である。ピンセットが使えないので、
手と爪楊枝で勝負だ。

トップハウジングを下にして、ステムをセット。
→ステムに一個目を入れる
→ステムに二個目を入れる(マジックで表裏区別)が、
反発力で飛ぶため、抜けないように片手で抑える
→これを爪楊枝に持ちかえる(最初から爪楊枝で抑えても良い)
→余った手で、ボトムハウジングを上から被せる
→爪楊枝を抜くのと同時に、ハウジングを噛み合わせる

が一連の流れ。


この時に磁石がすっぽ抜けるのが、
一番あり得る事故だ。
沈んでた距離にもよるが、気をつけられたい。
体制が崩れてやべえってなったら、
ピンセットに近づければパチッて吸い寄せてくれるので、
最初からやり直せるぞ。



さて、マステを4の2で切る方法を探すか…
ポンチ穴を開けるカッターを買うか、
根性で切るか…
シリコンリングの小さいやつがあればそれを挟む手もある?
posted by おおおかとしひこ at 18:13| Comment(2) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
試作中の重い感触キースイッチの
原因が空気だったことがあります。

組付けるとリング磁石とステムのピンで
上から塞ぐよう形になる。

その塞がれた箇所にステムを押し下げて
空気がうまく抜けずにステムを押し戻す。

その空気圧と磁石の反発力が合わさって
重い感触になっている。


その場合は空気が抜けるようにすれば良いので
下側の磁石をプラス公差の磁石に交換します。
Φ2.0〜2.1の内径の磁石を選んで使います。

これ目的は空気が抜けやすくすると同時に
ステムと磁石の抵抗の軽減もかねています。

磁石の選別はステムのピンに入れて傾けて
スルッと抜け落ちるのを下側に使います。
精確に選別する方法はφ2の真鍮棒かパイプに
軽く通る磁石を選びます。


デジタルスケールを入手したので
どのぐらいの重さでキーオンするか調べました。
Gateron Pre-lubed 3 Pins Linear Sliver
1oと1mm  13gをのせるとキーオンしました。
(13gにキーキャップの重さを含む)

1.5oと1o 23gでキーオンしました。
(23gにキーキャップの重さを含む)
Posted by deepprog at 2022年01月25日 23:09
>deepprogさん

ああ、空気圧、なるほど。
BOX系のスイッチのなんかふかっとする感じ、
空気圧じゃないかと勝手に思ってるんですが
(密閉性も高いし)、
あの体積で効くファクターなのか実感がないので。
(でもプチプチくらいだと思えばそこそこ?
CAP系は下に空気穴がある構造だしなあ…)

色々非磁性体を挟み込む実験をしてみましたが、
「木工ボンドでコーティングする」が、
いい感じでした。
あとで記事にまとめます。

まだ数作ってないので、バラつき加減がよくわかってない感じです。
Posted by おおおかとしひこ at 2022年01月26日 00:59
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。